講座ブログ

最優秀作品、おめでとうございます。

第49期 日本児童文学学校の最優秀作品をとられた作者に、喜びの言葉を書いていただきました。おめでとうございます。

なんと、若手をおさえて、シニアの方が受賞しました。

作品は、機関誌「日本児童文学」2022年3月ー4月号に掲載されます。

私の意気込み     寺田喜平

私の提出作品を最優秀に選出してくださり、ありがとうございました。若い頃には運がないと思っていましたが、私は最近、運がついてきたと思っています。前途細々、69歳の私ですが、童話への意気込みを書かせてもらいます。

65歳の定年退職時、ボケ防止と孫のために童話を書こうと思い立ちました。幸い、今も常勤で働いていますが。地元でカルチャークラブの童話講座に入会しました。講師は辛口ですが本当にいい先生で、丁寧に教えてもらっています。目標は「石の上にも五年、七十歳で本を出す」、本当に甘く見ておりました。原稿用紙の使い方も知らず、一人称や三人称を混在して書くほどなのに。思い返せば、子どもの頃は作文と読書感想文が大嫌いだったのに、不思議に思います。

そのうち、インターネットで日本児童文学学校のことを知りましたが、すでに募集を締め切っていました。鹿児島近代文学館の児童文学創作講座(半日で3回)を見つけました。でも、岡山から鹿児島まで新幹線で行くお金と時間を考えると決断が必要でした。しかし、思い切って受講を決め、日帰りで通いました。講師は作家で岡山の大学で教鞭をとっているエネルギッシュな先生で、基本を教えてもらいました。翌年、もちろん決断も必要でしたが日本児童文学学校へ申し込みました。しかし、提出作品を送ったあと、コロナ禍のため中止となってしまいました。幸い、赤羽先生の丁寧な講評から勇気をもらえたことを思い出します。そして、今年は児童文学学校へ一番に申し込みました。近い方には申し訳ありませんが、東京まで行かずにリモート参加できたのは不幸中の幸いでした。いろんな先生の様々な話や経験を聞けて参考となりましたし、これからの目標や覚悟、勉強すべきことがいろいろ見えた半年間でした。これからも、「読んで読んで、書きまくっていこう」と思っています。

最後に、好きな本のご紹介をさせてもらいます。中山聖子先生の「その景色をさがして」や「雷のあとに」が、とくに気に入っています。髪が薄くなり、夜中に目が覚め、体温計の電子音が聞こえなくなってきた私です。でも、意気込みだけは負けません。頑張ります。ありがとうございました。

2021/10/05