編集部だより

2022年1月17日

本年もよろしくお願いいたします

 寒中おみまい申し上げます。

 編集長の奥山です。

 昨年の1月号から現在の編集委員会で企画した「日本児童文学」をお届けしていますが、ひきつづき2022年も、同じ編集委員会による6冊をお届けする予定です。

 今年の最初の号は「創作特集 恋する」。

 詩あり、短歌あり、俳句あり、創作あり、掌編あり……と、いろいろな表現による「恋する」に、ドキドキします。
 小泉周二さん、千葉聡さん、神野紗希さん……石川宏千花さん、加藤純子さん、芝田勝茂さん、令丈ヒロ子さん、佐藤佳代さん……いずれも、その道でご活躍中の作家さんばかり。掌編もなかなかひねりがあります。

 また、長野ヒデ子さんのねこがかわいいイラストエッセイ、昨年、ノンフィクションで協会賞を受賞された山口進さんのフォトエッセイ、トランスジェンダーのムラサキさんや翻訳家の永瀬比奈さんのエッセイなど、多彩で、楽しく、また、胸にせまるものばかり。

 どの作品も、子どもさんから読めますので、去年の1-2月号の「創作特集 ディスタンス」とならべて、学級文庫なんかに入れていただけたら……とも思ったりします。(高学年や中学・高校ならいけるんじゃないでしょうか)

 今さらですが、こうした企画もラインナップも、編集委員の毎月の熱い会議から生まれてきます。

 すでにこちらのブログでも、いろいろな声を聞かせてくださっている編集委員には

 東野司さん(作家・評論家・編集者)
 小川英子さん(作家・糸魚川の町屋文化を守り伝える会)
 せいのあつこさん(作家)
 山﨑道子さん(作家・本ブログ編集担当)
 指田和さん(作家・編集者)
 間中ケイ子さん(詩人)
 相川美恵子さん(評論家・研究者)
 次良丸忍さん(作家・事務局長)

 といった、それぞれの分野のスペシャリストが集まっていますので、ひとつの企画テーマが決まってからも、いろいろな本を読み合い、情報を集め、話して話して、だんだんとテーマが深まっていくのを感じます。

 同人誌推薦作品や投稿作品賞を決めたり、掌編募集で入選作を選んだりといったときには、とにかく、多方面から意見が交わされ、私自身が思いもよらなかった作品の読み方、味わい方があるのだと知ることができます。

 今年も、7-8月号のホラーをはじめ、投稿作品・掌編募集などで、書き手のみなさまからの珠玉の作品をお待ちしています。同時に、児童文学の今を、ひろく社会に発信していけるような誌面をめざして、ひきつづき、委員のみなさんと頭をひねり、胸を高鳴らせて編集していこうと思います。

 どうぞ今年も、「日本児童文学」を手に取り、お読みになり、そしてまた、世の中に広めていただけますよう、お願い申し上げます!

【お知らせ】

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Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 2/22(火)PM3:00~PM5:00

【テーマ】 2022年1・2月号

【ホスト】 奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】 次良丸忍(編集委員・作家・事務局長)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

 

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★「日本児童文学」7・8月号特集 ホラー掌編作品募集!

 「日本児童文学」2022年7・8月号では、「怖い話/ホラー」(仮)特集を予定しています。それにあわせて、会員のみなさまからホラー掌編作品を募集します。

 海や山にまつわるこわい話、にひそむこわい話など、夏の夜の暑さを吹き飛ばすゾッとするような怖~いホラー掌編作品を、ぜひお寄せください。

 

《作品・募集要項》

▼次のA~Cのいずれか一つを選んで応募してください。

 …海のこわい話 …山のこわい話 …街のこわい話

 

【応募資格】日本児童文学者協会・会員限定

【締め切り】2022年2月末日

【字数】26字×80行 一人一編のみ

【応募方法】日本児童文学者協会事務局にEメールまたは郵送でお送りください。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。誌上に作品が掲載された場合には、所定の原稿料をお支払いいたします。

 

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2022/01/17