藤田のぼるの理事長ブログ

7、ラジオに電話出演しました(20,8,5)

【結構ドキドキでした】

◎ようやく梅雨は開けましたが、コロナ禍は開けないどころか、ますます先行き不透明ですね。協会の事務局は、機関誌発行の実務などの関係で、全面テレワークにはできないのですが、勤務の曜日や時間を見なおすなどの体制を取ることにしました。

  さて、前回(臨時号?)のブログでお伝えしたように、昨日、8月4日の夕刻、茨城放送のFMラジオに電話出演しました。繰り返しになりますが、コネクト(つながる、という意味ですかね)という番組の中の「日本アソシエーツ図鑑」というコーナーで、6時15分から15分ほどパーソナリティの質問に答える形で、児童文学者協会について、そして児童文学や読書について話をしました。こうした形の“生出演”は初めての経験でしたが、目の前のパソコンは協会のホームページにして(聞かれて分からないことが出てきた時の用心に)、茶碗に麦茶を半分くらい入れて、スタンバイです。

 3分ほど前にディレクーから電話がかかってきて、「そのままお待ちください」ということで、電話口からラジオの放送が聞こえ、やがて「藤田さーん」という呼びかけが聞こえました。そこまで結構ドキドキでした。

【番組では……】

◎その30分以上前から、FM水戸局に合わせて番組を聞いていたのですが、「今日のアソシエーツ(協会)は児童文学者協会です」ということで、リスナーから児童文学にまつわる思い出を募集していたらしく、それがいくつか紹介されていました。その点では雰囲気としてはウェルカムだったわけですが、逆にあまり細かいことを聞かれても困るな……と、小心者の心配はつきません。

 実際には、結構基本的な質問で「そもそも児童文学というのは、どういう定義なのですか?」「児童文学者協会というのは、作家団体ということですか?」「協会の創立は?」といったことから、「藤田さんが児童文学に関心を持ったきっかけは?」といった僕自身についての質問、そして後半は「読書というのは、どんな意味があるとお考えですか?」といった、読書をめぐる質問が続きました。気がつくと、結構気持ちよくしゃべっていて、15分に近くなっています。知らず知らず、こちらがしゃべりやすいように誘導してくれる感じで、プロの聞き手というのはさすがだなと思いました。

◎もう15分間近になって、「最後の質問です」ということで、「児童文学者協会として、今後どんなことに力を入れていきたいですか?」と聞かれ、これはまったく予想していない質問だったのですが、「若い書き手を育てたいことです」という答がすんなり出てきて、自分でも「ああ、そうなんだ」と思えました。それで僕は無事にお役御免。電話がさっきのディレクターに変わり(若い女性という感じでしたが)、「ありがとうございました。私も本が好きで、それで今回お願いしたんです」と言ってくれて、うれしい気持ちで電話出演を終えることができました。

◎せっかくなので、再びラジオをFM水戸局に合わせて、番組の続きを聞いていたのですが、まもなくエンディングとなり、リスナーからのメールがいくつか紹介されました。その中で「わたしも児童文学者協会の会員です」というメールがあり、びっくりしたのですが、聞いていたら、どうやらそれは茨城県民で詩人の小泉周二さんでした。そして、彼の最新詩集「たたかいごっこ」のタイトルと、その解説を書いているのが「藤田のぼるさんです」ということも紹介してくれました。小泉さんは友人でもありますが、僕が大好きな詩人で、今年4月に出た詩集の解説を書かせてもらったのです。そんなこともあり、彼にはこの出演のことをメールで知らせていました。ちょっとサクラっぽかった(笑)嫌いはあり ますが、結果的に詩集のこともアピールできて、良かったです。

  あとで録音したCDを送ってもらうことになっているので、読書のことなど、自分がどんなふうに話したのか、改めてちゃんと聞いてみようと思います。そして「若い会員を育てたい」という言葉がウソにならないように、取り組んでいきたいと思ったことでした。

2020/08/05