第50期 日本児童文学学校 感想⑤
講座を受講して 山﨑愛
私は今年の4月から第50期児童文学学校の講座を受講しています。受けるまでは日本児童文学者協会のことをよく知らず、講座の内容もあまり想像できず、正直な気持ち「ギャンブルかもしれない!それでもこれは何かのタイミングだから受けてみよう!」という気持ちで申し込みました。申し込みを済ませてからは、「4月1日までに作品を提出すれば講評してもらえる」という言葉にのせられて、忙しい毎日のなか苦心しながら作品をひとつ書き上げました。こうして迎えた一回目の講座。慣れないZoomでの受講ということもあってとても緊張してのぞみましたが、始まってすぐに講師の先生のお話にひきこまれました。受講生はプロの作家を目指している人・そうでない人、たくさんの作品を書いてきた人から作品を全然書いたことない人、など様々な方がいらっしゃるようでしたが、そういう受講生すべてに対して、講師の方が誠実に創作について語る姿がとても印象に残りました。私が特におもしろいな、と感じるのは、講師の方々が話してくださる「一つの本がどうやってできあがったか」というお話です。発想の一番最初の種がどこからやってきたのか、どんなアイディアが変形していって最終的なかたちになったのか、編集者の方とのやりとり、挿絵画家さんとのエピソードなど、読者として本を読んでいるだけでは知ることのできなかった裏側の話を聞けるのはこの講座を受けているからだなぁと感激します。
講座のあとの講評タイムでは、受講生の方々の作品について先生の講評と、他の方々の様々な感想が聞けます。これも「そんな読み方があったのかぁ」と気づかされたり、こうするともっとわかりやすくなる、という改善点が聞けたり、とても刺激になります。雑談タイムをいれると全部で3時間弱ぐらいになりますが、とても濃い時間になっていてあっという間に過ぎてしまいます。
月一回の講座の合間には、講師の先生方の本を読んだり、講座のなかで話題にあがっていた本を参考図書のように読んだりしています。これからの講座もどんなお話が聞けるのかとても楽しみです。