協会員への扉~入会をお考えの方へ~

日本児童文学者協会に興味がある、でも、入会するのはハードルが高いかも?

そんなためらいを持つみなさんに、協会員から体験をお伝えします(順不同・敬称略)。

ぜひ、ごらんください。

 

・入会のきっかけ

・入ってよかったこと

以上二点を、各会員のプロフィールと共にご紹介しています。

宇津木ちはる(うつぎ ちはる)

入会のきっかけ

 

第47期児童文学学校と第70期創作教室に参加しました。講師の諸先生方の熱意あるご指導、ご一緒させていただいた生徒の皆様の創作への熱い思いに触れて「今後もぜひここで学びたい」と思い、入会をしました。

 

入ってよかったこと

 

第71期創作教室にも参加する予定だったのですが、新型コロナウイルス感染症のために中止となりました。そのような中、機関誌「日本児童文学」に創作教室で一緒だった方たちのミニコラムが掲載され、それがきっかけで連絡を取り合う仲間もできました。

また、長編児童文学新人賞で佳作入賞された同期の方や5分ごとにひらく恐怖のとびら百物語に入選された同期の方々のことも知ることができました。

同期の方々の活躍をみるたびに「みんな頑張っている。私も負けずに頑張ろう」という思いが湧いてきました。協会のイベントや講座への参加もよい刺激になり、創作意欲を高めてくれます。

 

プロフィール

 

第51回ENEOS童話賞に佳作入選。管理栄養士の資格あり。

読んだ後に「食べてみたいな」と思ってもらえる作品を書くのが目下の目標です。

 

2022/07/13

清木 玲(きよき れい)

入会のきっかけ
 
 入会のきっかけは、日本児童文学者協会主催の創作教室の中で、講師の加藤純子先生が受講生みんなに向かって声をかけて下さったことです。
 その頃の私は、自分が児童文学の世界のどの入り口にいるのかも分かっていない超初心者でした。最初のうちは、プロの方やそれに準ずる方々が児童文学者協会会員になるものと思っていたので、そのお誘いは他人事として聞いておりました。しかしながら、加藤先生は毎回温かい熱意で児童文学の魅力を私達受講生に語って下さり、それと共に、受講生が一人、二人と事務局の先生方に「会員申し込み」をしている様子が見られるようになりました。このまま、児童文学を続けるには、会員という方法がまずはあるのだと、鈍感な私も自覚するようになり、その後すぐに会員入会手続きをさせて頂きました。
 今は、「超」はつかないけれど、児童文学初心者として、通信講座とオンライン創作教室で学ばせて頂いております。


入ってよかったこと

 入ってよかったことは、現役の作家の方や作家を目指す方々と「つながり」が出来たことです。この投稿も創作教室で後藤みわこ先生とお知り合いになれたことが縁です。
 現在、私は高速バスで2時間かかる地域に住んでおります。文学学校と創作教室合わせると2年半東京に通っていました。帰宅時間も考えると、創作教室の後のお楽しみの食事会には、毎回は、参加することが出来ませんでした。後ろ髪引かれつつ、家路についたものです。それでもたくさんの児童文学を目指す方々や講師の先生方と同じ時間を過ごし、文学への熱い思いを交換する機会に恵まれました。今は皆、日本全国ばらばらになってしまっていますが、それぞれの場所で、一作一作心を込めて、悩みながらも作品に取り組んでいるのかなと、一人真夜中、眠れぬ時間に思いを馳せます。
 会員になったことで、今でも定期的に自宅に届く「日本児童文学」には、講師の先生方や同期の方々の投稿が載っていて、元気を頂いております。時にひとりぼっちを味わう自分に、この冊子は、児童文学の世界の様々な情報を必要な時に与えてくれ、「あきらめないで、もう少し頑張ってみたら?!」とエールを送ってくれているように思えます。


プロフィール

 年齢の高い児童文学初心者。現在、通信講座とオンライン創作教室で修行中。茨城県在住。

2022/06/04

辻 みゆき(つじ みゆき)

【入会のきっかけ】

2021年に入会したばかりなのですが、児文協の存在は、ずっと前から知っていました。
機関誌『日本児童文学』を知ったのは、19才の時。図書館で見つけ、こんな専門誌があるんだ!と嬉しく思った覚えがあります。児文協の存在を認識したのは、この時だったと思います。
時を経て、ある童話賞の授賞式。審査員の先生とお話をさせて頂いた際、『日本児童文学』の話題になりました。勧められたわけではなかったのですが、なんとはなしに嬉しく、その後3年ほど、購読を続けました。
ちなみに、この頃の授賞式がご縁となり、幾人かの先輩、友人に出会っています。
その方々が、後に本を出版され、日本児童文学者協会に入会されて……。

なので、私にとっては、“これ”という入会のきっかけはありません。
なんとなく憧れていて、でも、なんとなく恐れ多くて。
そうこう思っているうちに、どんどん時は過ぎ。
“何十年も気になっていて、やっと入会した”というのが正直なところです。


【入会してよかったこと】

前述のとおり、入会したばかりなので、いまの心境を。

安心感があります!
友人が、大先輩が、多数在籍されています。
(あの先生がいらっしゃるんだ、わ~っ! と、テンションがあがったりもします。)
物書きは、孤独です。
孤独はおおいに創作の糧になりますが、時に、心もとなく感じることもあります。
そのあたりの、どこか不安定に感じていた部分を、雲散霧消してくれたように思っています。

イベントや講座も、いろいろと企画されていますが、とても自由です。自分の興味や予定に合わせて出席できるのも嬉しいです。

入会する前は「敷居が高い」と思い込み、なかなか踏み切れませんでしたが、今となっては、自分が勝手に作り上げていた敷居だったんだな、と思っています。


【プロフィール】
千葉県在住。「家族セッション」(講談社)、「小説 ゆずのどうぶつカルテ」(講談社青い鳥文庫)、「あの日、そらですきをみつけた」(小学館ジュニア文庫)等があります。

2022/04/03

瀬川 青加(せがわ せいか)

○いつ、どんなきっかけで入ったのか

 

 その日、わたしは有頂天でした。長年の投稿生活の末、何度か最終選考まで進ませていただきましたが、やっと、やっと、受賞までたどりついたのです。「これでスタートラインに立てた!」と思いこみました。でもわたしは優秀賞で、出版確約ではなかったのです。わたしの場合、ここまでが一人で創作活動を続けてきた結果の頭打ちでした。

  このままではまずいと思い、ようやくだれかの助けを借りようと思いいたりました。それで第69期創作教室に申し込んだのです。同じく作家を志す仲間と出会い、講師の先生方と出会い、毎回が真剣で楽しく、刺激的な教室に身を置くことができました。改めてこの世界で生きていきたいと願い、その覚悟を忘れぬように、協会にも入りたいとも思ったのです。それで2019年に入会させていただきました。教室の仲間が、講師の先生方に推薦人になっていただいたと聞き、我も我もとお願いした次第です。

 

○入ってよかったこと

 

 作家を志す仲間に出会えたこと。また既に御活躍されている作家の皆様とも出会えたこと。これがなにより嬉しかったです。ひとりで書いているときは孤独ですが、あの方も通っている道、と思えば勇気づけられます。協会で主催される各種講座・イベントに参加できることも、ありがたい学びの場となっています。

 わたしは楽なことが大好きです。放っておけば、低いところへと流れてとどまってしまいます。それではいつか腐ってしまう。そんなときに、己を奮い立たせるために自分の名刺を見ます。〈児童文学者協会会員〉と書いてあります。その身分に恥じないようにありたいとまた筆をとるときも、入会してよかったと思います。

 

○プロフィール

 

 出身地は大谷翔平選手と同じ(自慢です)。第18回ちゅうでん児童文学賞優秀賞受賞。ファンタジーを主に書きますが、リアリズムにも挑戦しています。早くコロナよ収束してくれと願いながら、日々あれこれと書いています。

2022/02/14

小林 史人(こばやし ふみひと)

● 入会のきっかけ

 協会主催の創作教室の門をたたいたのは2018年の秋、丁度今から三年前です。

 さらに遡ること数年。当時のぼくは立ち上げたばかりの仕事を軌道に乗せることにいっぱいいっぱいで、なかなか娘たちとの時間が取れずにいました。イライラすることも多く、いい父親ではなかったと思います。

 罪滅ぼしの気持ちもあったのでしょう。本の読み聞かせを始めました。

 夜九時になるといったん仕事を切り上げて、娘たちの間に寝転がって本を読み聞かせ、娘たちが眠りにつくと起き上がって仕事を再開する。毎日とはいかなかったけれど、そんな日々が続きました。

 物語を真剣に聞き入る娘たちの顔を見る喜びは格別でしたが、読み聞かせが長く続いた理由はそれだけではありません。いつしかぼく自身が児童文学の奥深い世界にすっかりハマっていたのです。

 思えばぼくは本を読むのが好きな少年でした。

 転勤族の父を持つぼくはたくさん引っ越しをしました。幼稚園は二つ、小学校は三つ行ったほどです。引越しのたびに選りすぐった本を段ボールに詰めて、持っていけない分を友達に渡しました。

 どうにもならないことを、いつも本がなぐさめてくれていたと思います。

 もしかしたら、大人になったぼくが児童文学に傾倒していったのは、当時イロイロ行き詰まっていたことと無関係ではなかったのかもしれません。ぼくは人生において二度、児童文学に救われたのです。

 娘たちに読み聞かせをしているうちに、だんだん自分なりの物語が書きたくなりました。

 軽い気持ちで通い始めたのですが、創作教室は本当に楽しかった。

 同講座を68期、69期、70期と続けて受講したぼくにとって、協会に入会するのは自然な流れでした。

 

● 入会してよかったこと

 深く児童文学の世界を知ることができる。

 児童文学は楽しいですよ!

 

● プロフィール

建築士。神奈川県江ノ島近くに在住。愛犬と早朝散歩をすることが日課。「5分毎にひらく恐怖のとびら 百物語」第2期シリーズ入選。合評会「チームかぐら」所属

2022/01/13

しめの ゆき

●入会のきっかけ


児童文学作家としてデビューする前のことですが、創作活動の一環として、音楽物語の舞台活動をしていました。ピアノ連弾で音楽を演奏しつつ、物語を朗読していく、というものです。
コンサートのコンセプトを決めると、演奏する曲目を決め、その曲からインスピ―レーションをもらって、その曲たちに合う物語を作成、台本化するという仕事です。
本番では物語を朗読してもらい、その合間合間に、曲を演奏していきます。物語と音楽は一体でなければ話が途切れてしまうので、コンセプトも何もかもがバラバラの曲をつなぎ、ひとつのお話にする、というのがなかなか大変でした。
そのうえ、わたしは、コンサート本番でピアノ演奏(連弾のプリモ=高いほうの音)も担当していましたから、ピアノの練習は毎日だいたい5,6時間。今考えれば、よくやっていたと思います。
加えてコンサートのチラシ作成や、広報活動などもしていました。当然ながらそのチラシにプロフィールを入れるわけですが……「音楽物語」と銘打つには、わたしと、物語をつなぐ接点が弱いなあと、感じていました。
創作教室をやむなく三ヵ月でやめてしまったものの、その後もほかの勉強会はつづけていましたし、編集者だったころの著書もありました。ダメ元で、協会員になることはむずかしいでしょうかと、事務局に相談しました。すると、OKとのお返事をいただき、とってもほっとしたことをよく覚えています。
ちなみに、今はもう音楽活動は行っていませんし、ピアノも弾けませんが、たま~に、Youtubeに童謡などの歌をアップしています。


●入ってよかったこと


児童文学つながりのおともだちがたくさんできました!
なんていうと、まるで入学したての小学一年生みたいですが、そんなことでもいいんじゃないでしょうか。どんな業界でも、人と人だと思います。勉強会や講演会、パーティなどたくさんの勉強する機会と、人と出会う機会を得ました。同人会も作りました。それらはわたしの財産だと思っています。いまは、リモートばかりで、なかなか対面できませんが、引っ込んでいるのは、もったいない。ぜひ、色々なイベントに参加してください!


●プロフィール


千葉県出身、横浜市在住。作家。著書に『美雨13歳のしあわせレシピ』(ポプラ社)など。かかりつけの医院で、定期の血液検査をしてもらったんですが、結果が出て開口一番、「う~ん、中性脂肪が多いなあ……」いやいや、そこですか!? 主治医は小児科の先生だから、普段絶対使わない単語を使いたかったのかなあ……中性脂肪……。

2021/10/27

黒川裕子(くろかわ ゆうこ)

・ いつ、どんなきっかけで?

もともと団体に所属するのが苦手なタイプなので児童書デビュー後も様子見を続けていたのですが、複数の先輩作家さんたちから「絶対入ったほうがいい」「入るなら児文協がベスト」と続けて勧められたことがきっかけで入会しました。そんなに言うならきっとすごくいいことがあるんだろうな……と思い、ふらふらと入会したのですが、よく考えたら勧めてくれたのは児文協所属の先輩ばっかりでした。ただの勧誘だった。

・入って「よかった」こと

★懇親会で各社の編集者とお知り合いになれる
★業界の情報(噂話)や恐怖のエピソードなどを嫌というほど聞ける
★著作権について詳しい人がスタンバイしているので何かあったら相談できる
★作家の知り合いが増える(増やしたければ)

 
・プロフィール
千葉県市川市在住。作家。2017年『奏のフォルテ』(講談社)で児童書デビュー。最新刊『#マイネーム』(さ・え・ら書房)。近著に『いちご×ロック』『となりのアブダラくん』などがある。懇親会などで見かけたら、噛みつかないから話しかけてください。

2021/10/05

後藤みわこ(ごとう みわこ)

・入会のきっかけ

片田舎に住む、創作好きの子育て主婦のお小遣い稼ぎは「これしかない」と、見よう見まねで童話を書いて公募の童話賞に応募するようになり、やがて童話創作が楽しくなり、そのうち「プロを目指そう」と思うようになりました。最終的には、年間30作くらい応募していました。

入選がご縁で知り合ったのが当時の児文協会長、木暮正夫先生です。

(システムが変わって今は「会長」はいません。「理事長」がTOPです。藤田のぼる理事長は、公募時代、初めての一等賞をわたしにくださった、とある童話賞の選考委員でした)

そのころは木暮先生が選考をされる童話賞が多かったので、「制覇しよう」とがんばりました。「最終選考まで残れば、木暮先生に読んでいただける!」と思ったからです。

 

そうして応募したうちのひとつ、「福島正実記念SF童話賞」(福島賞)で大賞をいただき、デビューしたのが20年ちょっと前です。

3冊目の本が出たころ、木暮先生に「わたし、まだまだですね。協会から誘われるようにはなれなくて……」みたいに言ったら、先生が驚いて「それはいけません。何かの間違いです。すぐに(入会)書類を送らせます」と手配してくださったのでした。
著作が何冊もないと誘われない、というのは誤解だとわかったのはそのときでした。

それどころか、入会の著作の有無は関係ないことも、のちに知りました。どれだけ童話・児童文学に関われるか、関わりたいか、それが大事なのだと思います。


入会に際しての2名の推薦人の欄には、木暮先生と、同じく福島賞の選考委員だった中尾明先生が署名してくださいました。おふたりとも、すでにこの世界にはいらっしゃらないことが淋しいです。



・入会して、よかったことをひとつ

児童文学を書き、学ぶ人ってこんなにいるんだ、と圧倒されるのと同時に、「違う世界も見ないとダメだ。わたしはきっと井の中の蛙になるタイプ!」と気づかされたこと。
以来(文章系に限っても)一般小説の作家さん、ビジネス・自己啓発本の著者さん、ライターさんなど、より広い分野の書き手さんと知りあえました。

児童文学の世界に自身の軸足を置けたから、それができたのだと思っています。



・後藤みわこ:福島賞受賞作「ママがこわれた」で2000年末にデビュー。現在、同賞およびジュニア冒険小説大賞選考委員。このブログを管理する情報ネットワーク部・部長です。

2021/09/24

なて るみ

●いつ、どんなきっかけで入ったのか

 

  わたしは20代のころ、童話作家になりたい!と思い、立原えりか先生主催の童話塾や通信講座を受講していました。けれども道半ばのまま30歳で結婚し、そこから10年間は、家事・育児・パートに追われる毎日……。創作から離れてしまいました。にもかかわらず、「いつか童話作家になる!」という熱い想いだけは、しっかりと抱いていました。

 子どもが小学校へ入学する年に、家族で千葉県から神奈川県へ引っ越したのですが、そこで専業主婦に戻りました。自分の時間ができたとき、また創作を勉強したい! と思い、情報を調べていくなかで日本児童文学者協会と出会いました。 

  2019年に開催された協会主催の秋の一日講座に参加したとき、会場全体の雰囲気がとてもあたたかく、協会の人や参加者の皆さまは明るく親切で、わたしも仲間に加えていただきたい!と、入会を決めました。さっそく協会のホームページからメールで問い合わせをしてみると、とても丁寧な返信が返ってきて、安心したことをよく覚えています。

 大好きな作家さんが何人も在籍されていたので、「憧れの人と会えるかもしれない!」という好奇心や期待感もありました。

 

●入ってよかったこと

 

 たくさんありますが、最も強く実感しているのは、同じ志をもつ創作仲間たちとの出会いです。

 執筆活動は、現在地もゴールもよく分からない、孤独な長距離マラソンのように感じることがあります。わたしの公募生活は挫折の連続だからです。そんなとき、ともに悩み苦しみ、親身になって考えたりアドバイスをしてくれる仲間のおかげで、並走者と出会えたような気持になります。ひとりきりではしゃがみこんでしまう場面でも、仲間の努力に励まされたり、言葉に勇気づけられて、また立ち上がることができます。

 なまけそうな自分をぶっとばしてもらう? こともあります。三日さぼり……一週間さぼり……気づけば書けなくなるという魔のスパイラルも、仲間がいてくれれば、だいじょうぶ。みんながんばっているんだ!わたしも!という精神論はバカにできません。

 リモートやテキストでの合評会に参加するときは、第三者のアドバイスを受け入れる柔軟な心を培い、自分の意見を最適な時間と文章で相手に伝える力を養う訓練にもなっていると思います。

 さまざまな形でつながっている創作仲間たちは、わたしの宝ものです☆

 

 現在、第49期日本児童文学学校をオンライン受講しているのですが、ここでも毎回のように仲間(並走者)の大切さを実感しています。

 文学学校では、原稿を提出すると、講師の方が丁寧に講評をしてくださいます。わたしは筑井千枝子さんに担当していただきました。筑井さんからの講評を聞いているとき、わたしの原稿を深く深く読んでくださったことが伝わってきて、うれしさのあまり涙がこぼれてきました。数か月間の準備が報われた瞬間でした。これから思うように書けない時期があったとしても、筑井千枝子さんからいただいた言葉があれば、「だいじょうぶ。かならず書ける。わたしはまだまだ夢の途中!」と思い、がんばっていけると確信しています。

 ちなみに、文学学校や創作教室などの講座は、会員でなくても参加できますが、入会していると「年会費を払っているのだから!」というケチケチ精神? のようなものが発動して、一字一句も聞き逃すまいと気合いが入ります(個人差あり)。お客さま感覚で受講するより、得られるものが大きいのではないかと思います。

 よく耳にする言葉ですが、児童文学の世界に悪い人はいません。入会を迷っておられる方には、思い切って飛び込んでみれば、いいことがたくさんありますよ!と、自信をもって伝えたいです。お待ちしています!

 

●プロフィール

1978年生まれ。東京都品川区出身。合評会「チームかぐら」所属。身長180㎝元アメフト選手の大きな夫、145㎝ずっと文化部のチビなわたし、成長期真っ只中ゲーム大好き小5息子と愉快に暮らしています。

2021/09/10

指田 和(さしだ かず)

・入会のきっかけ

 わたしはもともと飯田橋(都内)にある出版社で、子ども雑誌の編集部に長く在籍していました。創作童話やノンフィクション、昔話やらいろいろ載せていたので、執筆していただく先生方とお会いする機会も多くあり、よもやま話の中で、よく日本児童文学者協会の話を聞きました。若く、まだ知識の浅い当時のわたしは、「子ども向けの作品や本を書いている人は、必ず日本児童文学者協会に入っているんだ」と、勝手に思い込んでいました 。
 また勤め先と協会の事務所がある 神楽坂は、目と鼻の先。そんなことでも勝手に親しみを持っていました。
 その後、思うところあって出版社を退社。外国に出かけたり、チビチビとフリーの編集仕事をしていた中で、「やっぱり自分でも何か書きたい。子どもの本が」という思いが芽生え、数年後になんとか1冊のノンフィクション絵本を出版。「勤めは辞めましたが、なんとか生きています。こんな絵本がやっと出ました」と、お世話になっていた先生方に近況報告がてら贈ったところ、「よかったねー、がんばったねー。じゃあ、協会に入ったら?」とお声をかけていただき、あらら......という間に入会手続き。
 ついこの間のような気もしますが、あれから早、16年です。

 

・「よかったこと」

 わたしのような方も多いのかもしれませんが、総会や協会主催の催しに出かけると、「あっ、あの先生が! うわっ、この先生も!!」と、自分が子ども時代に読んだ作品を書かれた作家の先生方がいっぱい。
「同じ児童文学を目指す仲間なんだから、先生と呼ぶのはなしね」と言われても、編集者時代のクセもあり、いまだに「○○先生!」と呼んでしまうこと多々。ですが、そういう方々と、また共に子どもの本・作品を精一杯書いていこうと思う方々と席をいっしょにし、語り合えることは、何より勉強・刺激になり、うれしいことです。つまり、よかったことです。
 


・プロフィール

いのちや自然に興味があり、ノンフィクション作品を中心に執筆。旅が好きで、行く先々で働きながら取材、作品にしている。

2021/09/05
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