藤田のぼるの理事長ブログ

22、今年の正月は……(2021,1,5)

【今年最初のブログです】

◎「明けましておめでとう」という言葉は使いにくいような本年の年明けですが、ともかくも新しい年に希望を託したいですね。今日は、年賀状のチェックがてら、事務所に来ています。次良丸さんは1・2月号の発送準備のため、今日から仕事。機関誌の編集という仕事があるので、協会事務局もなかなかテレワークにはしにくいところがあります。

 さて、今年の最初のブログですが、「Zb通信」の僕の挨拶を見て初めてこれをご覧になっている方もいらっしゃるかも知れません。「理事長ブログ」といっても、協会のこともあれば、個人的な話題もあれば……という、なんでもありの内容です。10日に一回というきわめて呑気なブログですが、一応5の日に更新と決めています。前に書きましたが、僕は朝の5時55分生まれで(それで名前が「(朝日が)昇(のぼる)」)、5がラッキーナンバーと思ってるので、この日にした次第です。

【去年までの年末年始のこと】

◎二度目の緊急事態宣言も必至かという緊迫した状況ですが、僕としては実は十数年ぶりにゆっくりした正月でした。僕は2019年度までは三つの大学の非常勤講師をしていて、その内二つは、春学期が「児童文学」、秋学期が「文芸創作」という課目でした。うち一つは20人ほどの人数でそれなりにていねいにできたのですが、もうひとつの東洋大学の方は同じ課目で2コマあって、合わせて300人 (200人と100人)前後という、とんでもない人数でした。春学期の「児童文学」の方は、レポート採点はそれなりに大変だとしても、まあ講義ですから、人数が多くても特に困りません。ところが、秋学期の「文芸創作」の方は、せっかくの創作の授業なのだから、提出された作品にはせめてコメントをつ けて返したい、などと殊勝なことを考えたばかりに、大変なことになりました。 12月の最後の授業で提出された300編ほどの作品を年末年始に読んで、いちいちコメントを書くわ けです。まあ、肩は凝るわ、腰は痛くなるわ、地獄(?)でした。それを十数年続けました。ですから、箱根駅伝も常にそのコメントを書きながら見る、という具合で、今年はお茶やコーヒーを飲みながら(そんなわけで東洋大学を応援しながら)見ていて、なんだか落ち着かない感じでもありました。

◎一番頭にくるのは、年明けの最後の授業で作品を返すわけですが、何人か取りに来ない学生がいることで、「こっちはこんなに苦労しているのに!」と言いたいところです。途中からは、「連絡なしで受け取らない時は減点するぞ」と脅していました(笑)。ただ、授業は準備も含めてかなり大変ではありましたが、それをあまり苦痛と感じたことはありません。僕はもともと小学校の教員で(20代の6年間務めました)、それを辞めて児文協の事務局に就職したわけですが、その一、二年後に専門学校、それから短大や大学の授業をずっと受け持ってきて、大学講師の定年の70歳まで続けたわけで、自分はやはり教えることが好きだったんだろうと思います。なにしろ、おじ(い)さんの話を100人以上が一応まじめな顔をして聞いてくれるなどということは、普通では絶対ありえないことですから(笑)。とはいえ、やはりここ何年かはあまりの世代間ギャップを感じることも多く、ちょうどいい退き時だったなと思えます。

【さて、今年は】

◎いま一番心配なのは、3月の大牟田セミナーです。果たして無事に開催できるかどうか。遅くも2月の初めには判断しなくてはいけませんが、状況によってはもっと早く結論を出す場合もあるかもしれません。「できれば参加してみたい」とお考えの方は、協会のホームページを時々チェックしてください。すでに北海道からの参加申し込みも届いていますが、特に中国地区や九州の方は割合ぎりぎりでも日程調整が可能だと思うので、開催と決まりましたら、(体調と相談しつつ)ご参加いただければ幸いです。 そして、5月の総会も、果たしてどうか。総会はなんとか開けたとしても、文学賞贈呈式のパーティーはどうか……。去年も結構ぎりぎりまで悩んで急きょリモート総会になったわけですが、今年は万が一だめならリモートでという想定が今からありますから、その分安心感(?)はありますが。

 ともかくも、75周年というのは、会の存在をアピールしていく大きなチャンスでもあるので、その点はいろいろ方法を考えながら進めていきたいと念じています。改めて、本年もよろしくお願いいたします。

2021/01/05