数字で勝負 後藤みわこ
初めて小説(のつもりの原稿)を雑誌「コバルト」に応募したのは22歳のときでした。
以来、結婚しても出産しても「コバルト」や「スニーカー」(今ではラノベと呼ばれているジャンルですね)に応募しつづけ、趣味でもシリーズ作品を書きつづけ(自分でコツコツ読者さんを増やしました)、いつのまにか見様見真似で児童文学を書くようになり……39歳でデビューしました。
こんな経歴なので児童文学の世界のことはわかっておらず、同人誌という活動方法があることを知ったのもデビュー後でしたし、自分の作品を「合評されたこと」は一度もありません……合評会の講師は何度か経験させていただきましたが。
「そんな後藤が創作教室の講師でいいのか?」
誰よりもわたしが案じております。
そこで「数字」で勝負することにしました。
前述のようにずっと書きつづけていましたので、デビュー前に書いた物語の総枚数(原稿用紙換算)は5桁。「万」まで行きます。
デビュー直前の2年間だけ60作近く、童話賞に応募しました(ちなみに全応募期間の入選は20回ちょっとです)。
デビュー後は縁あって、童話賞の選考や通信添削の仕事をさせていただいており、短くて5枚、長いと300枚ほどの作品を拝見してきました。その数、4桁……。
本当に数字で勝負できるかどうかはともかく、ずっと目と手を動かしてきたという自負はあります。
自身のアマチュア時代が約17年間、デビュー19年目の今でもアマチュアの方の作品と接しているのですから、受講生のみなさんに差しあげることができる情報は、わたしの中にもきっとあるはずです。遠慮なく引き出してください。