第40期日本児童文学学校を受講されたのやまさよさんが、第19回北日本児童文学賞を優秀賞を受賞されました。
おめでとうございます! 先日の麦野圭さんと同時の受賞です。
のやまさんにも、児童文学学校から受賞までの気持ちを書いていただきました。
おふたりのこれからが、とても楽しみです。
おふたりが受講されました日本児童文学学校、来春は48期となり、1月6日頃より募集を開始します。
4月から一月に一度、講義と合評で構成しています。昨年と講師陣は一新して、お待ちしております。
読み手から書き手に のやまさよ
二〇一二年四月。私は、日本児童文学学校の第四〇期生となりました。
さらりと書くと、なんでもないことのようですが、どれだけ勇気が必要だったでしょう。
「書き手になりたいなんて、図々しいかな?」
不安でいっぱいでした。
「やってみよう! もう若くないんだから!」
自分を励ましたり、けなしたりしながら、原稿用紙十枚を抱えて文学学校へ。
第一回目の講義は、あの、ズッコケ三人組を書かれた那須正幹先生の担当でした。
飄々とした口調に引き込まれました。
文章・作者・作品の語り口。十の作品の冒頭部分を題材に、講義をしてくださいました。
その日の帰り道は、清々しい気分でした。
「書きたい」と、素直に思いました。
文学学校を卒業して、日本児童文学者協会の会員になって、同人会に所属して、毎月ひとつは作品を書くようになりました。
「わからない」と言われても、「つまらない」と言われても、くじけずに作品を持って行き、私の心はだんだん強くなってゆきました。
同人会、合評研究会、文学学校の同期、俳句の会、そのほか多数の仲間ができました。私の作品を読んでくださって、きちんと講評してくださる方に出会えました。
お陰様で、今回、北日本児童文学賞の優秀賞をいただくことができました。
審査委員長は那須正幹先生でした。懐かしい飄々とした口調で、私の作品を温かく講評してくださいました。
また、賞をいただいた作品「風の笛」が、ラジオで放送されることになりました。
(富山シティエフエムにて 12/31 17時~18時・1/3 9時~10時が放送日です)
自分の作品を、みなさんに読んでいただけること、聞いていただけることが、とてもありがたいです。
「書きたい」という気持ちを大切にして、これからも書き続けていきます。