藤田のぼるの理事長ブログ

2021年4月

31、連休を前に(21,4,25)

【緊急事態宣言に思う】

◎やはり、というべきか、総理も国会で何度も言い間違えた、蔓延防止等ナンタラはほとんど効果がな く、三度目の緊急事態宣言が出されました。テレビの放送で気になることを一つ。居酒屋などの時短(これからは休業になりましたが)にからんで、盛り場や公園などで夜に酒を飲んでいる若者の映像を、”困ったもんだ”という感じで流していますが、確かにそれ自体はいいことではありませんが、「こういう人たちがいるからコロナが収束しないんだ」という印象操作に思えてなりません。そうですか?? 全然関係ないとは言わないけど、全体の影響度からいったら、1%にもならないでしょう。コロナが収束しないのは、もちろん変異株のこともあるけれど、ただただ国民に”自粛”をお願いするばかりで、検査体制や医療体制の拡充に手をこまねいている政治のせいでしょう。これが一年前なら、まあしかたがない面もあったでしょうが、今の状況はわたしたちから見ても充分予想がついたことなのに、酒を出す店を悪者にし、今度は路上飲みをする若者を悪者にし、おまけに頼みのワクチンもさっぱり進まないという、 日本人の我慢強さも果たしていいことなのかどうか。この期に及んで、オリンピックの開催についてもまだマスコミは正面から取り上げようとしないし、シルバー民主主義と揶揄されてきた高齢者が、ここで一発”ワクチン一揆”を起こしていいのでは、という気がしてきました。

【徹子の部屋の話です】

◎これは、前回書こうかと思ったのですが、4月13日に、「徹子の部屋」に岡田晴恵さんが出ていましたね。僕は特にこの番組を見ているわけではありませんが、たまたまこの日、遅めの昼食でテレビをつけたら岡田さんが出ていたので、見ることができました。日本でも岡田さんはコロナで出番が一番多く なった一人だと思いますが、前にも書いたように児文協の会員です。これも前に書きましたが、かつて協会会長の藤田圭雄(ふじた・たまお)さんがこの番組に出たことがあり、会員で「徹子の部屋」 に出た人は、僕の知る限りでは、あと松谷みよ子さんと灰谷健次郎さんがおり、岡田さんで四人目ということかもしれません。

 岡田さんの話はもちろんコロナのこともあり、昨年は睡眠時間3時間という日が8ヵ月ほど続いたということで、さもありなんと思いました。また、初孫さんの話題も出て、ここは昨年初孫が生まれた(まもなく一歳です)僕にとってもうれしいお話でした。そして印象的だったのは、大学の研究室のドアの所にフランスパンのようなパンが入った袋がぶら下がっていて、これは岡田さんの信条として、学生たちに「ちゃんとパンを得られるように働きなさい」(つまり、自立しなさい)というメッセージなのだそうです。後で、あのパンはどうするんだろう、学生と一緒に食べるのかな? などと、思ったりしました。

【まもなく、総会通知が届きます】

◎いま事務局で必死に(といっても過言ではない)準備していますが、多分今週中に、5月の総会の通知が資料と共に届きます。前に書いたように、去年同様、前日の学習交流会、文学賞贈呈式・パーティーはなく、総会もリモートになります。

 それで、会員の皆さんの中には、リモートと言われても、これまでそういう機会がなく、参加したくても参加のしかたがわからないという方も少なからずいらっしゃると思います。カメラ付きのパソコンもしくはスマホがあって、Eメールのアドレスをお持ちという前提ではあるのですが、どういうふうにリモートで参加したらいいかわからない、あるいは不安という方は、その旨事務局にご連絡いただければ、一度リモートのテストをしてみるということでお手伝いできますので、遠慮なくお申し出ください。また、Eメールのアドレスは、ご自分専用のものでなくても、同居のご家族のアドレスでも、一向に構いません。

 昨年は、やはり文学賞の贈呈式ができなかったわけですが、受賞者の佐藤まどかさんはイタリア在住で、イタリアからご挨拶をいただき、リモートの威力を実感できました。どうぞ、この機会に、リモートの世界に参入してみてください。

2021/04/25

30、年度が替わりました(21,4,15)

【一回とばしてしまいました】

◎前回が一日遅れ、そして次の4月5日をとばしてしまいました。いかんいかん……。ただ、年度替わりのこの時期、結構いろいろありました。

 4月にはいって、僕は3日(土)、5日(月)、8日(木)、11 日(日)と協会事務局に出向き、7日、9日、13日がリモートの会議、10日がリモートの学習会と、かなりあわただしい日々でした。この時期は、例年5月の総会に向けて、決算や予算、文学賞の選考など、会議も一年で一番多い時期で、リモートなのでその“多い”という感覚がピンとこないのですが、こうして振り返ると、4月前半かなり忙しかったな、という実感です。

 事務局に出向く必要があったのは、文学賞の選考に関する実務などもありましたが、遅れている75周年 記念資料集の編集作業をなんとか進めなくては、ということもありました。『日本児童文学』3・4月号に記念資料集のことを書いたので、お読みいただいたかと思いますが、残る第4部も、ようやく目途がつき始めている、という状態です。

【今年の総会も】

◎さて、13日に理事会があり、5月の総会の開催方法などについて話し合ったのですが、結論的には昨年に続いて、今年も総会はリモート開催となります。一月前くらいまでは、集まれる人は集まって、リモートで参加する人はリモートで、というハイブリッド(というのだそうです)方式での開催も視野に入れていたのですが、ここのところのコロナの状況を考えると、リアルで集まれる人はごく少数になることも考えられ、半端にハイブリッドにするよりも、むしろ全面リモートにした方が意思疎通しやすい のでは、という判断になりました。

 去年の総会は「急きょリモートで」という感じでしたが、今年はそれなりの経験値もあるので、むしろリモ ートの特性を生かして、理事会側からだけでなく、双方向の発信にできるような工夫をしていきたいと考えています。

 ただ、総会はまあそれでもいいとして、昨年と同様に、文学賞の贈呈式ができないのが残念です。こ れも、受賞者にリモートでご挨拶いただくような形になりますが、秋に予定している公開研究会の後の75周年記念パーティーに昨年と今年の受賞者をお招きして、改めてお祝いできればと考えています。

 それにしても、オリンピックまであと100日とか。こんな状況で、ワクチンも遅れに遅れているのに、できるのでしょうか。100歩譲って(?)オリンピックは無理矢理開催するとしても、この状況下で聖火リレーを(あまり見に出てくるな、と言いながら)やる必要性がどこにあるのでしょうか。なんでも 「やる」よりも「やめる」決断の方が大変なことはわかりますが、様々な利害が絡む中で、そういう決断をする“勇気”が現政権にはないということでしょうか。ちょっと飛躍かも知れませんが、太平洋戦争の末期、あれだけのぼろぼろな負け戦の中で、戦争をやめさせる決断のできなかった日本の政府(軍部?)を思い出します。

【フォーラムの学習会が】

◎10日にリモートの学習会があったことを書きましたが、これは「フォーラム・子どもたちの未来のために」主催の学習会で、コロナ禍の中での児童書、読書の状況を知る、第二弾の学習会でした。日本子どもの本研究会の代表で、公共図書館館長の代田知子さんと、協会理事で子どもの本専門店・ハックルベリーブックスの店主でもある奥山恵さん、お二人のお話をうかがいました。これについては、フォーラム のホームページをぜひご覧になってください。ユーチューブでの録画配信も始める予定です。

 こう書きつつ、会員の方の中では、リモートやユーチューブの視聴といったことにはハードルが高くて、手が出せない、という方も、少なからずいらっしゃると思います。僕自身も、まあ協会の仕事をしているから否応なくリモート対応ができていますが、そうでもなければ“リモート弱者”である可能性が強かったと思います。特に、秋の公開研究会に向けて、多くの、特に地方在住の会員の方たちにリモー トでも参加していただけるよう、協会としてもいろんな手立てを考えていきたいと思っています。

2021/04/15