藤田のぼるの理事長ブログ

17、うれしいお知らせ二つ(2020,11,18)

【まずは、持続化給付金】

◎今回は、(5の日に更新のはずが)3日遅れとなりましたが、二ついいお知らせができます。一つは、10月5日付のブログに書いた持続化給付金のことです。このほど事務局に決定通知が届き、それより早く協会の口座に振り込まれていました。満額の200万円でした。但し、会計事務所から申請してもらったので、その手数料5%が引かれて、協会に入るのは190万円になります。

  今期は創作教室、児童文学学校が開講できず、講座収入がほぼ見込めないなどコロナ禍による減収で、かなりの赤字も覚悟しなければならなかったところでした。これですべて補填されるかどうかはまだわかりませんが、少なくとも大きな赤字にはならないだろうと思います。誠にホッとしました。

 来年3月の協会創立75周年に向けて、協会創立時からの基本資料を集めた「記念資料集」の編纂にかかっていて、全体の4分の3まできたところで(財政の見通しがはっきりしないので)ストップしていましたが、これで再開できます。この資料集については、また改めてお伝えしたいと思います。

【来年度の公開研究会のこと】

◎もう一つは、来年度の公開研究会のことです。今年度の公開研究会は地方セミナーとして、来年3月に福岡県大牟田市で開催の予定ですが、来期は久しぶりの東京開催になります。本来、公開研究会は東京と地方の交互開催が原則ですが、2017年度に北海道で開催した翌年の18年度は「赤い鳥」創刊100年の年で、協会も含めた実行委員会主催の記念事業がいくつかあり、公開研をこれに振り替える形になりました。そして次の19年度は新潟県糸魚川出身の小川英子さんや糸魚川在住の横沢彰さんが中心になって、2016年の糸魚川大火への復興支援という意味も込めて、糸魚川でのセミナーとなりました。

  ですから、本来ならこの20年度が東京開催だったはずなのですが、前理事長の内田麟太郎さんの出身地である福岡県大牟田市で内田作品さんにちなんだ「ともだちや絵本美術館」がオープンするということがあり、これに合わせて大牟田でセミナーをという話になり(その関係で、秋ではなく3月開催になりました)、結果的に4年間東京での公開研究会が開催されなかったわけです。

◎折しも来年は協会創立75周年でもあり、本来なら21年度の公開研究会についてはもっと早くに企画を検討すべきだったのですが、上記のように今年の公開研がこれからということも含めて、コロナに対する対処に追われたところもあり、かなりぎりぎりになっての立案になりました。

 というのは、公開研究会は毎回子ども夢基金からの助成を得て開催しているので、前年のうちにその申請をしなければなりません。以前は12月締め切りだったのですが、今はそれが11月24日だということを10月後半になってから聞き、いささかあわてました。11月理事会での討議(久しぶりのリアル理事会でしたが)をもとに常任理事間で内容を詰め、ようやく企画が固まりました。

◎テーマはまだ(仮)ですが、「子どもたちの未来へ~いのちをつなぐ・願いをつなぐ~」としました。会創立75年はもとより、この間のコロナ禍の中での子どもたち、そして2011年の東日本大震災から10年ということなど様々な思いを込めたテーマ設定です。

 講演会とシンポジウムで構成しますが、講演はフォトジャーナリストの安田菜津紀さんにお引き受けいただきました。安田さんは日曜午前の関口宏の「サンデーモーニング」のコメンテーターとしてもお馴染みですが、『故郷の味は海を越えて―「難民」として日本で生きる―』『それでも海へ―陸前高田に生きる―』などの児童書も出されています。一昨年刊行されたノンフィクション『しあわせの牛乳』(以上、いずれもポプラ社)をお読みになった方もいらっしゃると思いますが、あの本は著者は安田さんのご夫君でやはりフォトジャーナリストの佐藤慧さん、写真は安田さんが担当しておられます。安田さんは1987年生まれですから、これまでの公開研講師の中でもっとも若い講師をお迎えすることになります。

 第二部のシンポジウムについては、骨子は決まっていますが、ここまで書いたような経緯でパネラーは一部交渉中という段階です。少し先になりますが、来年の年頭にお送りする「Zb通信」号外では、詳しい内容をお送りできると思います。

2020/11/18