藤田のぼるの理事長ブログ

33、あなたは何番目?(21,5,15)

【総会が近づいてきました】

◎総会まで、あと二週間となりました。出欠ハガキ(委任状)はお出しいただいたでしょうか。また、 総会の案内と一緒に、75周年にちなんだ(全国の小中学校に贈る)サイン本のお願いへのお申し出のハガキは、出していただいたでしょうか。今週の水曜日(12日)に事務所に出向いて確認した段階では、 100名にあと少しという数でした。どのくらいの学校から応募が来るかわかりませんが、ぜひご協力のほど、お願いします。

◎さて、総会がまもなくということは、僕が理事長になってまもなく一年、つまりこのブログもあと少しで一年を迎える、ということになります。10日に1回の更新というのはブログとしてはかなりにスローペースだと思うのですが、それくらいの方が長続きするだろうと〔5の日〕(何度か書いたように、5が僕のラッキーナンバーなので)にしました。

 それは正解だったと思いますが、やはり10日だとその間結構いろんなことがあったりします。この間の大きな(?)できごとは、市からコロナのワクチンの接種券が届いたということでしょうか。僕が住んでいるのは埼玉県のまんなか辺にある坂戸市という人口10万人ほどの町です。この時期に接種券が届くのは市の広報などでわかっていましたし、「高齢者」を75歳以上と未満に分けて、75歳以上が先ということもわかっていました。それにしても、その届いた文書がわかりにくい。

 僕はニュースなどで予約の電話がパンクしているという話から、市の受付センターのようなところに予約の電話(もしくはネットで)を入れるのだとばかり思っていましたが、文書のどこを見てもそうしたセンターの番号はありません。その代わりというか、市内の病院・医院のリストと電話番号が一覧表になっていて、どうやら直接医療機関に電話して予約するというシステムのようなのです。そのこと自体はいいとしても、そうした基本的なことを書いてある文書というのがなくて、入っているのは政府が作成したと思われるリーフレットのような(ワクチンについての説明の)もの。まあ、こう言ってはなんですが、僕はこうした文書を受け取る側としては理解度は悪くない方だと思いますが、もうちょっとなんとかならないのかなと思いました。

【今朝の毎日新聞で】

◎本題(?)に入る前に、今日の朝刊で目についた記事を二つ。一つは(文化欄ではなく社会面でしたが)「出版大手3社が丸紅と流通会社~年内設立へ協議~」という記事で、講談社、集英社、小学館の3社が、商社の丸紅と、書籍や雑誌の流通会社の設立に向けて協議を始めたというニュースです。「協議を始めた」とあるからには、この話はかなり進んでいるのでしょう。記事を読むと、どうやら日販やトーハンといった今ある大手取次と競合する形になるようで、だとすれば、日本の出版流通にとってかなり大きな動きになるはずで、それがわたしたちにどう影響してくるかはわかりませんが、注視していかざるを得ません。

◎もう一つは読書欄で紹介されていた本のこと、というか、その紹介文の中味で、毎日新聞は日曜日ではなく、土曜日に読書欄が3ページとられているのですが、その本というのは『氏名の誕生~江戸時代の名前はなぜ消えたのか~』というちくま新書です。紹介しているのは社会学者の橋爪大三郎さんで、庶民が苗字をつけるようになったのは明治になってからなわけですが、明治8年の政府の指示は「女性は結婚後も元の氏を使え」というもので、それが戸主と同姓と決まったのは明治31年の民法からなのだそうです。橋爪さんの紹介文は「夫婦同姓は日本の名前と伝統と関係ない。ぜひ本書を読んで勉強しましょう」とありました。

【さて、”あなたは何番目?”です】

◎今日のタイトルを見て、多くの方はワクチンの順番だと思われたでしょうが、違います。協会の75周年記念資料集のことです。『日本児童文学』3・4月号に書きましたので、大体の内容はご承知と思いますが、最後の第四部の編集がまだ終わっていません。予定ではこの総会時にはできているはずでしたが、コロナで事務所に行く日が限られていることやなにやらで、さらに遅れています。それで、どうせ遅れたなら(というと言葉が悪いですが)と、元々僕ができればこの資料集に載せたいと思いつつあきらめていたものを載せようと思いなおしました。

 それは、協会の50年史『戦後児童文学の50年』に収録した「歴代会員名簿」の続きです。会の歴史的資料として、定款やら活動方針やら声明やらももちろん重要ですが、「誰が会員だったのか」ということがある意味では一番大事なことだろうと思います。そこで、51年目からここまでの入会者のリストを作って、資料集の最後に載せようと思いました。そう”決心”したのは、この連休前後です。

 50年史には1996年6月入会までの会員の名前が記載されており、そこまでが延べ1907名となっています。ちなみに1975年入会の僕は通算1183番目の入会者で、僕の一つ前は友人でもある細谷建治、一つ後は今関信子さんです。また少し後の1199番目は角野栄子さん、1200番目は肥田美代子さん、さらに1206番目に灰谷健次郎さんという名前もあります。昨年はコロナの影響もあって少なかったのですが、大体年間で30名以上は入会者がいるので、25年間で少なくも750名、そうすると現在は延べ2700人くらいには(多分2800人台)なっているはずです。つまり、このリストがあれば自分が創立以来何番目の入会者かということがわかるわけで、96年7月以降の入会の方は、ぜひお楽しみ(?)にしていただければと思います。

2021/05/15