第73期 創作教室の感想
自由で、熱い 伊東 未夜
「書くこと」は、ながく、1人で戦うものだと信じていました。
しかし書いても書いても芳しい結果を得られないことに、虚しさや寂しさを、きっと感じていたのだと思います。
創作教室への受講を決めたのは、「何かが変わるはず」といった、少し漠然とした理由でした。
もちろん「『小説の教室へ通い始めること』で、デビューや受賞へ一気に近づくことができるのでは?」といった安易な期待は抱きませんでしたが……そう、「きっと何かが、何かが変わるはず!」。
そんな「前向きなドキドキ」と、「恐る恐る」が一緒になった気持ちで、地方からはるばる、定期的に東京へ通うことを決めました。
さて、期待と不安を胸に秘め、教室の扉を開けてみると……「作家志望」の仲間同士、互いの作品を公正かつ真摯に読み合う時間。
そこはぴりっとした緊張感と、自由さと熱心さに満ちていて、想像以上に特別な空間でした。
「作品を仕上げて提出をすれば、読んでもらえる!」
という大きな喜び。自然「書くこと」へと、正しく追い込まれていきます。
「読者」がいてくれることの心強さと感謝と……。
そして、そういった「合評の時間」を繰り返し共有することで、「仲間」とは、お互いに「戦友」のような絆も感じるようになりました。
「書くこと」は、やはり1人で戦うものだと今でも思っています。
けれど創作や作品について、本音で、とことん誠実に語り合える存在がいてくれることは頼もしく、何と温かな、熱い気持ちになれることでしょう!
ここに通い「戦友」たちと励まし、語り合って気付かされたこと、学んだこと、そして生まれた「ぴちぴちした」作品の数々。
最後に、そんな私たち一人一人を「書く仲間」としていつも尊重し、温かく応援して下さる先生方や事務局の方々の真心にも心からの感謝をお伝えしたくて、創作教室に通える謳うような嬉しい気持ちをここに記します。
「仲間がいて、自由で、熱い!」
2022年四月からの日本児童文学学校、創作教室、オンライン創作教室、実作通信講座の申し込みは、今日から受け付け開始です。
わからないことは、事務局まで遠慮なく問い合わせてください。