刺激を受けて (筑井千枝子)
通信講座と児童文学学校の作品講評をさせていただいている筑井です。
小学生、中高生向きのリアリズム作品を出しています。
もともと「創作教室」出身なのですが、その縁で入った同人誌「にじゅうまる」に掲載した作品を、ある編集者が読んでくださり出版につながりました。
現在もこの同人誌で活動しています。毎月リモートかリアルで集まり、同人の作品を合評するのですが、最近読んで面白かった本や漫画を紹介しあうのも楽しい時間です。また文学賞受賞作品を読むこともあれば、「読ませる工夫」「キャラクターが動くとはどういうことか」などのテーマを設けて、それに見合った本を選定して読み、話しいをすることもあります。その積み重ねが、自分の創作に役立っています。
勉強になるという観点から言うと、この児童文学学校の作家の講義は、スタッフでありながら一受講生として楽しみにしているもののひとつです。
現在活躍されている作家を毎月ひとりお招きしていますが、それまでの人生を大なり小なり織り混ぜながら創作技法の話をしてくださいます。失敗から生まれた素材や、大きなストレスのかかる状況の中で生まれた価値観など、貴重な話を聞くことができます。
作品とは、その作家の人生そのものから生まれている、と思える時間です。
大いに刺激を受けて、しばし茫然とし、それから自分に立ち返り作品に向かう、ということを毎回しています。
ともに学んでみませんか。