藤田のぼるの理事長ブログ

4、ちょっと(?)うれしい話(20,7,5)

【事務局で……】

◎「理事長ブログ」の4回目ですが、会報の僕の就任あいさつ文を読んで初めてこのブログを開いてみたという方もいらっしゃると 思います。まあ、たいしたことは書いていませんが、よろしければ遡ってのぞいてみてください。それから、会報の僕の写真、花と一緒に写っていますが、これは『日本児童文学』の発売元である小峰書店の小峰広一郎社長から「理事長就任祝い」ということで事務局に送られてきたものです。こんな豪華な花をいただいたのは、大分前のことになりますが、ロッテマリーンズが日本一になった時に、当時選者を務めていた童話コンクールを仕切っていた広告代理店から事務局に花が送られてきて以来のことで(僕が長年のロッテファンであることについては、また改めて……)、その時はただびっくりしましたが、今回は小峰さんからということで、じっくりとうれしく感じ、次良丸さんに写真を撮ってもらいました。

◎私的なことになりますが、僕は家に出産を控えた娘が戻ってきていたこともあって(おかげさまで、5月初めに無事に出産しました)、4月5月は、感染のリスクを考え、事務局にはほとんど足を運べませんでした。6月あたりからぼつぼつ週に一・二度、ラッシュの時間帯は避けながら埼玉の自宅から神楽坂の事務局まで出向いています。文化団体の中には、4・5月あたりには事務所を閉じたところもあるようですが、児文協の場合は雑誌を定期発行していて、その編集実務を担当している次良丸さんは、執筆者や印刷所のやり取りなど、テレワークというわけにはいきません。また、宮田さんもこの時期は決算や予算という大変な仕事があり、帳簿などの資料を全部持ち帰るというのもかえって大変なこともあり、ほぼ通常通りの勤務でした。また総会がウェブ開催になったことで、その準備が例年よりかえって大変だった面もあり、二人のことがとても気づかわれましたが、幸い無事に乗り切ってもらえて、本当に良かったと思っています。

【『日本児童文学』掲載作品のこと】

◎先週の月曜日だったか、その日は午後から他所で別の会合があり、事務局には短い時間しかいられなかったのですが、ちょっとうれしい話を聞きました。『日本児童文学』に掲載された作品を、某社で月刊絵本のテキストに使いたいというお話があったということで、会員からお知らせがあったというのです。月刊絵本の著作権に関するご相談も含めてのお電話だったようです。ことのついでに書いておくと、『日本児童文学』に掲載された作品を出版することについては、協会や小峰書店の許諾が必要といったしばりはありません。どの出版社からどんな形態で出版するか(しないか)については、著者の判断に任せられます。(出版や作品集に収録などの場合、もちろん報告はいただきたいですし、可能な範囲で、元が『日本児童文学』に掲載された作品であることを表記していただければと思いますが。)

また、これは今週の木曜日(2日)のことですが、午後から組織部長のいずみさんに来ていただいて、来年3月の大牟田セミナー(これについても、また改めて)に向けての打ち合わせをしました。その前にメールチェックをしていたら、この数日の間に、『日本児童文学』掲載作品についてのメールが二つあり、一つは京都の中学校の校長先生から、掲載された詩を「校長室通信」に掲載したいとの依頼、もう一つは中国の方から(日本在住の方かと思われますが)、前に賢治と南吉のオマージュ作品を募集したことがありましたが、その賢治のオマージュ作品の入選作を翻訳して中国の雑誌に掲載したいというものでした。前者については、作者に連絡してOKをいただき、後者については、まずはその雑誌の性格などについてお知らせいただくよう返信しました(僕がやったのではなく、次良丸事務局長が)。

たまたま同じ時期に重なった、ということでもありますが、『日本児童文学』がいろいろなところで読まれているということを改めて実感し、とてもうれしく思いました。また、京都の中学校の例は、以前なら無断で使用されていたケースかもしれませんが、著作権についての認識が多少とも広がっていることの表れでもあるように思います。ちなみに、この校長先生は、古本屋で『日本児童文学』を入手されたようで、できれば購読してほしいところです(笑)。

うれしいついでに(というと変ですが)もう一つ。事務局に、学研プラスから『うちにカブトガニがやってきた!?』という本が届いていたのですが、これは協会と学研プラスが共同で募集している「感動ノンフィクション大賞」の優良作品受賞作で、これまで最優秀賞受賞作は何冊か本になっていますが、佳作に当たる優良賞で学研から出版されたのは初めてだと思います。生きた化石ともいわれるカブトガニを家で飼育し卵から孵すという話で、とてもおもしろい味わいのノンフィクションです。ぜひ図書館へリクエストして読んでみてください。

◎この「理事長ブログ」、前にも書きましたが、一応「5のつく日」を目途に更新していく予定です。律儀に「10日に1回」にしなくてもいいような気もするのですが、長く続けるためにも、これくらいのペースがいいかなと思っている次第です。今回は“今”の話題になりましたが、これも前に書いたように、むしろ児文協に関わる“昔話”がメインになると思うので、楽しんで(?)いただければ幸いです。

2020/07/04