講座ブログ

2019年8月

日本児童文学学校・感想 11

47期 5回目を受講して 坂本 裕子


 まだ残暑の中、5回講座が開講されました。
作品講評は木村研先生。私は「999ひきのきょうだい」が大好きで英語版まで買ってしまったほどです。
先生は病み上がりにもかかわらず、4本の作品を優しく丁寧に講評してくださいました。
今回の4作品はどれも独自のアイデアで書かれていて、視点を変えて考えてみるともっといい作品になるとおっしゃっていました。
 また受講生の中から登場人物の名前の付け方について質問が出ると木村先生を含め他の先生方もご意見を述べてくださり、大変参考になりました。


 そして後半は皆さんお待ちかねのあんびるやすこ先生が講義してくださいました。あんびる先生は作品同様とても素敵な方でこの魅力的な方からあの可愛い作品が生まれているのだなと思いました。
講義はスライドを使って物語を創る作業の進め方を細かく説明していただき、ここまで教えて頂けるんだと驚きとともに感動して、細かくメモをとらせていただきました。

特に心に残ったのは「エピソードは納得いく、共感できるものにする。」
「エピソードはけちけちしない。」というところでした。
今回学んだことを生かして、子どもたちに楽しんでもられる作品が創れたらと思いました。

 

2019/08/30

日本児童文学学校・報告

 第47期 五回目です!   松原さゆり

 会場の高田の馬場は夏祭りがおこなわれていました。回をおうごとに、受講生どうしの会話も多くなっていっています。

 今回の講師は人気作家のあんびるやすこさんです。「ファンタジーを創る~「物語」の発想と組み立て~」というテーマで なんでも魔女商会シリーズ 26巻 『らくだい記者と白雪のドレス』をとりあげられ、具体的な創作手法をプロジェクターをつかって画像を写し出し、わかりやすく語って下さいました。

 創作の進め方としてプロットを作成する貴重な方法に、身体を乗り出して聞いている方も。そして、プロジェクターで写し出された実際のプロットの緻密さに「すごい!」と、大きくうなずく方も。

また、創作において、なげだしたい時があったら、今日の話を思いだして励みにしてほしいとも、話されました。

 講義の後半は、会場からの質問に答えてくれました。「子どもの心をつかむ発想とは?」という質問では、玩具の企画デザインなどの職歴からの経験で得たことなどをいかしていることにも触れられました。そのほか、ひとつひとつの質問にあたたかく、やさしい笑顔で答えてくれました。人気シリーズのひみつにふれたような一時間半でした。                                                                                                                        

 木村研さんの作品講評は四作品でした。やさしく、具体的な批評をされました。登場人物の背景やつながりを考えるなど、忘れがちなことをきっちりおさえるように話されました。作品を書かれた方々の思いも聞くこともでき、会場からの意見や感想もたくさんありました。「登場人物の名前をどうつけるか?」という質問では、いろんな名づけ方の工夫や注意点があがりました。 

 

 

2019/08/27

訂正

先日の講座ブログの内容にまちがいがありました。

実作通信講座は、いつからでも申し込みできますが、受講料は全額となります。

月割りではありません。

大変、失礼しました。 事務局にご確認の上、申し込みください。

赤羽じゅんこ

 

2019/08/22

創作教室はキャンセル待ちです

暑い暑い夏です。みなさん、夏を楽しまれていますか?

日本児童文学学校は、あと、二回を残すこととなりました。

今回の生徒さんたちは、勉強家で前むきの方が多いのにおどろきます。提出される作品も初心者にしては、レベルが高いです。

回を重ねるごとに、受講生たちが活発になり、仲よくなっていくのを見るのは心地良く、スタッフの側も元気と刺激がもらえます。毎回、こちらも負けないようにがんばらねばと思っています。

さて、そんな文学学校の生徒さんたちも申し込んだおかげで、10月からの創作教室は一応、定員になりました。

創作教室は継続される方も多くいる人気講座。あれ?もう、うまっちゃったの?と思っている方がいらしたら、ごめんなさい。来年の講座、また、秋の一日講座でお待ちしています。

今は創作教室、キャンセル待ちだけ受け付けている状態です。キャンセル待ちをしていただくと、次回、四月からの会で早めに申し込みしていただけます。

また、実作通信講座も毎年、多くの方が受講されている人気講座です。四月から開始が通常ですが、途中からでも月割りの値段で申し込むことも可能です。

事務局に連絡して、聞いてみてください。

2019/08/20

日本児童文学学校・感想 10

47期 4回目を受講して    村田紀子

 

 昨年秋、「子ども向けの読み物を書いてみたい!」と思い立ちました。でも、どんなふうに書いたらいいのかわかりません。ネットサーフィンをしていて見つけたのが、児童文学学校です。

受講して驚いたのは、女性が非常に多いこと。受講者の9割以上が女性です。とくに多いのが、私も含めた50~60代でしょうか。私は女子高出身なので、同窓会に来たような錯覚に襲われました。一方、男性は数人しかお見かけしません。でも、積極的に意見を言って、確かな存在感を示しています。

 4回目は、白シャツの好青年、辻貴司さんが提出作品を講評してくださいました。辻さんは41期の受講生で、創作教室を2回受けたそうです。そして2016年、『透明犬メイ』で第33回福島正実記念SF童話賞を受賞し、デビューなさいました。『透明犬メイ』は、犬好きにはたまらない可愛いお話です。

辻さんは、私たち受講生を仲間と位置づけ、親身なアドバイスをくださいました。とくに印象に残ったのは、「最初は、自分が書きたいことを書きたいように書けばいい。たくさん書くことで、自分の色、文体ができてくる」です。

 後半は、「魅力的なキャラクター」について、石川宏千花さんが話してくださいました。石川さんは独特の雰囲気を持つ素敵な女性で、「吉祥寺に住んでいるのかな?」などと想像しました。

 石川さんの場合、物語が先で、書きながらキャラクター(人物像)をつくっていくそうです。「キャラクターを細かく設定してしまうと、物語に都合のよい人になってしまう気がする」と話していました。そのほか、“創作上のヒミツ”を惜しげもなく披露してくださいました。ありがとうございます。

 おふたりの話を聞き、作者の好きなことや好きなものが作品の個性になっているとわかりました。道のりは遠いけれど、いつか自分なりの作品が書けたら……と思います。

 

 

2019/08/04