藤田のぼるの理事長ブログ

「藤田のぼるの事務局長ブログ」を始めます

「事務局からのお知らせ」ページが開設されたのに合わせて、「藤田のぼるの事務局長ブログ」を始めることにしました。協会HPには、すでに「日本児童文学」のいずみ編集長と研究部長の西山利佳さんのブログがあり、まもなく他のいくつかの部や委員会のブログも始まります。そうした中で、このブログはちょっと他のブログと性格を異にする面があるかもしれません。1回目の今回は、そのあたりについて……。

僕は1974年、24歳の時に協会に入会しました。もう40年前ということになります。秋田から上京し、都内の私立小学校の教員になって、2年目のことでした。この年、『日本児童文学』に初めて評論を載せてもらい、“評論家デビュー”をしたのです。若かったなあ(笑)。

それから、5年後、29歳の時に、教員を辞めて、協会事務局に“就職”しました。もちろん最初から事務局長だったわけではありません。“新人事務局員”として、最初の年は経理の仕事をしました。当時は、協会の事務局員は、大学を出たばかりの人が2、3年勤めて、そこから教員になったり、出版社に勤めたり、というパターンでした。僕はその逆だったわけで、安定した教員の道を捨てて協会事務局に入るというのは結構驚かれましたし、反対も少なくありませんでした。そして、その反対意見の中には、「生意気な若手評論家に、事務局員という縁の下の力持ち的な仕事が勤まるはずがない」「どうせ、すぐやめるだろう」という観測も少なからずありました。

そして、それから35年、「生意気な若手評論家」は「相変わらず口数の多い熟年評論家?」になりましたが、いまだ協会事務局に居続けています。但し、60歳で定年を迎えてからの4年間は、「非常勤」という立場でしたが、それももう一年ということになりました。まあ、その後も協会役員ではいると思うので、さまざまに協会運営に関わることにはなると思いますが、事務局員としてはゴールが見えているわけです。

そんな折に、ブログ開設の話があり、僕としては、長い長い事務局員生活で見聞きしてきたことや、そうした体験を背景に今感じていることなどを、折に触れ書いていきたいなと思いました。協会では、創立60周年以降「活動の継承」ということがひとつのテーマとなっており、そういう意味でも、いささかの意味はあるかなと思ったわけです。

ですから、このブログは、事務局とか、いわんや理事会とかの「公式見解」を表明する場所では、まったくありません。事務局からのさまざまなお知らせは、同時にスタートする「事務局からのお知らせ」ページに掲載されるわけで、こちらはあくまでも「事務局長をしている藤田のおしゃべり」コーナーとして、お読みいただければと思います。まあ、「児文協事務局・今と昔」という感じでしょうか。よろしく、おつきあいのほどを。

 


 

2014/05/18