講座ブログ

第49期日本児童文学学校、開校しました

第49期、日本児童文学学校が開始されました。若い方がたくさん受講してくれて、質問もいっぱいでました。

プロジェクターをつかい、オンラインと教室でハイブリット開催、どうなるかと思いきや、とてもうまくいきました。

ただ、教室は、窓を換気で開けているため、音が悪くして失礼しました。

事業部員の新井さんが、ミニムービーをつくってくれました。見てください。

https://drive.google.com/file/d/1zHp3F0rAaD1NqSbw_W71k-8jK6lTwvth/view?usp=sharing

2021/05/05

おめでとうございます!

4月末、ポプラズッコケ文学賞が発表されました。

今年は大賞は見送られましたが、編集部賞に『メイク・イット』高村有さんが、選ばれました。おめでとうございます。

高村有さんは、創作教室で勉強された方で、今は同人誌などで研鑽をつんでいらっしゃいます。

選考結果は以下↓から見られます。

第10回|ポプラズッコケ文学新人賞|文学賞|ポプラ社 (poplar.co.jp)

高村有さんは、フレーベルものがたり新人賞でも、優秀賞に選ばれ、このブログにも喜びを言葉を書いてくれました。

作品、ぜひ、ブラッシュアップして、デビューまでもっていってほしいです。

また、選考票には、おしくも選考には残らなかったとありながら、『あっぷで ええと』スーザンももこさんについても触れられていました。

スーザンももこさんも、創作教室出身で、このブログにも書いてくださったことがあります。

ぜひ、みなさん、選考評を読んでみてください。このズッコケ文学新人賞だけでなく、他の新人賞でもそうですが、選考評には作品を書くヒントがいっぱいつまっていますよ

 

2021/05/02

おめでとうございます!

第52期創作教室(2010年)を受講された今井典子さんが、公募にえらばれ、短編アンソロジー ものがたりの小径 に作品が掲載されました。作品は『100メートルの坂道を』です。今井さんが参加した第52期創作教室はわたしも講師をつとめ、創作教室が終わった後、しばらく勉強会もしました。10年、書き続けてこられたことが、この結果になったのだと思います。

新刊『ものがたりの小径 まよい道・わかれ道』 - 株式会社 銀の鈴社 - 商業出版、個人出版、野の花アート®︎万葉野の花® (ginsuzu.com)

 

ものがたりの小径によせて   今井典子

 

この度、「100メートルの坂道を」の作品が、アンソロジーのかたちですが、3月に出版になりました。

児童文学者協会の会員になりましてから、文学学校で学び、また、赤羽先生にお願いして数名で特別勉強会を、していただきました。

それぞれの作品を持ち寄り、皆さんから感想やご指摘いただいたことが、書くことの上で、基礎になりいまがあると思います。

赤羽先生には、お忙しい中をご指導いただき、本当にありがとうございました。

あの当時、皆さん若いかたの仲間入りをさせていただき楽しく学びました。

ここ、数年は絵本の文章などを手掛けていましたが、時々、童話を書いてみたり、投稿してみたりを楽しみながら、

つづけてきた結果、この度の入選につながりました。

作品が活字になり出版されましたこと、驚きとともに、嬉しく思っております。

今後も、まだまだ楽しみながら、書いていこうとおもいます。

             

                                                                 

                                   

 

2021/04/15

おめでとうございます!

第67期から69期 創作教室に通われた、高村有さんが、第三回フレーベル館 ものがたり新人賞 優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。高村有さんに受賞の言葉を書いていただきました。

今のうれしさを忘れずに、書き続けていただきたいです。

 

自分にしか書けない世界を  高村有

 

創作教室の67期を受講した初回の日、自分の作品がどう講評されるのか、とても怖かったのを覚えています。慣れてくると、みんなで合評するスタイルが自分にはとても合っていて、3期連続、69期まで通いました。その後は、縁あって同人に参加して、ぷちぷちと短編を中心に書いています。

これは自分にしか書けない世界なんじゃないかな? そういったものを見つけようと、日々もがいています。最近は、短編で書いた子たちを、もっと長い物語の中で活躍させたいと思うようになりました。

『少年少女は真夏の屋敷で』は、自分が生まれ育った、かつての宿場町を舞台にしました。町にちょこちょこと残っている古い屋敷や蔵、城跡などが、異世界への入り口のようで、子ども心に、とてもドキドキしたものです。その頃の気持ちを思い出しながら、妄想をふくらませて書きました。ちょうど、執筆していた頃、「応募をおまちしています」とフレーベル館の編集の方が、この講座ブログに文章を寄せられているのを目にしました。その文言からどこか自分とは感性が近いような気がして、この作品は、絶対にフレーベル館ものがたり新人賞に応募しようと決意しました。ありがたいことに、優秀賞に選んでいただき、本当に光栄です。

 創作教室はわたしの創作活動の原点です。みなさんとの出会いがあったからこそ、いまの自分があります。あともう一歩。引き続き、頑張ります!

 

2021/04/05

おめでとうございます!

第69期 創作教室を受講された、志津栄子さんが『由佳とかっちゃん』で、第23回ちゅうでん児童文学賞・優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。

志津栄子さんに受賞のことばをかいていただきました。

 

 

子どもの声を聞いて書く  志津栄子

初めて書いた作品「また明日」を「日本児童文学」に投稿しました。そのとき書いていただいた温かい評に涙があふれ……。私の原点、物書き修行の始まりです。

二つ目に投稿したお話が「由佳とかっちゃん」でした。長編にしたらとアドバイスをいただき、私はせっせと物語の続きを書きました。第69期創作教室に参加したのもその頃でした。皆さまから貴重なご意見をいただき、この作品を仕上げなきゃと思ったものです。でも、悲しいことに、私には長編を書き上げる筆力というものがありません。

創作教室の後、ひとりになって困っていると、ふっと由佳の声が聞こえてきました。

由佳は言います。「うちはかっちゃんのことが好きなんや。けど恋とはちゃう。そやから好きって言葉は書かんといてな」と。私が苦心して書いたセリフに「そんなの言いたくないよ」とダメ出しをし、「別れた父さんに会ってみたいねん」なんて無理難題を言い出す始末です。だからときどき由佳とけんかして、机の引き出しに閉じ込めたりしました。すると今度はかっちゃんです。かっちゃんはやんちゃしているみたいにみえるけど、本当は優しい。あっ、書かなきゃ。そんなことの繰り返し。苦しくて楽しい日々でした。

楊行季一杯の原稿を書いて一人前と誰かが言っていました。今ならメモリスティック一本というところでしょうか。それなら私はお話を百個書こうと決めました。はちゃめちゃでもいいんだと、自分を励まし、書いて書いて書きまくりました。

百個の物語から飛び出してくる子どもたちの個性豊かなこと! 私のことを書いて。おれを忘れるな。とことん向かい合う毎日です。

書き続けることで出会えた素敵な人たち。このような素晴らしい賞をいただけたのも、皆さまのおかげと感謝しています。この先に何があるんだろう。あと一歩向こうまで行ってみたい。今はそんなわくわくした気持ちでいっぱいです。

             

 

 

2021/03/31

お知らせ

街中、さくらがきれいに咲いています。

あっという間に三月も終わりに近づいてしまいました。

ずっとお知らせしていた、四月からの「日本児童文学学校」は、今年は人数もあつまり、開催できることになりました。

昨年、中止したことを思うと、今年、できることは、とてもうれしいです。

昨日がいちおうの期日でした。定員近くまで集まった講座もありますが、まだ、少し席があいているものも。

もし、申し込みが遅れたという方がいらしたら、事務局に問いあわせてみてください。

事業部スタッフは、みなさまにお会いできるのを楽しみに、講座の準備をすすめています。

 

そして、秋の一日講座の動画配信も三月末で終了します。こちら千円とお安くなっています。

どうか、この機会に。

秋の一日講座、宣伝の、ミニ動画↓。もう一度、アップしてみます。

https://drive.google.com/file/d/16jRahBxokGIebCgzDK0GrRrix83BKvE_/view?usp=sharing

 

また、そのとき、事業部でつくったミニ動画。

こっちはちょっと恥ずかしいけど、もう一度

https://youtu.be/NWoVpX9FBdA

 

 

2021/03/25

講座の申し込みなどお急ぎを

四月開校の日本児童文学者協会の各講座の申し込み〆切り日が、三月に集中しています。

通信で作品を指導してもらえる、実作通信講座は三月五日、つまり昨日がいちおうの〆切り日となっています。今年もたくさん、申し込みをいただきました。外出がままならない現状、この講座は人気が高いです。

うっかり申し込み忘れてしまったという方、まだ、少しの猶予期間はありますので、間に合います。

ぜひ、事務局に問い合わせてください。

また、日本児童文学学校、創作教室、オンライン創作教室も、今月25日が一応の期限の目安とさせていただきます。

のんびりしていた方、あとで申し込めばいいやっと思っていた方、どうか、お急ぎを。

オンラインの日本児童文学学校が、申し込みが増えてきました。今年は開講できそうです。

事業部のメンバーも開講にあわせ、準備をすすめています。よろしくお願いします。

 

また、森川成美さんの一日講座の録画ビデオ配信の期日も三月末。

作品をよりよくするために「取材・書き直しのコツ、教えます!」 です。

人気のある講座でした。おうちで動画で講義を見られます。この機会にぜひぜひ!

どうか、よろしくお願いします。

2021/03/06

日本児童文学学校に参加して

良い作品は作者を引っ張り上げる はやの志保

 

このタイトルは、私が2009年、第37期日本児童文学学校を受講講した時の講師のおひとり、安東みきえさんが講義中におっしゃった言葉です。そのとき、確か安東さんはご自身の座っている席と私たちの席の間あたりを指しながら、

「このへん、皆さんと私の間には、距離があるように見えるかもしれないけれど、実はそうでもない」

って感じのことも確かおっしゃったのです。第49期の講師陣を拝見したところ、今年も安東さんがご登壇予定なのでもしかしたら同じ話を聞くかもしれません。ネタバレになってしまったらごめんなさい。でも私は、この言葉に10年以上支えられてきました。

 

もともと10年でも20年でも書くと決めてはいたけれど、同期や新しい方々が颯爽とデビューされるのをお祝いしていると、正直自分はどうなんだろうと落ち込んだりもしました。と同時に、書き続けてきたおかげで最近はちょこっと最終選考にも残るようになってきました。真摯に、読んで書いてを続けていれば技術は上がる。今後はどう自信を持っていくか、というのが課題だと感じています。

 

ところで。創作活動は出産に似ている、産みの苦しみ、なんて言葉を聞きますよね。私はこの言葉、確かにそうだと思いつつ、実は産んだあとが似てるなぁと思っているのです。命をこの世に産み出す時は、もちろんその命との共同作業なのだけれど、なんとかひとりで、んーーーっ! と力んで産む。そのあとは、ご飯をあげたり抱っこしたり、自分以外の手を借りることができる。作品も形にするまではひとりでやるけれど、なんとか形になれば、仲間の意見を聞くことができて、一緒に育てることができます。そうやってたくさんの人たちが書き続けています。

 

言葉で紡ぐ作品は、詩、短篇、長編、さまざまな種類があって、どれもほんとに面白い。創作が初めての人も、すでに書き始めている人も、行き詰まっている人も。扉を開けて入ってくる皆さまと、お会いしたり話ができる日を楽しみにしています。

 

2021/03/04

日本児童文学学校に参加して

「夢でいっぱいの教室」 藤村沙希

    

 今から12年前、私は「日本児童文学学校」に参加しました。それまで地方で創作に励んでいましたが、思うようにいかず、思い切って新潟から通うことにしたのです。

 作家の先生方から話を聞けるだけでわくわくし、作品講評の時間には他の人に言われた講評もせっせとメモしました。帰りの新幹線から見える夜景がきらきらと美しく、それを眺めながら「いつか自分の本が出せたら」と夢が膨らんでいきました。

思えば、そこがスタートでした。その後も、本を出すどころか、書いても書いてもうまくいかず、次なる勉強の日々だったからです。

 そして、一昨年、夢が叶い、とうとう本を出版することができました。小川未明文学賞で大賞を受賞することができたのです。12年前、「文学学校」で提出する10枚の原稿に四苦八苦していた私が、いつのまにか100枚を超える原稿を書くようになっていました。書くのに四苦八苦しているのは今も変わらずですが。

「創作は教えられない」というのはその通りで、結局自分で書くしかありません。ですが、他の人たちから刺激を受けたり、作品を見てもらう、という機会は大事だと思います。

「文学学校」では書き始めた人から、すでに本を出した人まで様々な人たちがいました。「プロになりたい」「こういったことを書いていきたい」「身近な子どもにお話を作ってやりたい」と、参加した思いも様々ながら、その夢を叶えようと頑張る人たちが集う素敵な場所でもありました。読み手としても先生方のお話が聞ける、またとないチャンスなのです。

これを書いている今、私もまた今後の自分のために参加したくなってきました。 

(第37期 日本児童文学学校・参加)

2021/02/27

第三回リモートがっぴょう会の感想②

リモートも良き!  もとまり

 
窓の外に澄み切った青空が広がる冬の午後、自宅リビングから初のリモート合評会に参加した。 
講師は、驚きのペースでユニークな作品の数々を世に送り出している超人作家、濱野京子さん。対する受講生は、東北から関東まで、各地より集いし七名。 
各作品15分ずつの講評と質疑応答。30分のフリートークも含め、2時間半の合評会は息もつかせぬ早さであっという間に終わった。 
リモートなので、作品の解釈を巡ってしわしわの原稿を握りしめて殴り合うようなこともなく(対面合評会でもそんなことはないです)、疲れたけれども、とても充実した楽しい合評会だった。 
自分の作品への講評は、やはり本当にためになった。小さなことでも、作品のリアリティを毀損するかもしれない部分などを指摘していただけたことも大変ありがたかった。 
特に心に残ったのは「熱い思いで書いて冷めた目でチェックせよ」「自分の書く言葉を疑え」という濱野さんの言葉。 
腑に落ちつつも、この言葉の真意が身に染みてくるのはもう少し先かもしれない。 
内容的には大変濃く、ハードだった2時間半。しかしながら、自宅からのリモートだとやはりリラックスできて、また、物理的には離れているにも関わらず、参加者の皆さんとの距離を対面合評会より近く感じた。これには個人差があるかもしれない。美味しいものを食べながら楽しい打ち上げができないのは本当に残念だけれども、普段は参加しにくい遠方の方や小さなお子さんのいらっしゃる方も参加しやすくなったのではないだろうか。フリートークタイムには、かわいいご家族が顔をのぞかせた参加者の方もおられて、講評後の解放感も手伝って、ほんわかとした気持ちになった。 
今回、新しい試みを企画し、当日の滞りない運営に尽力いただいた事務局の皆さん、また、多忙な中、講師を引き受けて下さった濱野さん、そして作品に忌憚なき意見をいただいた参加者の皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。 
 
2021/02/22