第50期 日本児童文学学校 感想 ⑪
すべては、ベストタイミング 福田珠代
童話を書き始めたのは4年前。その当時、わたしは、特別支援学校で教師をしていました。図書室で借りてきた絵本を繰り返し何度も読んでは同じ場所で笑う子、教師の読み聞かせを聞いて体を動かしニコニコしながら楽しむ子、お話のストーリーを模倣して遊ぶ子、まるで、子どもたち一人一人が、絵本の中の主人公のように本の世界を楽しむ様子がありました。そんな子どもたちを見て、私も、子どもたちを夢中にさせるお話が書きたい。それが、書き始めのきっかけです。もちろん、私自身も無類の本好きで「活字依存症」と言われるほど、いつも本がそばにあり、本が私の一部分を育ててくれたとも思っています。書き始めたときは、フルタイムで仕事をし、なおかつ持ち帰りの仕事もあったため、忙しい中で、ただ思いつくまま書くということが続いていました。そんな中、日本児童文学者協会を知ったのが2年前、ネットを検索していて偶然見つけました。そこでは、日本児童文学学校や創作教室など、まさに自分が学びたいと思う講座が開かれていました。そして、今年3月の定年退職を機に、第50期日本児童文学学校に申込みをしました。“何かを始めるのに年齢は関係ない、すべてはベストタイミング”という思いで学び始めましたが、年齢や経験の違いはあるものの、児童文学が好きという共通点のある方々の集まりはとても居心地がよく、毎回ワクワクの連続でした。プロの先生方からの様々な手法や経験談は、私が書き手となる上でとても参考になりました。また、作品講評の時間は、毎回出される作品をどのような視点で観ていくかという、私自身の“観る目”を養うことにも役立っています。手を挙げて発言することには躊躇してしまうこともありますが、それでも講師の先生方の講評や他の講座生からの意見をきいて、“なるほど”と思ったり、こんな感じ方や考え方もあるんだと気づいたり、とても学びが深いです。そして、雑談タイム。最初は何を話したらいいのか不安でしたが、少しずつスタッフの方々と受講生が、和気あいあいといろんなことを話せるようになってきて、とても楽しいひとときです。
コロナ禍の中、外で誰かと長い時間会話をするという機会がほとんどないので、家に居ながらにして、オンラインでたくさんの方とつながれることは、本当に素晴らしいです。このタイミングで、この講座に申し込むことができ本当によかったです。ありがとうございます。
8月1日申し込み開始の第75期創作教室、第4期オンライン創作教室は、即日 定員にたっしました。今からだとキャンセル待ちになります。
次の申し込みは、来年のお正月頃で、4月からの開講となります。そのときは、講師も変わります。どうかよろしくお願いします。