講座ブログ

2019年10月

おめでとうございます!

第47期日本児童文学学校にかよわれた、五十嵐尚子さんがJXTG童話賞で優秀賞をとられました。おめでとうございます。

五十嵐尚子さんは楽しそうに積極的に発言され、合評をもりあげてくれました。JXTG童話賞のサイトはこちらから見られます。 (赤羽じゅんこ)

読んで書いての一年で 五十嵐尚子

 児童文学の世界に飛び込んだのが昨年9月。それまで教育産業にいたこともあり、子供の世界がなんとも好きだった私は、そこにい続けたいという思いで始めたことでした。

 けれど文学が門外漢な私は、いざ書くとなると、どこから手をつけてよいかわからず、まずは1日2冊ずつ本を読みつつ、短編を書いてみたり。それでも原稿用紙の使い方も怪しかった私は、どこかで習う必要を感じていました。

 そこで年明け二月から二ヶ月間、創作教室へ。

 そこでモチベーションが一気に跳ね上がりました。プロを目指す方も多く、皆が本気で書いていたのに影響されたのです。そして同時に、自分の文学への基礎の無さを実感し、四月からは文学学校へ。

 文学学校時代は、合評や本の紹介を通し、とくに「読み方」を習えました。ひとりで読んでるうちには気付かない視点や切り口を、いくつも教えられました。

 そんなふうにこの一年、読むか書くかばかりの毎日でしたが、そのおかげか、なんとこの度、JXTG童話賞で優秀賞を頂くことができました。

 ある先生が「読むことと書くことの千本ノック」という言葉を使っておられましたが、私はこの言葉が大好きです。今後もまさにその心意気で読書を続けながら、次は長編を書くことにチャレンジしてゆきたいと思います。

 

 

2019/10/21

第69期創作教室に参加して

創作教室はいつも熱かった。 清木玲

 
 66期から69期の創作教室に参加した。

 二週間毎の茨城県からの上京。高速バスの中では同受講生の作品を慌てて読むというスタイルが二年間続いた。自分の作品提出は、毎回どうにかできたが、ただ書き散らかしたというのが、今の感想である。
  今日は、金曜日。いつもだったら夜中まで、うまく動かないプリンターと格闘している。
土曜日の創作教室に向けて、いつもぎりぎりまでバタバタしていた。
 今、創作教室から離れて、これまで書き散らかした作品をもう一度見直し、書き直そうと考えている。
 
  ちょっと遅すぎた決心と思いはするけれど、創作教室の中では、年齢をほとんど忘れられた。厳しくも愛情ある指導を講師の先生や受講生の皆さんからたくさん頂いた。それらが今の私の財産になっている。
 一人になった今、自分が何を書きたかったのか、本当に自分は児童文学をやりたいのか、問われているとしみじみ感じる。
 10月になり、70期が始まっている。
そこに私はいない。これからは、一人締め切り日を作り、あの熱く合評し合った日々と同様の日々を過ごそうと、今、決心している。

 

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2019/10/12

日本児童文学学校・報告

第47期児童文学学校・最終回 松原さゆり 

九月の終わりというのに暑さが残りますが、東京は所々で秋めいてきました。そして、いよいよ文学学校も、最終回をむかえました。  

背筋が伸びた受講生の皆さんや、ビジターの方からも緊張感が伝わってきました。

最終回の講師は、新進気鋭作家のいとうみくさんです。「書き続けていくために」というテーマで、プロジェクターを使って話してくれました。  

 創作においては、気になる事、伝えたい事、知りたい事を深め、それに関わる人を描くようにしていると。具体的に、ご自身の本からも例を出して話されました。

 ご自身の経験から、同人誌「季節風」に投稿して、投稿評を読み込むことが勉強になったとも。

 仲間を持つ事も、大事と話されました。

 小峰書店の現役編集者の山岸都芳さんからは「編集者の視点からいえること」です。

 編集者として、いかに読み手を楽しませる本を作るかを、大事にしているそうです。また、書き手の方には、誰に読んでもらいたいのかをしっかり考えてほしいと、話されました。

 いとうさん、山岸さんを交えての質問コーナーでは、皆さんからの活発な質問に、お二人とも丁寧に具体的に答えてくれました。その質問からふくらんだ答えは、とても充実した内容でした。

 最後に第47期児童文学学校、終了式です。

 今回、受講生からの提出作品は24作。それを事業部講師で手分けして選考し、二次選考に残る七作品を選びました。事業部全員で選考会をもち、最優秀作品一名、優秀作品二名を選びました。

その結果発表がおこなわれました。選ばれた方々には賞状がわたされ、教室中に拍手があふれました。

最優秀作品は、機関誌日本児童文学3.4月号に掲載されます。

 

 

 

 

 

 

2019/10/06