第50期 日本児童文学学校 感想⑫
一人じゃない 朝田優子
コロナ禍の中、職場で在宅勤務が始まり通勤時間がなくなった分、子供のころからの趣味だった読書に時間を割けるようになっていました。ずっと大人向けの小説ばかり読んでいたのですが、あるきっかけで児童文学書を読むことがあり、以来どっぷりはまっています。
大人になってから読む児童文学書には、今だからこそ読み取れる意図や発見があり、また子供だった頃の感覚や思い出を呼び起こしてくれる側面もあり…。そんな魅力的な文章を自分でも書きたいと思うようになりました。指南本を買ったり個別の通信講座を受けたりして、その都度新しい発見がある中、児童文学学校を偶然ネットで見つけました。
指南本の購入などとは異なり、申し込むかどうかは結構悩みました…。オンラインとはいえ多くの方が一度に受講されることや、みんなの前で添削を受けることなどは、内向きな性格の自分にとっては中々に高いハードルです。しかし偶然見つけられたのも何かの縁だと思い、意を決して申し込みました。
結果、第一回目を受講して、一番の悩みどころだった点が一番ありがたい点に変わりました。受講生の方の作品を先生が講評され、また他の受講生の方がコメントする。それらを聞いているだけで、自分一人だけでは気付けない視点をたくさん得ることができました。
また講義では、先生がテクニックやコツを教えてくれるだけでなく、書くことの心構えなども伝えて下さります。メモを取るのが追い付かないほどで学生時代に戻ったような気分です。
もちろん独学でも書く技術は身につけられると思いますが、私にとっては、色々な方が参加されている児童文学学校だからこそ、多くの視点を知ることができたのかなと思います。
あと二回で講義が終了してしまうので既にさみしい心持ではありますが、まだまだ吸収していきたいと思います。