【今日は、】
◎午前中、川越市の画廊に行ってきました。知り合いの画家さんの個展を見るためです。僕の『みんなの家出』という本の絵を描いていただいた早川純子さんという絵描きさんで、その作品が思いがけなくもサンケイ児童出版文化賞(フジテレビ賞)をいただいたのも、多分に絵のインパクトがあったと思います。普通のリアリズムの作品なのですが、人間が動物(鶴と亀)の姿で描かれていて、これは編集者 のアイデアなのですが、おとなしい作品がこれで別の世界を演出するような結果になったと思っていま す。
◎その早川さんが、昨年『なまはげ』という絵本を出されたということで、それをモチーフに、個展のタイトルは「鬼我島」というものでした。なにしろなまはげは我が郷土・秋田の風習ですし、川越は近い場所でもあり、これはぜひ見に行かなければと思ったわけです。21日に、「オニライン(オンライ ンではありません)イベント 『なまはげ』絵本ができるまで」というのがあり、絵本の文章を担当された池田まき子さんが秋田から、早川さんが川越から、編集担当者が東京からと、三ヵ所をつないでのリモートのイベントでした。絵本ができあがるプロセスが、三人からそれぞれに語られ、まあ、今さらでもないですが、やはりリモートの威力を改めて実感した次 第でした。
【一昨日は、】
◎23日、天皇誕生日の祝日でしたが、協会の事務所に出かけました。この日は午後から事業部会があり、 次良丸さんも事務所に出ていました。部長の赤羽じゅんこさんを始め、何人かの部員の方が事務所に集まり、他の何人かはリモート参加という形でした。このところは、部会もほとんどリモートですから、珍しいなと思ったのですが、そういう形にしたのには理由があり、4月から始める児童文学学校のリハーサルというか、リモートのテストを兼ねての部会なのでした。
◎来期の文学学校は、リアルとリモートを組み合わせる形で行うことになっており、講師の画像の映し方、パソコンとの距離の取り方、リモート参加の方たちからの発言をどう組み合わせていくのか、というあたりは、なかなか難しいところがあります。それで、まずは協会の事務所を教室に見立てて、そのテストをしたわけです。僕はそうした具体的な部の活動には直接関わっていませんから、事業部の方たちの大変さや事務局の苦労を、これもまた改めて感じたことでした。ただ、これがうまくいけば、今後遠隔地からのリモート参加ということも可能になるわけで、これからにつながる苦労でもあると思います。
【リモートといえば……】
◎これはまったく私的な話ですが、僕の田舎の家は、家を継いだ長兄が亡くなり、その息子、つまり僕の甥が後を継いでいます。甥といっても僕の一回り下で、僕にとっては半分弟のような存在なのですが、 その娘がこの4月から東京の短大に進学するということで、問題は部屋探しなわけです。普通の状況でも秋田からわざわざ部屋探しに出てくるというのは大変ですが、コロナ禍の今ではそれは無理なことで す。それで、去年結婚した娘の連れ合いが、不動産関係と関わりのある仕事をしていることもあり、条件に見合う所を探して紹介するという話になりました。甥は県内ですが単身赴任なので、甥、奥さん、 進学する本人、僕の娘、その連れ合い、そして千葉にいる姪(つまり引っ越す本人から言えば叔母)、そして僕でラインを組み、物件の情報を共有しつつ、検討します。こちらから情報を流すだけでなく、秋田の方からもネットで探した物件について照会してきます。そして、あたりをつけた物件について、娘の連れ合いが出かけていってリモートで部屋の内外を見せてくれる、という展開になるわけです。いやいや、昭和生まれとしては、部屋もこんなふうにして探す時代になったのだ、と感心しきりでした。
それにしても、4月から授業がきちんと行われるかどうか、感染者もやや下げ止まりの感じもあり、気がかりなところです。