【5日遅れになりましたが】
・年が改まり、最初から5日遅れとなってしまいました。今日、今年初めて協会事務局に来ています。例年だと、5日あたりに年賀状のチェックも兼ねて出てくるのですが、今年は4日に池袋で私的な“新年会”があり、6日に協会のホームページ更新に関しての(在宅での)リモート会議があり、ということもあって、僕宛の年賀状は、自宅に転送してもらいました。そのせいもあって、なんだかすっかり「5の日のブログ更新」が頭から抜けていました。
まあ、それだけ、のんびりとした正月を過ごさせてもらったということでしょう。子どもたちや孫に囲まれて、大分おいしいお酒もいただきました。元日の初詣で例年のようにおみくじを引きましたが、「吉」で、学問の項は「努力すればよろし」。そりゃまあ、そうでしょうと突っ込みたくなりますが、仕事が進まないのにあれこれ理由をつけたがる我が身への苦言かもしれないと、ちょっと反省しました。
もう一つ注目したのは「失物」の項で、こちらは「出る 物の間にあり」でした。実は、家の引き出しに僕の保険証と病院の診察券を入れておくケースがあったのですが、孫がいじるので、カミさんがどこかにしまったのですが、その「どこか」がわからなくなった、というよくあるパターン。あちこち心当たりを探しましたが、一向に出てきません。診察券はともかく、保険証がないといざという時困るので、文芸美術国民健康保険組合の事務局に連絡して、再発行してもらいました。ひとまず安心ですが、その後「物の間」を注意して見ているのですが、まだ出てきません。
・この「文芸美術国民健康保険」ですが、初耳の方も少なからずだと思います。ご存知のように、健康保険は、会社勤めの方が対象の社会保険と、自営などの人が加入する国民健康保険があるわけですが、 国保も所得によって掛け金が違ってきます。ある程度の収入がある場合は、言わば割を食う形で高い負担を強いられる形になります。そこで、という言い方が経緯として正しいかどうか定かではありませんが、国保は国保なのですが、名前の通り文芸や美術などの分野の職能団体が集まって、独自のグループともいうべき組織を作ったのが、「文芸美術国民健康保険組合」です。現在、67の団体が加盟しており、文芸や美術関係の団体の他にも、日本映画監督協会、日本作編曲家協会、いけばな協会、日本ジュエリーデザイナー協会など、加盟団体のリストを見ていると、日本の芸術関連の分野というのがこんなふうにあるんだ、ということがよくわかります。
さて、ここに入るメリットですが、医療の負担割合などは通常の国保と同じですが、所得に関わらず保険料は同額で、現在月額21,100円(本人、家族は11,600円)で、人間ドッグなどへの補助も割合手厚いです。国保に加入の方で、今これより多く払っているという方は加入を考えてみてもいいかと思います。ただ、数年前までは、児文協(もちろん加盟団体)の会員であれば無条件にここに加入できたのですが、現在はそれぞれの分野で一定の収入があることや確定申告をしていることなど、要件がやや厳しくなっていますので(でも、文筆で食っていなければダメというほどの厳しさではありません)、詳しくは事務局にお尋ねください。
【年賀状を見ながら】
・僕は例年年賀状は400枚用意するのですが、数年前まではそれでも足りなくて少し買い足す具合でした。二、三年前からその必要がなくなり、今年は3,40枚くらい余る感じでした。その理由の一つは、同世代の人たちがいわゆる「年賀状仕舞い」をする人が増えてきていることで(もう一つの理由は、先輩たちが段々鬼籍に入られている、という残念な現実もありますが)、僕も一時チラッと考えたこともありますが、できれば続けたいと思っています。十数年前までは宛名も手書きしていたので、これは大変でしたが、今はパソコンで印刷できますから、それを考えればまだしばらくは続けられそうです。ただ、全部印刷というのはいかにも味気ないので、自分の名前は手書きにして、なるべく添え書きを一言つけ加えるようにしています。
名前を手書きにしているのは、それが必要という事情もあって、仕事関係の方たちには「藤田のぼる」と署名するわけですが、秋田時代の友人とか、小学校教師の時の同僚や教え子とかには、本名の「藤田 昇」と書きます。今、その本名で書く場合はほとんどないので、つい「藤田のぼる」と書きそうになるのに気をつけなければいけません。でも、年賀状を書く度に、自分には「藤田昇の時代があったんだな」という感慨も湧いて、それもまた興あり、という感じでしょうか。
本当なら、「今年の抱負」とかを書きたいところでしたが、それはまた追々に。ともかくも? 本年もよろしくお願い申し上げます。