「猫特集を読む会」ご報告☆
機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。
寒いです! 寒すぎます! そして、出窓の結露……激しすぎます! 本日は雑巾6枚でやっつけましたが、もっと短時間で済ませたい!! と、吸収力の高いマイクロファイバークロスをネットで検索♪ 週末にポチっとしちゃいそうです。
12月15日(水)に、第19回編集会議を行いました。まだリモート会議です。
今回も相川美恵子さんが12月17日に開催されました「『日本児童文学11・12月号』猫特集を読む会」の報告を寄せてくださいました。
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今年もあとわずかになりました。年内最後の「「日本児童文学」を読む会」のご報告です。
今回の特集は「ファンタジーの猫」。というわけで、
「中世の魔女狩りの時に猫も一緒に焼かれたんです…」
「宮沢賢治って、ホントに猫、嫌いやったんかなぁ」
「このところの猫ブームって、そもそもいつから?」
「投稿作品50以上も集まったんですけど、化け猫の話はひとっつもなかったんです」
と、うなずいたり、うそっ、って驚いたりであっという間に2時間半が過ぎました。
巻頭の詩を書いてくださった西沢杏子さん、新藤悦子さんの「黒猫と猫のジン」に挿絵を描いて下さったそねはらまさえさん、「魔法のバイオリン」の高橋桐矢さん、評論を書いてくださった井上征剛さん、そして、イタリアからは連載「仮想家族」がフィニッシュした佐藤まどかさん! 詩人の方、中高一貫校で勤務されている現役の先生、ほかにも評論や研究をお仕事にされている方々のご参加がありました。本当にありがとうございました。
ご参加いただいた何人かの方から、今回の特集、面白かった! っていう言葉をもらいました。嬉しいです。猫というテーマに、詩、創作、評論、コラム、投稿作品といった多様な方法と視点から迫っていること、コラムのちりばめ方などレイアウト的にも、読みやすく楽しかったよって。
今回、西沢さん、高橋さん、井上さん、そして佐藤さんから直接、創作の背景や覚悟みたいなものをうかがえたのは貴重でした。それから、挿絵を描かれたそねはらさんが、文章を書かれた新藤さんとやりとりされて、「トルコの女性は、髪を三つ編みにして、柄物のスカーフをかぶります」というアドバイスから当初の絵を描き直されたことを知りました。一つ一つの作品が生まれるまでに、一人一人の書き手の中の葛藤があり、書き直しがあり、迷いももちろんあり、そうして編集のところに届くんですね。改めて、編集の責任を感じました。
ゲストの間中さんからは、今日の猫ブームを考えるときに、ということで『猫の手帖』なる隔月刊の雑誌が1978年に創刊されたこと、創刊の理由に、猫がペットから家族になってきたことが挙げられてますよ…っていう情報、もらいました。なんか、うなずける。猫って、もともと、まがまがしくて死の気配を漂わせていたのに、今じゃ、「家族」を通り越して、カワイイ!! っていう猫っかわいがりの対象になっちゃってませんか。猫の矜持はどこへ行ったのだっというわけではないのですが、話題は自然と、猫のイメージの変容とその背景にフォーカスしていきました。
でも、そう、なにしろ今回の参加者の多くは、猫になるといくらでも語り続けられるという人ばかり、例外は評論書いてくださった井上さんで、「僕は鳥なんですけど」と、それはそれで可笑しかったのですが、猫のように自由に自在に話題は行きつ戻りつ。それはそれは心地よい、しかしながらこうしてまとめるのにはなかなかに困難な時間となりました。
さて、最後に2つ。1つは研究、評論をお仕事にされている参加者の方から、各号に出てきた作品を巻末にリストとして載せられないかな、との要望が出されました。そうしたら、この号ではどんな作品が取り上げられたか、すぐにわかって便利ですよ、と。そうですよね、まったく、それは本当に素敵なアイデアなのです。が、現状、編集部は猫の手も孫の手も借りたい状況なんです。すみません…必ず編集会議に持ち帰って思案してみます。
2つめは佐藤さんの「仮想家族」について。今、まさに進行しているパンデミックのただなかで、自分もその中にいつつ、その状況をフィクションに落とし込んで表現するということは、かなりの覚悟と想いが必要なお仕事だったと思います。佐藤さんご自身からいろいろなお話を伺えて本当に良かったです。
また、そうした物語に誌面を提供できたことをうれしく思います。佐藤さん、ありがとうございました。
というわけで、今回はここまで。次回、また皆さんとお会いできることを楽しみに!!
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【お知らせ】
★「日本児童文学」7・8月号特集 ホラー掌編作品募集!★
「日本児童文学」2022年7・8月号では、「怖い話/ホラー」(仮)特集を予定しています。それにあわせて、会員のみなさまからホラー掌編作品を募集します。
海や山にまつわるこわい話、街にひそむこわい話など、夏の夜の暑さを吹き飛ばすゾッとするような怖~いホラー掌編作品を、ぜひお寄せください。
《作品・募集要項》
▼次のA~Cのいずれか一つを選んで応募してください。
A…海のこわい話 B…山のこわい話 C…街のこわい話
【応募資格】日本児童文学者協会・会員限定
【締め切り】2022年2月末日
【字数】26字×80行 一人一編のみ
【応募方法】日本児童文学者協会事務局にEメールまたは郵送でお送りください。
◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。誌上に作品が掲載された場合には、所定の原稿料をお支払いいたします。
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今年一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
また、ご報告いたします!
山﨑