講座ブログ

ここから一緒に始めましょう!(橋長あこ)

 事業部員の橋長あこと申します。

  現在、事業部では、4月から始まる児童文学学校の準備を進めております。そして初回の4月23日に司会を務めさせていただくこととなりました。

 

 じつは私も6年前、45期を受講しておりました。今度はこうしてスタッフとしてお手伝いさせてもらえるなんて、とても光栄です。

 

 今思えば受講当初の私は読書時間が短く、創作においても原稿用紙15枚程度の短編を二つ書いたことがあるだけでした。なので合評というシステムがあることも知らず、ジャンルやグレードについてもよくわかっていませんでした。

 

 児童文学学校の最大の特徴は、私のような初心者でもやる気さえあればちゃんと学べるということです。しっかりと基礎を学習し、プロの作家さんたちのお話も聞けて、事前に作品を提出すれば貴重なアドバイスもいただけます。

 自然とモチベーションも上がり、回を重ねるごとに受講生同士の親睦も深まります。ここで一生涯の仲間に出会った先輩方もたくさんいるのです。

 

「子ども向けの物語を書きたいけれど、どう始めればいいのかわからない」

「自己流で書いてきたけれど、行き詰まってしまった」

「何かに参加したいけれど、既にできあがっているコミュニティに入るのはちょっと不安だなぁ」

 

 そんなふうに感じている方は、ぜひ思い切って児童文学学校へいらしてください。

 これをお読みになっている協会員のみなさまも、周りにそのようなご友人やお知り合いがいたら、ぜひお勧めしてあげてください。

 もちろんリピーターの方や、プロデビューしているけれど受講してみたいという方も大歓迎です。

 

 それでは4月、児童文学学校でお会いしましょう。お待ちしております!

2022/12/26

ともに学び、ともに成長を(しんや ひろゆき)

はじめまして。しんやひろゆきと申します。

協会に入会させていただいてまだ二年と少しですが、新事業部長の後藤みわこさんにお声をかけていただき、今期事業部員を務めさせていただくこととなりました。

よろしくお願いいたします。

 

でもその前に、しんやひろゆきって誰やねんて話ですよね。というわけで、簡単に自己紹介をさせていただきます。

 

高校二年生のときのこと、とある受験雑誌の小説の賞にひっかかり、調子に乗って小説家を志したのが創作の道を歩み始めたきっかけでした。

以来ウン十年、細々と書き続けています。

児童文学を目指し始めたのは大学生のときで、当初の予定では学生の間にデビューし、そのまま専業作家になるはずでしたが、当然そんな甘い世界ではなく、とりあえずはという気持ちで、公共図書館の司書として働き始めました(結局定年まで勤め上げることになりました)。

 

働きながらもこつこつと書き続け、ようやく自分なりに納得できるものを書けたのが二十九歳のとき。早速某新人賞に応募しましたがあえなく惨敗。

数年寝かせましたが、久々に取り出して読み返すとやっぱり面白いやんということで、再度書き直し、今度は児童書の出版社に持ち込みました。

幸いにもそれが編集者の目にとまり、数年後にデビューを果たすことができました。

 

その後は遅々たる歩みを続け、協会新人賞や協会賞の候補にあげていただいたりもしましたが、これまできちんと児童文学の創作方法をきちんと教わったことはなく、ずっと自己流でやってきました。

二年前に図書館を退職し、ようやく書くことに専念できる環境となり、あらためて一から勉強というつもりで当協会に入会させていただきました。

それを機にあらためて機関誌やホームページを拝見し、たくさんの講座が協会内にあることを知りました。

そして、若いときからこうところで修行を重ねていたら、遠回りをせずに済んだかもと、今更ながら思いました。

 

こんな私が今回児童文学学校の作品講評を担当させていただくこととなりました。どんな作品に出会えるか今からワクワクしています。

ぜひこの機会に受講いただき、ともに学び、ともに成長していきましょう。

 

2022/12/24

夢を語りあう仲間を!(赤羽じゅんこ)

 てまえみそですが、日本児童文学学校のいいところはたくさんあると思っています。

その中でもとくにこれっていうことをあげるとすると、『講評』ではないでしょうか?

 受講生が提出された作品を担当の講師がアドバイスするのですが、受講生たちからも感想をうかがいます。どんな感想がくるか、ほめられるのか、けなされるのか、みなさん、自分の講評を受ける前は、相当どきどきされるそうです。眠れなかったという人も。

 でも、そんな講評をへて、書き直しをされた作品は、多くが前よりもよくなって、いいものになっているんですね。これは、会を運営する側として感動するところです。

 作家は自分の作品が、かわいいです。だからこそ、客観的に見られません。日本児童文学学校は、自分の作品を少しはなれたところから、客観的に見る目をやしないます。これが作家をきたえるのです。

 なので、受講される方は、作品を提出することをおすすめします。勇気をだして講評をうけてください。講評はきびしくてもあたたかいです。受講生の中から、「あなたの作品のここが好きだ」なんて感激コメントをもらうことも。

 そうやって互いに講評しあっていく中で、連帯感がうまれ、創作の自主グループをつくろう、なんて話に発展することもあります。

 なので、ぜひ、講座を受講するなら、作品を提出して、力試しを。

 そして、日本児童文学学校で新しい仲間を得てください。

 いざ、来たれ! あなたの未来に新しい扉が開くかもしれませんよ。

 

2022/12/18

はじめまして。(小林史人)

はじめまして。
今期、事業部員として活動させていただくことになりました小林史人です。
神奈川県藤沢市、江の島近くで日々創作活動に勤しんでいます。


創作歴は四年。第68期創作教室に通い始めたことをきっかけに、物語を書くようになりました。創作教室での経験は楽しくて、刺激的で、この年になってこんなに夢中になれるものがあるとは思いませんでした。ちなみにぼくの年齢は五十二歳。お腹まわりも、頭頂部もすっかり仕上がって、どこに出しても恥ずかしくない立派なおじさんです。
創作教室に通い始めた当初は、家族や友だち、仕事関係の人に「児童文学をやり始めたんです」と言うと、不思議な顔をされることもありました。でも、何かを始めるのに性別や年齢なんて関係ありませんよね? 最近では、家族をはじめぼくの周りの人たちは、ぼくの作家デビューを応援してくれています。

三期続けた創作教室を卒業したあとは、そこで知り合った仲間たちと一緒に、月一回の合評会を行っています。また、児童文学者協会の会員にもなり、ご縁あって協会内部の活動もさせていただいています。


正直に言うと、楽しいことばかりではありません。大変なことや苦しいこともあります。もちろん仕事や家庭とも折り合いをつけなければいけません。しかしながら、それらをはるかに上回る充実感をいただいています。書くことや、それにまつわる活動を通じて、新しい自分、多くのすてきな方々と出会うことができています。
手前味噌ですが、新しい世界に飛び込んだ、四年前の自分をほめたいと思います。そしてこの場を借りて、さまざまな出会いに感謝したいと思います。


児童文学に興味はあるけど、さまざまな理由で二の足を踏んでいる方がおられるのであれば、ぜひ勇気を出して足を踏み出してください。
児童文学は楽しいですよ。

2022/12/14

成長できるチャンス!(なて るみ)

 第51期日本児童文学学校の運営に携わらせていただきます、事業部のなてるみと申します。わたしは第49期を受講したことがあるのですが、今回このようなかたちでまた関わることができて、とてもうれしいです。受講を検討しておられる方の参考になればと思い、わたしの体験を書かせていただこうと思います。

 

全6回の講義では、物語の初歩的な書き方から、魅力的なキャラクターの生みだし方やプロットの作り方など、さまざまな技術を丁寧に教えていただきました。わたしは本格的に創作の勉強を始めて6年ほどになりますが、基礎から学び直せたことで、より執筆が楽しくなりました。

 そして、ぜひおすすめしたいのが、作品講評です。講評の担当者から、良い点・改善点を丁寧に教えていただけます。それをもとに改稿すると、作品のレベルがぐっと引き上がります。

 わたし自身は、講評していただいたことで、キャラクターの気持ちの描写が足りておらず、読者が共感しにくい書き方をしていることが分かりました。よくない書き癖にも気づくことができたので、とても感謝しています。プロの作家さんに褒めていただくと、おのずとモチベーションも上がります。おかげで、受講した翌年は、3つの公募に原稿を送り出すことができました。

 日本児童文学学校には、初心者から経験者まで、どの方たちにも満足と成長を実感していただける時間が用意されています。ぜひ、この機会を逃さず、受講されることをおすすめします。みなさんとお会いできるのを楽しみにしております!

 

2022/12/12

はじめまして、新部長です。 (後藤みわこ)

このブログに初めて書かせていただきます。

今期の事業部長、後藤みわこです。
 
事業部は、児童文学学校・創作教室・実作通信講座・一日講座など、さまざまな形で、「児童文学を書きたい、うまくなりたい」というみなさんのお手伝いをしています。

2023年が明けてから、いくつかの講座の募集がはじまります。

すばらしい講師の方々をお招きしていますので、早くお知らせしたい! という気持ちでいます(今月中旬のうちには詳細を公開できると思います)。

ご興味ある方は、協会サイトをブックマークする、公式twitterをフォローするなどして、情報をお待ちくださいね。

このようなときなのでオンライン(zoom利用)の講座が増えました。

「慣れていないから」と不安に思う方もあるかもしれませんが、必要な機能や使い方のご説明はいたします。大丈夫です(ネット環境と、カメラ・マイク・スピーカーのあるパソコンやタブレットやスマホのご用意は必要です)。

これまでの講座のようすを知りたい方は、講座を経験されたみなさんの言葉をぜひお読みください。

この記事の下にずらりと続いています。



では最後に、簡単な自己紹介を。

ハタチ過ぎから、「少女小説・ファンタジー」→「新聞・雑誌投稿欄」→「童話・児童文学」という(約17年の)応募歴をたどって、20世紀末に「福島正実記念SF童話賞」でデビューしました。

「ほのぼの童話館(終了)」「福島正実記念SF童話賞」「ジュニア冒険小説大賞」の選考委員を経験し、公募スクール(公募ガイド社)と協会の実作通信講座で講師もしています。

アマチュアの方の作品を拝見した数なら、自慢できるかも……いえ、自慢しないで精進せよ、ですね。

精一杯努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2022/12/01

おめでとうございます!

第50期、優秀作品に錦織秀佳さんの『石と意志』が選ばれました。おめでとうございます。

錦織さんにも、受賞のことばを書いてもらいました。これからの活躍を期待しています。

 

毎日、コツコツ。 錦織秀佳 

 

第50期優秀賞に選んでいただきまして、ありがとうございました。

去年に引き続き二期連続の参加です。講師の先生によって内容は異なり、幅広く学ぶことができました。

 

改稿時、一度目の開先生の講評で教えて頂いたポイントを踏まえて書き直したものの、なんだかピンときませんでした。自分はいったいこの作品で、何を書きたいのかをもう一度考えました。そこで悩んだのは、石好きな男の子の性格についてです。静かな無口な男の子は普通の子として受け入れられないのかも知れないと思い、変更しました。

オンライン飲み会の講評時に、田部先生が、「一途な子っていいね」とおっしゃってくださり、ぐらぐらと揺れていた分、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

それとは別に講評で、赤羽先生から「大丈夫かな」と不安そうだとご指摘もありました。

こういった人物は受け入れられないかもしれないと、人の目を気にすることは、読者対象を決めることとは違うと分かっているのですが、つい、読者を意識するのではなく人の目を気にしてしまいます。

人の目線ではなく、自分なりの登場人物を描くことが今後の課題だと思いました。

 

こういった、自分では気づいていない点、気づかない点を教えて頂けるのも、講評ならでは。受講しようと思ったきっかけも、そこにありました。講師の先生方からのアドバイスは勉強になります。

自分一人で書くよりも、プロの目から見て感想を聞くことができ、また、この講座でワクワクするような作品やその書き手の皆さまと出会え、書くモチベーションが上がりました。

 

今は、オンライン創作教室で升井先生に教わっています。

ワクワク感はどこからやってくるのだろう、楽しさはどこにあるのだろう。

と、考えていましたが、それらが来るのを待つのではなくて、迎えに行くものだということに、ようやく気付いたところです。

毎日できることを一つずつ、コツコツと積み重ねて書いていきたいと思います。

 

スタッフ、講師の皆々様、オンラインで開催して下さり、誠にありがとうございました。

2022/10/12

おめでとうございます!

 日本児童文学学校では、受講生から10枚の作品を提出していただき、最優秀、優秀作品を決めています。

第50期は、儀武智子さんの『生まれかわり会議』に決定しました。おめでとうございます。

このたび、受賞の言葉をかいていただきました。作品は、機関誌「日本児童文学3月ー4月号」に掲載されます。

 

手探りしながらゆっくり前へ      儀武智子

 

 「身に余る光栄」というのは、これまで私には縁のない言葉でしたが、まさか体感する日が来ようとは思ってもみませんでした。修了式で自分の名前が呼ばれたときの、頭に全血液が集中していくような感覚は忘れることができません。心より御礼申し上げます。

 四月からの半年間、振り返ればあっという間でした。

 講師の先生方のお話は、いつも熱く、愛情に溢れ、初心者の私に勇気を与えてくださいました。その教えをしっかり反芻して自分の糧にしていきます。

 また、ほかの受講生の方の作品を読ませていただけたことも、とても勉強になりました。開講までに作品を提出できなかった私は、講評の時間は話を聞くだけだと、のんきに構えていました。しかしそれは全く甘い考えだったのです。先生方が、感想を述べるよう受講生たちを指名するのです! 当てられておたおたしないように、毎回時間をかけて読み込みました。まるで宿題のようなこの感じは、まさに「学校」でした。宿題の答え合わせをする気持ちで先生方の講評を聞くと、プロがどこを指摘し、解説し、助言するのかが、より分かりやすかったです。「物語を書く」とはどういうことなのか、これまで霧の中にいたけれど、ようやく輪郭が見えてきたように思います。

 講座で教わったことを思い出しながら、書きかけだった原稿をなんとか形にして、二回目の提出期限に間に合わせることができました。反省点は多々ありますが、それでも私には、いつか子供たちに楽しんでもらえるような物語を書きたいという願いがあります。修了式での赤羽先生の言葉「アスリートが筋トレをするように、読んで読んで読んで、書いて書いて書き続ける」を心の芯に据えて、ゆっくりでも前に進めるよう精進するつもりです。

 第50期日本児童文学学校の講師の先生方や事務局の方々、受講生のみなさま、心に残る経験を共有してくださって本当にありがとうございました。

2022/10/07

おめでとうございます!

第50期日本児童文学学校を受講されていた華井由利奈さんが 小学館ジュニア文庫小説賞 金賞を受賞されました。

『世界で一番やさしい死神のお仕事~恋人は、余命五日のオオカミくん!?~』

これは快挙! すごいです。おめでとうございます。

ジュニア文庫小説賞 結果発表|小学館ジュニア文庫 (juniorbunko.jp)

おめでたいニュースに、スタッフ一同もわきたちました。

華井さんは、するどい質問を講師になげかけていた方で、その質問内容から、がんばっていらっしゃるのだとは思ってました。

けど、こんなに早く結果をだすなんて!!!

 

今日の夜は、第50期の日本児童文学学校のオンライン飲み会があります。

きっと、みんなもこの話題でわきたつのではないでしょうか?

これをはげみに、ますますのご活躍を。次は大賞をめざしてください。

2022/10/02

第50期 最優秀作品、決まりました!

9月25日は、第50期日本児童文学学校の最後でした。

今回は、村上しいこさんと、あすなろ書房の山浦編集長ともりだくさんの講義でした。

まず、村上しいこさんの話は、すぐに引きこまれました。語り口がおもしろいのですが、深い。創作のなんたるかが、端々に語られていて(さりげなくです。感じ取ってください)聞き入ってしまいました。けっしておしえこむという感じてなく、楽しそうに様々なエピソードを話してくれるのですが、その中にちゃんと作家らしさがあふれています。

また、創作で気をつけている十箇条なんてのもおしえてくれたんですよ。

なんて、親切!でも、これを聞いたからって、すぐに書けるようにならないってのも、また、創作ですよね。

でも、みなさん、必死でメモしていました。スタッフたちも!

最後、時間が押してしまって、用意してきたことすべて話しきってもらえなかったことが残念。ほんと、村上しいこさんにも申しわけなかったと思っています。

村上しいこさんといえば、講談社児童文学新人賞の選考が終わったばかりだったようで、そんな忙しい中、時間をさいていただいたこと、感謝したいです。

 

そのあと、あすなろ書房の山浦編集長登場です。

事務局まできていただいて、わたし、赤羽じゅんこがインタビューする形で話していただきました。

よい本とはの、原点になるような話から、児童文学の現状までわかる講座になりました。山浦編集長、かざりのない、真摯な言葉ではなされたのが印象にのこりました。

よい本と売れる本とはちがうのか? みたいな、本来なら編集長さんなら答えにくい問いまでぶつけてしまいました。

建前でなく、山浦編集長らしい返答をしてくれました。あすなろ書房の魅力がここにあると感じました。

昨今は、テクニック論がもてはやされる中、最後に、本のよさを確認できるような講座ができて、ほんとうによかったと思っています。

 

そのあと、修了式もおこないました。

今回、最優秀作品に選ばれたのは、ペンネーム 月野曜さんの『うまれ変わり会議』でした。

また、優秀作品は、錦織秀佳さんの『石と意志』でした。

おふたりとも、おめでとうございます。

最優秀に選ばれた作品は、機関誌日本児童文学3,4月号に掲載します。

 

 

そして第50期のみなさん、おつかれさまでした。創作グループができたとうのが、希望です。心から応援したいと思います。

また、口うるさい部長にめげることなくついてきてくださったスタッフにも感謝です。

さて、赤羽はこれで事業部の部長は任期満了、後藤みわこさんにバトンタッチします。とはいえ部員として残ります。うるさくしないよう、気をつけます。

これからも事業部はさまざまな企画をしていきますので、どうかよろしくお願いします。

 

また、村上しいこさん、山浦編集長の話が聞きたい方は、有料ですが見逃し配信があります。

日本児童文学事務局まで(有料ですが)確認してください。

 

 

2022/09/27