講座ブログ

おめでとうございます!

第67期から69期 創作教室に通われた、高村有さんが、第三回フレーベル館 ものがたり新人賞 優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。高村有さんに受賞の言葉を書いていただきました。

今のうれしさを忘れずに、書き続けていただきたいです。

 

自分にしか書けない世界を  高村有

 

創作教室の67期を受講した初回の日、自分の作品がどう講評されるのか、とても怖かったのを覚えています。慣れてくると、みんなで合評するスタイルが自分にはとても合っていて、3期連続、69期まで通いました。その後は、縁あって同人に参加して、ぷちぷちと短編を中心に書いています。

これは自分にしか書けない世界なんじゃないかな? そういったものを見つけようと、日々もがいています。最近は、短編で書いた子たちを、もっと長い物語の中で活躍させたいと思うようになりました。

『少年少女は真夏の屋敷で』は、自分が生まれ育った、かつての宿場町を舞台にしました。町にちょこちょこと残っている古い屋敷や蔵、城跡などが、異世界への入り口のようで、子ども心に、とてもドキドキしたものです。その頃の気持ちを思い出しながら、妄想をふくらませて書きました。ちょうど、執筆していた頃、「応募をおまちしています」とフレーベル館の編集の方が、この講座ブログに文章を寄せられているのを目にしました。その文言からどこか自分とは感性が近いような気がして、この作品は、絶対にフレーベル館ものがたり新人賞に応募しようと決意しました。ありがたいことに、優秀賞に選んでいただき、本当に光栄です。

 創作教室はわたしの創作活動の原点です。みなさんとの出会いがあったからこそ、いまの自分があります。あともう一歩。引き続き、頑張ります!

 

2021/04/05