講座ブログ

第48期日本児童文学学校 準備中

第48期 日本児童文学学校は募集中です。

 

新型コロナウイルスの拡散防止のため、全国の小学校、中学校、高等学校が国からの要請で休校措置となり、日常が大変な今日この頃です。

そんなおりですが、4月19日(日)開校の第48期の日本児童文学学校は、ただいま開講にむけて準備をしています。物語を書きたい方、ことばの力で子どもたちを励ましたい方、夢をかなえたい方、ぜひ、いらしてください。

 

会場の換気に気をつけて、受講生同士の距離をはかり、マスク着用も可として、新型コロナウイルス拡散に注意しておこないたいと思います。体調が悪い方は、受講を見合わせるなどのお願いをしつつ、気をつけながら運営したいと思います。

もし、政府の外出禁止令などがでた場合には、開講を見合わすことがありますが、その折りには返金などの対応をさせていただくのでご安心ください。

 

日本児童文学学校の特徴

  • 実践的な講義

今現在、活躍されている講師が、懇切丁寧により役立ちやすい知識を披露してくださいます。昨年では、あんびるやすこさんは、プロットの書き方の細かいところまで教えてくださり、受講生は必死にノートをとっていました。

  • 活気ある合評

提出作品には、ひとり15分から20分ほどの時間をかけて合評をし合います。

どうしたらより読者に伝わる作品になるか、みんなで考え話し合います。

合評では作品の読み方を学ぶ機会にもなります。客観的に作品を見ることで、自分の作品の書き方や推敲にも役立ちます。

  • 絵本、童話から長編作品まで

ひと言に児童文学といっても絵本からヤングアダルトまで幅広い世代が対象です。そそこにむけて、様々な分野で活躍されている講師を選んでいます。

今期では、石津ちひろさんは、赤ちゃん絵本で大変人気が高い作家です。

また、森川成美さんは、時代物やSF,長編作品に定評があります。

最終日には、偕成社の現役編集者さんにも来ていただき、本をつくる側からのアドバイスもいただけます。

  • 仲間づくりができる

創作をめざす仲間が見つかります。日本児童文学学校・卒業生からは、数々の同人誌、勉強会が生まれています。また、既存のそのような会にはいって、活躍をされている方もたくさんいます。

問い合わせは 日本児童文学者協会・事務局 zb@jibunkyo.or.jp

 

 

2020/03/13

第70期創作教室に参加して

目標は各自で    小此木 南楡

 

 このたび、講座ブログに一筆お願いされてしまい、今、考え考えパソコンに向かっています。日本児童文学者協会の「創作教室」に通って私は六期目が目の前ですが、それでこれまで参加した感想をというのです。

 しょうじきなところ、私のようにただ長くいるだけの者よりも、適任の方は今期だけでも何人もいらっしゃるというのに、何となく肩身が狭いです。それでも何か、興味を持ってここをご覧になった方の参考になるところあれば。よろしくお願いします。

 

 六十六期より参加を初めて二年半になります。創作は子どものころより大好きでしたが、成長とともにいったん児童文学を離れてほかのジャンルを放浪し、戻ってきたのはつい四、五年ほど前だったでしょうか。

 創作教室は、自分の書いた物語を人前で発表することと、ほかの受講生の書いた物語の感想を述べることという、二つの訓練を主に行います。講師の先生方は合評の進行とともに、受講生一人ひとりの個性と能力を把握し、講評を行います。

 もっとも、受講生どうしも回を重ねるごとに互いの出す作品の個性、出来不出来、面白みなどに気づきはじめます。期の半ばあたりからはくだけた気持ちで合評が進むことも、よくある風景なのです。

 受講生は、実力的にほぼ完全な初心者から伸び悩む中級者までいらっしゃるし、気持ちの上でも半ば趣味の方からプロになる最後の一手を知りたくていらっしゃる方までさまざまです。

 この「さまざま」なところが創作教室の大きな特徴であり、空気の切り替わりを感じる部分でもあるように思います。

 六十六期のはじめ、私は生活や仕事のプレッシャーで疲れていて、受講が決まった教室にも何の期待もしておりませんでした。

 合評は、大昔経験があったので、怖くはありませんでした。ここは難関公募がどうのより、勉強だけしっかりしようと決めました。

 だから予習や復習は可能な限り行いましたし、批評・感想も上手く伝わればいいがと願いながら言ってきました。私には他に何もないのでした。そこは多分、今も変わりません(ああ、「書くこと以外自分には残されていない」と断言する人は、実は他のこともそこそこできるという、しょっぱい模範解答を知ってもいるのだけれど)。

 で、現段階では、「教室では自分で設定した勉強に限っては、案外そこまで疲れない」ということは、教室参加の体験談としてここに報告してもいいかと思ったのです。

ここをご覧の受講生の方も、受講を考えていらっしゃる方も、余計な背伸びなんかいらない、各自目標を設定して、教室をのぞいてはいかがでしょうか。

 

2020/03/10

第47期・最優秀作品が掲載

機関誌を読んでください!  赤羽じゅんこ

 

コロナ、コロナで大変な騒ぎでいろんなものが中止になっています。早くおさまってほしいです。

 

さて日本児童文学者協会が発行している機関誌、「日本児童文学3-4月号」がまもなく発売されます。

これに第47期 日本児童文学学校の最優秀作品『天使のわっか』が掲載されています。

南口菜々さんの作品です。

毎年、4月から9月におこなわれる児童文学学校では、提出作品から最優秀作品一作、優秀作品2作を選びます。

南口菜々さんの『天使のわっか』は天使がどうしてわっかがついているか、疑問に思うところからはじまるかわいらしい作品で、提出されたときから完成度が高くおもしろく読めました。それを講師と受講生みなさんの合評をうけて、さらに書き直したものです。

南口菜々さんは、合評されたときの感想を講座ブログに書いてくれています。

ぜひ、機関誌を購入して読んでください。

また、優秀作品に選ばれた「かみなり」たかみやくみこ作 は、書き直しの上、同人誌季節風の投稿作品に選ばれたそうです。

2020/03/06

実作通信講座、申し込み受付中です

新型コロナウィルスが猛威をふるっていて、各地の小、中、高等学校まで休校になってしまいました。

不安が膨らみ、気分も落ち込みそうですよね。

わたしも、講座ブログのことは気になりつつ、なかなか書けないでいました。

ただ、遊びに行けない時間、本を読むにはうってつけともいえます。

日本児童文学者協会は、実作通信講座をもうけています。

でかけなくても、講師とつながれる講座です。短編のコース、長編のコース、詩と童謡のコースもあります。

それも、年に3から5回、提出し、講師のアドバイスをもらえます。(何回、読んでもらえるかは、短編か、長編かでちがいます)

プロの視点で作品はがらっとよくなることも!!!

地方の方もたくさん利用されています。

申し込み〆切りは(いちおう)3月6日までとなります。

この一年、実作通信講座で、作品をブラッシュアップしてみませんか?  (赤羽)

第36期 実作通信講座(2020年4月~2021年3月)

プロの作家が通信であなたをサポートする!
受講希望の方は、お問い合わせください!
期間:2020年4月~2021年3月

 

◎短編で、公募のコンクールなどへの応募をめざす方のためのコース

  A-1コース (幼年童話、ショートストーリー 5~20枚)    年間5編以内

  A-2コース (創作短編、長編幼年童話 20~50枚) 年間4編以内

 

◎単行本一冊分の長さの作品で、長編コンクールへの応募をめざす方のためのコース

  B-1コース (中学年向け創作、ノンフィクション 50~100枚)  年間5編以内

  B-2コース (長編創作、ノンフィクション 100~200枚)     年間3編以内

 

◎詩および童謡の添削を希望する方のためのコース

  Cコース    (詩・童謡 1~2枚)  年間20編以内

 

  ※上記の枚数は、いずれも400字詰原稿用紙換算です。
   編数には書き直しもふくまれます。

 


 

■受講料  Aコース… 31,000円   Bコース…61,000円  Cコース…51,000円

(会員・継続の場合) (28,000円)    (55,000円)    (46,000円)

■添削方法  講師決定後、担当講師が受講生の作品を添削指導いたします。作品は直接講師に送りますが、指導方法については、書面、電話、Eメール等、講師に一任します。

■申し込み  受講申込用紙に必要事項を記入の上、郵送またはFAXにて講座係にお送りください。受講料の払い込みは、担当の講師が決定してからとなります。(4月初旬)

 

 

2020/02/29

日本児童文学学校・連絡

お詫び「講師の一部変更」

4月19日、開講を予定の日本児童文学学校で、一部、講師の変更があります。

9月27日(日曜日)で講師を予定していた 廣嶋玲子さんがご都合がつかなくなり、森川成美さんに変更になりました。

廣嶋玲子さんを楽しみにされた方には、まことに申しわけなくお詫びいたします。

また、都合をつく時期で廣嶋玲子さんにも登壇していただきたいと思っております。

森川成美さんは、歴史ものからSFまで幅広く書ける実力の持ち主です。『マレスケの虹』(小峰書店)は、大変話題にもなりました。そんな森川成美さんの講義がきける、めったにないチャンスです。

日本児童文学学校の定員は40名。

講師からの講義と受講生の提出作品の合評を平行しておこないます。

昨年の受講生からは、「作品を提出しないで、講義だけうけたのだが、作品を合評してもらえばよかった」という声を多く聞きました。恥ずかしいからと提出されなかった方も、学校にでているうちに、自分の作品を合評してもらいたくなったそうなのです。迷っている方は、勇気をだして作品を提出してください!

でも、これは強制ではなく、作品を提出しないかたも多くいらっしゃっいます。

事業部一同、きてよかったと思う文学学校をめざしますので、どうぞふるってご参加ください。

 

2020/02/06

児童文学作家の座談会

児童文学者協会の創作教室を終えたあと、作家になられた佐藤佳代、田部智子、にしがきようこ、濱野京子の4人の座談会の様子がネットにアップされています。

株式会社内田洋行が運営している非営利の教育者向けポータルサイト「学びの.com の中のコンテンツの1つに、様々な業界の方にいろいろな視点で教育について語る、教育インタビューというコーナーがあるのですが、そこでの座談会、だそうです。

4人は創作教室のあと、チームあほくさというグループをつくり、互いに刺激しあって、活動されてきました。その仲よしぶりが座談会からもうかがえます。

また、児童書についての思いも語られています。ぜひ、読んでください。

座談会 前編 こちら

座談会 後編 こちら

 

2020/01/26

第48期日本児童文学学校・講師より

4月からの第48期日本児童文学学校の講師をつとめてくださる如月かずささんに書いていただきました。実は児童文学はあっとう的に女性作家が多く、如月かずささんは、数少ない若手男性作家のひとりです。文学学校には初登場です。如月かずささんの講義は、8月23日です。キャラクターがうまく立ちあがらない、物語の中でうまく動いてくれない、などと思う方、ぜひ、いらしてください。

魅力的なキャラクターとは? 如月かずさ

 昨年の11月に、大沢在昌さんの人気シリーズ「新宿鮫」の最新刊が8年ぶりに発売されました。中学のころから読み続けているおきにいりのシリーズ。年末に夢中で読みました。事件の展開も先が読めなくてとてもおもしろかったのですが、なにより主人公の鮫島が素晴らしく格好良いんですよね。
「新宿鮫」だけでなく、昔から大好きになる作品の中心には、魅力的なキャラクターがいました。小学校時代に愛読していた「ズッコケ三人組」のハチベエ・ハカセ・モーちゃんや、ムーミン谷の仲間たち。中学のときに出会った私立探偵スペンサーは、いまでもいちばん好きなキャラクターです。高校時代には散々ミステリーを読んでいましたが、森博嗣さんの「S&M」シリーズや京極夏彦さんの「京極堂」シリーズなど、探偵役の個性が強いものが特におきにいりでした。
 そんなふうに魅力的なキャラクターたちのいる物語を好んで読んできましたから、自分自身の創作においても、キャラクターという要素はとても大切にしています。「こういうキャラが書きたい」というところから出発して物語を組みあげることもよくありますし、なかなかはかどらなかった作品が、主役のキャラクターにぴったりの声が見つかっただけで、驚くほどスムースに進むようになることもあります。
 というような話を事前にしていたわけではないのですが、第48期の日本児童文学学校では、キャラクターについての講義を担当させていただくことになりました。講演は多少慣れてきたのですが、文学学校の講師というのは初めての経験です。緊張もありますが、ご依頼いただいたからには、受講される皆様の役に立つお話をできるように全力で準備をするつもりですので、奮ってご参加いただけましたら幸いです。

2020/01/15

第48期日本児童文学学校・講師より

4月から開講する第48期日本児童文学学校は、申し込みを開始しています。この講座で講師をつとめてくださる中から 初参加のおふたりに、エッセイを書いていただきました。今日は佐藤まどかさん、15日には如月かずささんを掲載します。

佐藤まどかさんは、なんとイタリア在住。グローバルな視点が新鮮な作品を書かれます。5月17日、日本に来るときにあわせて、講義をお願いしました。この機会をおみのがしなく。(ビジターで一回だけの受講もできます。事務局に問い合わせてください)

 

イタリアからこんにちは  佐藤まどか 

2020年。こう書いてみると、インパクトのある数字ですね。こんな未来的な数字の年にまだ生きているとは、若い頃の自分には想像もできませんでした。大昔に観た数々のSF映画の世界のようには幸いまだなっておらず、一見それほど変わっていません。車はまだ地を這っているし、人間そっくりのアンドロンドも闊歩していないし、AIは明日の天気予報さえも間違える。でも、2020年という数字を見れば、なんだかワクワクしてきます。

この記念すべき新年を、久しぶりに日本で迎えることができました。一時間以上待ってつかせてもらった除夜の鐘、冷えた身体に沁みた熱々の甘酒、懐かしいおせち料理に三つ葉の香りのお雑煮。至福の「ザ・日本の正月」を味わいました。

一方、イタリアのお正月はあっけないものです。カロリー過多のご馳走と、年越しそばの代わりにレンズ豆煮で翌年の豊かさを祈り、カウントダウンには大抵友達や恋人同士で友人宅やパーティに参加し、花火とおしゃべり、スプマンテ(発泡酒)とパネットーネ(もしくはパンドーロ)ケーキで乾杯をします。そして1月2日からもう仕事開始! ですが、私は日本式のお正月のほうが好きです。
 

 さて、五月に文学学校の一日講師を務めさせて頂くことになりました。お話を頂いた時は、なにか講義(抗議なら得意ですが)ができるのか、しばし悩みました。そしてふと思いついたのが、「だれのために書くのか」というテーマです。以前、ベテラン編集者さんから、この点で問題のある投稿作品が多いと伺ったことがあるからです。

児童文学は、対象年齢によってテーマもコンセプトも書き方も違います。漢字をトジル、ヒラク、というような表記の問題だけではなく、例えば0歳児用の絵本に「死」や「恋」をテーマにしたり、YA小説に「うんち遊び」の話は難しいでしょう。もちろん、絶対無理ではないでしょうけれど。また、字数の制限や、それによる登場人物の人数の限界や、使える語彙など、考えるべきことはたくさんあります。

今まで、絵本から幼年童話、中・高学年向け読み物、YA長編、そして中高生新聞連載小説に至るまで、いろいろな年齢の子どもたちを対象に物語を書いてまいりました。執筆活動の中で気づかされたことや苦労したことなど、皆さんの執筆活動のお役に立てるような具体的なお話をさせて頂きたいと思います。

東京で皆さんにお会いできることを楽しみにしております!

 

2020/01/10

創作教室 第71期 講師より

あけましておめでとうございます。

年が明けまして、新年度の日本児童文学学校、創作教室、実作通信講座の案内をホームページに掲載しました。申し込みは1月6日からです。興味をもたれたかた、ふるってご参加ください。近年は地方からの参加も増えています。

4月からの創作教室、第71期の講師のひとり、濱野京子さんはご自身も創作教室、ご出身です。同じ教室から人気作家がたくさん生まれ、今一線で活躍されています。

新年、初めの講座ブログは、濱野京子さんに創作教室当時を思いだして、書いていただきました。

創作教室の思い出 濱野京子

 ふとしたはずみで、児文協の創作教室に通うことになったのは、2004の秋でした。10月16日、緊張しながら、はじめて神楽坂の事務局に足を踏み入れたのですが、室内を見わたしてびっくり。こんな雑然としたところで?? 正直なところ、なんだかなあ、と思ったものでした。結果的には、通ったことは大正解でした。何よりも、生涯の、といえそうな仲間と出会うことができました。

当時は事業部長が最初と最後の回を受け持っていたので、私が始めて出会った講師は、事業部長だった加藤純子さんです。口癖は「読んで、読んで、書いて」。「読んで」が一つ多い意味を、今も時々かみしめています。

私が通った40期、41期の受講生で、その後、作家デビューを果たした人が7人います。40期からは工藤純子さん、イノウエミホコさん、佐藤佳代さん(佐藤さんとは41期も一緒でした)、池田ゆみるさん。そして41期では、田部智子さん、にしがきようこさんです。

 一期半年でやめるつもりが、もう半年続ける気になったのは、講師のお一人だった最上一平さんの講評が面白かったからです。私の作品に対して、ということではありません。受講者のレベルにはばらつきがあって、中にはまだ書き始めてさほど間がない方もいたのですが、そういう方には少し優しく、手練れにはやや厳しく。コメントのさじ加減が絶妙でした。

 この頃の様子は、田部智子さんが、このブログに楽しく紹介してくれていますので、合わせて読んでみてください。

 創作教室に「空はつながっている」という短編作品を提出したことがありました。これは、何かに応募するといった目的もなく、本音をいえば、社会にコミットする意識が希薄な人への挑発的な気分もあって出したのですが、最上さんから、児文協の〈新しい戦争児童文委員会〉が短編作品を募集しているので、応募するようにと勧められ、後に「おはなしのピースウォークシリーズ」の第三巻に収録されることになりました。

 41期の途中で、単行本のデビューが決まり、翌年、初めての本が出版されました。その後、つぎつぎと仲間のデビューが決まっていくことになります。

 創作教室には波があって、活発な期と、さほどでもない期があるようです。活発な時期というのは、たぶん、受講生同士が仲良くなっているのではないかと、何となくですが感じています。今も、上に名を挙げた方々は、刺激し合える仲間として、とてもありがたい存在です。

 書くというのは、本来孤独な作業です。夜に自分の作品を過大に評価したかと思えば、翌朝にはすっかり自信を失ったりするもの。そんな時、冷静にアドバイスしてくれる仲間はありがたいものです。それより何より、あの人も、くじけそうになりながらも、頑張っているのだな、と思うことが自分を支え、また励みになるものです。

 このたび、思わぬ形で、創作教室という場に戻ってくることになりました。71期が、後々、活発な時期と言われるよう、受講生のみなさんとともに、充実した時間を過ごせることを願っています。  

 

2020/01/06

おめでとうございます!

第40期日本児童文学学校を受講されたのやまさよさんが、第19回北日本児童文学賞を優秀賞を受賞されました。

おめでとうございます! 先日の麦野圭さんと同時の受賞です。

のやまさんにも、児童文学学校から受賞までの気持ちを書いていただきました。

おふたりのこれからが、とても楽しみです。

おふたりが受講されました日本児童文学学校、来春は48期となり、1月6日頃より募集を開始します。

4月から一月に一度、講義と合評で構成しています。昨年と講師陣は一新して、お待ちしております。

 

読み手から書き手に    のやまさよ

二〇一二年四月。私は、日本児童文学学校の第四〇期生となりました。

さらりと書くと、なんでもないことのようですが、どれだけ勇気が必要だったでしょう。

「書き手になりたいなんて、図々しいかな?」

 不安でいっぱいでした。

「やってみよう! もう若くないんだから!」

 自分を励ましたり、けなしたりしながら、原稿用紙十枚を抱えて文学学校へ。

 第一回目の講義は、あの、ズッコケ三人組を書かれた那須正幹先生の担当でした。

飄々とした口調に引き込まれました。

文章・作者・作品の語り口。十の作品の冒頭部分を題材に、講義をしてくださいました。

その日の帰り道は、清々しい気分でした。

「書きたい」と、素直に思いました。

 文学学校を卒業して、日本児童文学者協会の会員になって、同人会に所属して、毎月ひとつは作品を書くようになりました。

「わからない」と言われても、「つまらない」と言われても、くじけずに作品を持って行き、私の心はだんだん強くなってゆきました。

 同人会、合評研究会、文学学校の同期、俳句の会、そのほか多数の仲間ができました。私の作品を読んでくださって、きちんと講評してくださる方に出会えました。

 お陰様で、今回、北日本児童文学賞の優秀賞をいただくことができました。

審査委員長は那須正幹先生でした。懐かしい飄々とした口調で、私の作品を温かく講評してくださいました。

 また、賞をいただいた作品「風の笛」が、ラジオで放送されることになりました。

(富山シティエフエムにて 12/31 17時~18時・1/3 9時~10時が放送日です)

自分の作品を、みなさんに読んでいただけること、聞いていただけることが、とてもありがたいです。

「書きたい」という気持ちを大切にして、これからも書き続けていきます。

 

2019/12/29