講座ブログ

2019年7月

日本児童文学学校・報告

 第47期  4回目です!  松原さゆり

   

東京は梅雨明けはまだですが、心配していた台風はそれて青空が見えました。

今回は、石川宏千花の担当編集者の方が参加してくださり、ビジターでこの日だけの参加の方も数名いました。

 

石川宏千花さんの講義は、「魅力的なキャラクターとは?」でした。

 すてきな登場人物が描かれている表紙などをプロジェクターでうつしての話を、受講生の皆さんは熱心に聞いています。

また、講義を聞くだけにはとどまらず、質問にたくさんの手があがり活気がありました。石川さんも一つ一つの質問に、とてもていねいに答えられています。

「石川宏千花さんの独自の感性が光るご本が大すきです」と熱いラブコールもありました。

 

辻貴司さんは4作品の講評でした。

辻さんは文学学校をへてデビューなさっているので、講評も「こうすればよりよくなるのではないか」「どう思いますか?」などと、皆さんによりそった感想やよびかけでした。そして皆さんからの意見や感想もたくさんありました。

デビューしたいきさつなどの話もあり、「どんどんチャレンジして、ぼくに続いて下さい」と、辻先輩から受講生への応援メッセージもありました。

 

 フリートークは、前回に続いて、おすすめの1冊をしました。

 今回もジャンルにとれわれずにいろんな本の紹介に、皆さんは興味をひかれた様子でした。

 

 

2019/07/30

第70期創作教室 八月募集開始

日本児童文学社協会の人気講座、創作教室が八月から新規の募集を開始します。70期の教室は10月開始です。

jibunkyo.or.jp/old/index.php/course/archives/42

こちらは、月二回、ふたりの講師と受講生との合評会形式で作品を読みあい、いいところ、悪いところをアドバイスしあって、それぞれの作品をブラッシュアップしていきます。

わたしも講師をしたことがありますが、熱い講座ですし、たしかな実力がつきます。ぐんぐん受講生がうまくなっていくのがわかり、講師側もはげまされる、そんな講座です。

定員は17名。会場の日本児童文学社協会の事務局にすわれるだけの人数。

最近は、満席が続いています。

一般の募集は、八月から。

70期の講師は後藤みわこさんと最上一平さん。

どちらも実力も人気もかねそなえた、ほこれる講師です。

デビューをめざす方、学び直しをしたい方、とにかく書くのが好きな方、ちょっとかじってみたい方、などなど

八月、申し込みをお待ちしています。  事業部部長:赤羽じゅんこ

 

2019/07/19

日本児童文学学校・感想 ⑨

47期  3回目を受講して  こまきまこ


今回の講座は、3月に提出していた自作の合評があるので、うなだれてのぞみました。それは、締め切りぎりぎりに、よく読み返しもせず作品を提出してしまっていたからです。

そんな気持ちもよそに、最初の高田由紀子先生の講義は、「ビター・ステップ」の感じとは違う若々しく清楚な雰囲気で始まってしまいました。
まず、デビュー作を「まんぷく寺でまってます」にしたいきさつなど話され、そしてとうとう合評会へ。
前の3作は完成度が高く素晴らしい作品ばかりでした。そして私の愚作…。
アドバイスいただきありがとうございました。書きたいことが先走り、読者にどう受け取られるか念頭になかったと思いました。
高田先生も、おすすめの本や作中の小物のことまで調べてきてくださっていました。構想の立て方、主人公のエピソードの作り方などとても参考になりました。特に、私は気持ちの伏線をはって、読者にも同じ感情を持たせるというところにはっとしました。

次の大御所の内田麟太郎先生は、ミニオンの黒Tシャツという意外ないでたちの登場でした。
数々の作品の中から、スライドショーで「とりづくし」「うし」などを読まれて、笑いがおきました。言葉の呪縛を解いて、意味をバラバラにすることによる笑い。ユーモアとナンセンス。
また、岡本太郎からマチスまで話され、「さかさまライオン」の色彩はこうして生まれたのかと納得しました。

高田先生も研究熱心ですが、内田先生も「いいかげん」と言いながら、作家になる時は沢山勉強されたそうです。日々精進と思いました。
愚作を提出してしまった恥ずかしさと、やる気を胸に刻んだ3回目の受講でした。

2019/07/04