藤田のぼるの理事長ブログ

2021年1月

23、リモート新年会のこと(21,1,25)

【すみません、一回とんじゃいました】

◎これを書こうとして初めて気がついたのですが、「5の日」に更新するはずのこのブログ、前回の1 月15日、更新していませんでしたね。原稿は一日遅れでしたが16日にでかしたものの、その日は土曜日で協会事務局に出ていたのですが、バタバタしているうちにアップするのを忘れてしまったようです。 新年にお送りした『Zb通信』号外でこのブログの宣伝をしておきながら、誠に失礼しました。

 そこで書いた中味は、奥山恵編集長の新編集委員会の最初の担当号である『日本児童文学』1・2月 号のことと、13日の理事・監事のリモート新年会のことでした。同じことを書くのはどうかと思うし、 大分日も経ってしまったのですが、リモート新年会は僕も初めての“リモート飲み会”だったので、その時の様子をやはり紹介させていただこうと思います。

【ということで、リモート新年会のこと】

◎これを言い出したのは僕なのですが、そもそもコロナになる前、理事会終了後は“有志”で飲みに行くケースが多いのです。僕は家が遠いこともあり(順調に行って1時間40分、下手をすると2時間近くかかります)、必ずしも毎回ではありませんが、大体お付き合いしていました。かつては、理事会で決まったことがその後の飲み会でひっくりかえる、などという話もありましたが、今はさすがにそれはありません。ただ、「あの場では黙っていたけど、本当は……」といった話が出ることもあり、やはり大切なコミュニケーションの場ですし、そういうことは抜きにしても、やはり会議では見えないいろんな“顔”が見えるおもしろい場でもあります。

 ところが、今の理事会は昨年5月の総会で選出されましたが(総会自体がリモートでしたが)、6月の第一回からずっとリモートで、10月(今から見れば、コロナもやや下火でしたが)にいつもより広い会場を借りて一度だけリアルの会議をしたものの、その時が一回だけでしたし、もちろんその後の飲み会などはありませんでした。

◎リモート会議は遠方の人もわざわざ出てこなくていいというメリット(現理事では、後藤みわこさんと藤真知子さんが愛知県在住です)はありますし、議事運営もまあまあ支障はありませんが、論議がどうしても表面的になりがちです。また、今の理事会は三人の新理事がいて、監事も一人が新任ですが、この方たちとじっくり“知り合う”というふうな時間がまったく持ててきませんでした。ということで、この1月は月末に「各部・委員会合同ミーティング」というのがありますが、これもリモートですし、理事会はないので、「新年会」という形でリモート飲み会というのをやってみたいなと考えたわけです。

 まあ、酒飲みにありがちな発想だと思いますが、そういう僕は結構酒飲みで、そんなに強くはありませんが、一年365日飲まない日はありません。だから、というか、世の中でリモート飲み会が流行っているということを聞きつつも、パソコンに向かって酒を飲むというのはどうもピンとこず、今まで考えたことはありませんでした。でも、まあ、理事会のメンバーならなんとかなるかなと思い、提案してみ、やってみようかとなりました。それで、前理事会の“打ち上げ”もちゃんとできていなかったので、内田前理事長も“ゲスト”で参加してもらいました。

【そして、リモート飲み会は……】

◎1月13日、夜の7時半から9時過ぎまでという設定で、僕は缶ビールの大と中を1本ずつ、そして氷を取って来たりという面倒を避けるために、缶のハイボールを2本用意しました。20人ほどの人数なので、ただだらだら画面を見ながら飲むという訳にもいかないだろうと、言い出しっぺとしていくつか進行のためのプログラムを考えていました。そして、少し早めに、Zoomを開けて画面に入ったのですが、なんということか、なかなかつながらず、「接続が不安定です」という表示が出てきたのです。かなりあわてました。

 万一の時のために、次良丸さんにはケータイですぐ連絡できるようにしていたので、その旨を告げ、とりあえず参加した方たちに、年末から正月にかけてどんなふうに過ごしたか、順番に話してもらうようにお願いしました。その間も僕のパソコンは繋がったり、切れたりという状態で、これは無理かなと思いつつ、最初から接続をやり直してなんとかちゃんと繋がった時には8時半近くになっていました。

◎ちょうど皆さんの「近況報告」も一回りしたところだったので、最初に考えていたプログラムを、そこから始めました。用意していたのは、参加者の名前を書いた紙と5枚のカードで、まず名前を引いて、当たった人にカードの「上から何枚目か」を指定してもらいます。そのカードには、「あなたはどんな子どもでしたか?」「人生で一番思い出したくないことは何ですか?」といった質問が書かれていて、当たった人はそのカードの質問に答える、という趣向です。

 いろんな話が出てまあまあ盛り上がった(?)気がしますが、新理事の東野司さんと新監事の山口理さんが「人生で一番思い出したくないこと」のカードを引いて、東野さんは「大学受験の時、寝過ごして受験できなかった」という痛恨の思い出を話され、また山口さんは「一番思い出したくないことはとても口にできないので、二番目の……」と切り出して、大雪で(ごめんなさい、何時間だったか忘れましたが、かなりの長時間でした)車で立ち往生したことという話をされ、やはりみんないろいろあるなあと(そして、心のなかで自分だったら何かなアと思いつつ)、感じ入ったことでした。

◎かくて、リモート新年会は、僕はネットの接続でハラハラドキドキでしたが、まずはやってよかったなと思っています。この30日に各部・委員会合同ミーテイングがあり、僕は協会の創立75周年記念資料集のことを30分ほど話すことになっているのですが、また「接続不安定」になると困るので、その時は協会事務局に赴いて、そこから話をするつもりです。

 ということで、まあ、リモート飲み会も悪くありませんが、やはり早くリアルで飲み会ができるようになってほしいものですが、果たしていつになるのでしょうか。

2021/01/25

22、今年の正月は……(2021,1,5)

【今年最初のブログです】

◎「明けましておめでとう」という言葉は使いにくいような本年の年明けですが、ともかくも新しい年に希望を託したいですね。今日は、年賀状のチェックがてら、事務所に来ています。次良丸さんは1・2月号の発送準備のため、今日から仕事。機関誌の編集という仕事があるので、協会事務局もなかなかテレワークにはしにくいところがあります。

 さて、今年の最初のブログですが、「Zb通信」の僕の挨拶を見て初めてこれをご覧になっている方もいらっしゃるかも知れません。「理事長ブログ」といっても、協会のこともあれば、個人的な話題もあれば……という、なんでもありの内容です。10日に一回というきわめて呑気なブログですが、一応5の日に更新と決めています。前に書きましたが、僕は朝の5時55分生まれで(それで名前が「(朝日が)昇(のぼる)」)、5がラッキーナンバーと思ってるので、この日にした次第です。

【去年までの年末年始のこと】

◎二度目の緊急事態宣言も必至かという緊迫した状況ですが、僕としては実は十数年ぶりにゆっくりした正月でした。僕は2019年度までは三つの大学の非常勤講師をしていて、その内二つは、春学期が「児童文学」、秋学期が「文芸創作」という課目でした。うち一つは20人ほどの人数でそれなりにていねいにできたのですが、もうひとつの東洋大学の方は同じ課目で2コマあって、合わせて300人 (200人と100人)前後という、とんでもない人数でした。春学期の「児童文学」の方は、レポート採点はそれなりに大変だとしても、まあ講義ですから、人数が多くても特に困りません。ところが、秋学期の「文芸創作」の方は、せっかくの創作の授業なのだから、提出された作品にはせめてコメントをつ けて返したい、などと殊勝なことを考えたばかりに、大変なことになりました。 12月の最後の授業で提出された300編ほどの作品を年末年始に読んで、いちいちコメントを書くわ けです。まあ、肩は凝るわ、腰は痛くなるわ、地獄(?)でした。それを十数年続けました。ですから、箱根駅伝も常にそのコメントを書きながら見る、という具合で、今年はお茶やコーヒーを飲みながら(そんなわけで東洋大学を応援しながら)見ていて、なんだか落ち着かない感じでもありました。

◎一番頭にくるのは、年明けの最後の授業で作品を返すわけですが、何人か取りに来ない学生がいることで、「こっちはこんなに苦労しているのに!」と言いたいところです。途中からは、「連絡なしで受け取らない時は減点するぞ」と脅していました(笑)。ただ、授業は準備も含めてかなり大変ではありましたが、それをあまり苦痛と感じたことはありません。僕はもともと小学校の教員で(20代の6年間務めました)、それを辞めて児文協の事務局に就職したわけですが、その一、二年後に専門学校、それから短大や大学の授業をずっと受け持ってきて、大学講師の定年の70歳まで続けたわけで、自分はやはり教えることが好きだったんだろうと思います。なにしろ、おじ(い)さんの話を100人以上が一応まじめな顔をして聞いてくれるなどということは、普通では絶対ありえないことですから(笑)。とはいえ、やはりここ何年かはあまりの世代間ギャップを感じることも多く、ちょうどいい退き時だったなと思えます。

【さて、今年は】

◎いま一番心配なのは、3月の大牟田セミナーです。果たして無事に開催できるかどうか。遅くも2月の初めには判断しなくてはいけませんが、状況によってはもっと早く結論を出す場合もあるかもしれません。「できれば参加してみたい」とお考えの方は、協会のホームページを時々チェックしてください。すでに北海道からの参加申し込みも届いていますが、特に中国地区や九州の方は割合ぎりぎりでも日程調整が可能だと思うので、開催と決まりましたら、(体調と相談しつつ)ご参加いただければ幸いです。 そして、5月の総会も、果たしてどうか。総会はなんとか開けたとしても、文学賞贈呈式のパーティーはどうか……。去年も結構ぎりぎりまで悩んで急きょリモート総会になったわけですが、今年は万が一だめならリモートでという想定が今からありますから、その分安心感(?)はありますが。

 ともかくも、75周年というのは、会の存在をアピールしていく大きなチャンスでもあるので、その点はいろいろ方法を考えながら進めていきたいと念じています。改めて、本年もよろしくお願いいたします。

2021/01/05