おめでとうございます!
日本児童文学学校では、受講生から10枚の作品を提出していただき、最優秀、優秀作品を決めています。
第50期は、儀武智子さんの『生まれかわり会議』に決定しました。おめでとうございます。
このたび、受賞の言葉をかいていただきました。作品は、機関誌「日本児童文学3月ー4月号」に掲載されます。
手探りしながらゆっくり前へ 儀武智子
「身に余る光栄」というのは、これまで私には縁のない言葉でしたが、まさか体感する日が来ようとは思ってもみませんでした。修了式で自分の名前が呼ばれたときの、頭に全血液が集中していくような感覚は忘れることができません。心より御礼申し上げます。
四月からの半年間、振り返ればあっという間でした。
講師の先生方のお話は、いつも熱く、愛情に溢れ、初心者の私に勇気を与えてくださいました。その教えをしっかり反芻して自分の糧にしていきます。
また、ほかの受講生の方の作品を読ませていただけたことも、とても勉強になりました。開講までに作品を提出できなかった私は、講評の時間は話を聞くだけだと、のんきに構えていました。しかしそれは全く甘い考えだったのです。先生方が、感想を述べるよう受講生たちを指名するのです! 当てられておたおたしないように、毎回時間をかけて読み込みました。まるで宿題のようなこの感じは、まさに「学校」でした。宿題の答え合わせをする気持ちで先生方の講評を聞くと、プロがどこを指摘し、解説し、助言するのかが、より分かりやすかったです。「物語を書く」とはどういうことなのか、これまで霧の中にいたけれど、ようやく輪郭が見えてきたように思います。
講座で教わったことを思い出しながら、書きかけだった原稿をなんとか形にして、二回目の提出期限に間に合わせることができました。反省点は多々ありますが、それでも私には、いつか子供たちに楽しんでもらえるような物語を書きたいという願いがあります。修了式での赤羽先生の言葉「アスリートが筋トレをするように、読んで読んで読んで、書いて書いて書き続ける」を心の芯に据えて、ゆっくりでも前に進めるよう精進するつもりです。
第50期日本児童文学学校の講師の先生方や事務局の方々、受講生のみなさま、心に残る経験を共有してくださって本当にありがとうございました。