○いつ、どんなきっかけで入ったのか
その日、わたしは有頂天でした。長年の投稿生活の末、何度か最終選考まで進ませていただきましたが、やっと、やっと、受賞までたどりついたのです。「これでスタートラインに立てた!」と思いこみました。でもわたしは優秀賞で、出版確約ではなかったのです。わたしの場合、ここまでが一人で創作活動を続けてきた結果の頭打ちでした。
このままではまずいと思い、ようやくだれかの助けを借りようと思いいたりました。それで第69期創作教室に申し込んだのです。同じく作家を志す仲間と出会い、講師の先生方と出会い、毎回が真剣で楽しく、刺激的な教室に身を置くことができました。改めてこの世界で生きていきたいと願い、その覚悟を忘れぬように、協会にも入りたいとも思ったのです。それで2019年に入会させていただきました。教室の仲間が、講師の先生方に推薦人になっていただいたと聞き、我も我もとお願いした次第です。
○入ってよかったこと
作家を志す仲間に出会えたこと。また既に御活躍されている作家の皆様とも出会えたこと。これがなにより嬉しかったです。ひとりで書いているときは孤独ですが、あの方も通っている道、と思えば勇気づけられます。協会で主催される各種講座・イベントに参加できることも、ありがたい学びの場となっています。
わたしは楽なことが大好きです。放っておけば、低いところへと流れてとどまってしまいます。それではいつか腐ってしまう。そんなときに、己を奮い立たせるために自分の名刺を見ます。〈児童文学者協会会員〉と書いてあります。その身分に恥じないようにありたいとまた筆をとるときも、入会してよかったと思います。
○プロフィール
出身地は大谷翔平選手と同じ(自慢です)。第18回ちゅうでん児童文学賞優秀賞受賞。ファンタジーを主に書きますが、リアリズムにも挑戦しています。早くコロナよ収束してくれと願いながら、日々あれこれと書いています。