協会員への扉~入会をお考えの方へ~

後藤みわこ(ごとう みわこ)

・入会のきっかけ

片田舎に住む、創作好きの子育て主婦のお小遣い稼ぎは「これしかない」と、見よう見まねで童話を書いて公募の童話賞に応募するようになり、やがて童話創作が楽しくなり、そのうち「プロを目指そう」と思うようになりました。最終的には、年間30作くらい応募していました。

入選がご縁で知り合ったのが当時の児文協会長、木暮正夫先生です。

(システムが変わって今は「会長」はいません。「理事長」がTOPです。藤田のぼる理事長は、公募時代、初めての一等賞をわたしにくださった、とある童話賞の選考委員でした)

そのころは木暮先生が選考をされる童話賞が多かったので、「制覇しよう」とがんばりました。「最終選考まで残れば、木暮先生に読んでいただける!」と思ったからです。

 

そうして応募したうちのひとつ、「福島正実記念SF童話賞」(福島賞)で大賞をいただき、デビューしたのが20年ちょっと前です。

3冊目の本が出たころ、木暮先生に「わたし、まだまだですね。協会から誘われるようにはなれなくて……」みたいに言ったら、先生が驚いて「それはいけません。何かの間違いです。すぐに(入会)書類を送らせます」と手配してくださったのでした。
著作が何冊もないと誘われない、というのは誤解だとわかったのはそのときでした。

それどころか、入会の著作の有無は関係ないことも、のちに知りました。どれだけ童話・児童文学に関われるか、関わりたいか、それが大事なのだと思います。


入会に際しての2名の推薦人の欄には、木暮先生と、同じく福島賞の選考委員だった中尾明先生が署名してくださいました。おふたりとも、すでにこの世界にはいらっしゃらないことが淋しいです。



・入会して、よかったことをひとつ

児童文学を書き、学ぶ人ってこんなにいるんだ、と圧倒されるのと同時に、「違う世界も見ないとダメだ。わたしはきっと井の中の蛙になるタイプ!」と気づかされたこと。
以来(文章系に限っても)一般小説の作家さん、ビジネス・自己啓発本の著者さん、ライターさんなど、より広い分野の書き手さんと知りあえました。

児童文学の世界に自身の軸足を置けたから、それができたのだと思っています。



・後藤みわこ:福島賞受賞作「ママがこわれた」で2000年末にデビュー。現在、同賞およびジュニア冒険小説大賞選考委員。このブログを管理する情報ネットワーク部・部長です。

2021/09/24
一般社団法人 日本児童文学者協会

〒162-0825
東京都新宿区神楽坂6-38中島ビル502
TEL 03-3268-0691 / FAX 03-3268-0692
E-mail zb@jibunkyo.or.jp