【76年目の終戦記念日です】
◎コロナやら、オリンピックやら、大雨被害で、なんだか8月15日がかすんでしまった感がありますが、76年目の終戦記念日です。よく言われることですが、終戦の日がほぼお盆と重なったことで、日本人にとってより強く「死者を想う」日になったことは確かですが、その「死者」はほぼ日本人のみで、 日本が戦争を起こしたために亡くなった二千万人とも言われるアジアや南方の人たちになかなか思いが至らない(これは、もちろん季節のせいだけではないでしょうが)という側面もあるように思います。
ここでちょっと微妙な話になりますが、韓国の「反日」のことです。ネットニュースなどを見ていると、もう半分くらいがそれ関係じゃないかと思うくらい、特にオリンピック以降、目立つ感じがします。 正直、韓国のオリンピック選手団のふるまいなどを見ていると、ルール違反という感じは否めません。 もちろん、こうした問題の根底には、日本が朝鮮を植民地にして、創氏改名など民族の尊厳を否定する統治を行ったことへの無反省という問題が厳然とあるわけですが、「反日」によって利するのは誰かという視点も必要な気がします。
いささか乱暴な括りかもしれませんが、「反日」で利するのは、韓国と日本の政治家。そして、それによって不利益を被るのは両国民、といって、まちがいないのではないでしょうか。亡くなった田畑精一さんなどが中心になって、韓国と日本の画家たちが共同して立ち上げた 「日・中・韓平和絵本」のプロジェクトがありましたが、児童文学の世界でもなにかできないか、考えてみたいと思いました。
◎ちょっと話がそれますが、お盆の日の13日、子どもと平和の委員会主催のリモート学習会がありま した。10月に予定されている公開研究会で講演をお願いしている安田菜津紀さん(今日も、TBSのサ ンデーモーニングで入管問題などについてコメントされていましたが)の本を読みあおう、という企画でした。この中身については、子どもと平和の委員会のブログを見ていただければと思いますが、僕は最後に挨拶をする予定だったのですが、途中からネットの接続が不安定になり、最後ほとんどつながらなくなって、挨拶ができなくなりました。名スピーチ(?)を準備していたのですが、残念! 参加者の皆さんには、大変失礼しました。
【75周年記念資料集のこと】
◎僕は、先月から久しぶりに神楽坂までの定期を買って、ほぼ一日置きくらいに事務所に通っています。7月12日に二回目のワクチンが済んだので、ということもあり、遅くなっている協会創立75周年の記念資料集の編集作業を、早く進行させるためです。これについては、ここまで何度か書いたと思いますが、四部構成の最後の第四部を、この10日にようやく入稿しました。第四部の内容は当初の構想とは違ってきたのですが、協会の各分野の活動、例えば講座の歴史が分かるように、1971年の第一期児童文学学校の資料を載せるとか、そういう内容になっています。その最後に「協会財政の変遷」という項があり、75年の中から各時代の決算書を4つ載せました。その中で、僕も初めて見たのですが、創立の年の1946年の、そして1947年度の決算表というのが出てきたのです。これを見つけてくれたのは、資料集編纂をずっと手伝ってくれている会員の佐々木江利子さんですが、まさかそんなものがあるとは思っていませんでした。そして、その創立当時の決算書が、意外に(?)きちんとしたものであることにも驚きました。こういう驚きの資料が実はまだあるのかもしれませんが、ちょっときりがないので、ともかくゴールをめざして進めています。秋の10月31日の公開研の時には、この資料集をなんとかお目にかけたいと念じています。