講座ブログ

創作教室に参加して

終わらないもの     星空久美子

 
二月に入ってからまもなく、私は時々いいようのない不安に襲われていました。理由は、二年間続けていた創作教室を、この四月からやめようと決めていたからです。
 二週間ごとに作品を書くことができたのは、創作教室があったからです。
 ある時期は、どんどん長編を書けと言われ、別の時期には枚数に忠実にと言われ、落ち込んでいれば「そんな暇があったら、ガシガシ書け」と言われ、ペンネームを決めたと言えば「こっちの方がいい」と別の案を出されてそっちを強く薦められ真剣に悩みまくり、あっちの本が良いから読めと紹介され、こっちにはこんな公募があると教えてもらい、ガハガハ笑ったり、真剣に論じ合ったり……。
 作品については、これがよくない、こうすればいい、いやそれでいい、全くダメ、これはすごくいい、面白くなるのは後半だけなどと散々言われて、最後に先生がビシッと的確なご指導をして下さる……。
 これらのすべてを失うことが、創作教室をやめるということなのです。それらを失って、書き続けることができるのでしょうか?
こうして書いてみますと、やめるべきではなかったのかもと思えますね。
 でも自分のペースでじっくり考えぬいて書く時間が必要になってきました。それがわかっていながら不安になってしまったのです。失うものが大きすぎて。
 一方、大きすぎるものは〝得たもの〟でもあるのです。
 一言で言いますと……ああ! 一言では言えません。ここにはとても書き切れません。なんといっても〝大きすぎる〟のですから。
ただ一つだけ、ここに書いておきます。
創作教室は終わっても、終わらないものもたくさんあります。そうだ! だから、創作教室はいつかは卒業してもいいのです。
 さて〝終わらないもの〟とは何でしょう?
 
星空さん、創作教室への思い、伝わってきました。ありがとうございます。
『終わらないもの』が自分の言葉にできるくらいまでわかったら、また、講座ブログに書いてほしいです。(赤羽じゅんこ)

 

2020/04/20