講座ブログ

児童文学学校から創作教室へ

児童文学学校から創作教室へ   琴森雪湖

 

児文協の講座にはもう行かない!――昨年の9月に第46期児童文学学校を修了した時、帰りの新幹線でそう思いました。悔しくて。

いくつも公募を落選、いえ、玉砕し続けていた私は、まさに藁をもすがる気持ちで文学学校に申し込みました。受講してみると、すがろうとしてつかんでいたものは、藁などではなく金銀の財宝。学んだことや先生や受講生の方々との出会いは、私の心の中の「創作の部屋」にしまわれ、意欲を高め、アイデアを引き出し、推敲するときのチェック機能を担いはじめるようになりました。次のステップとしての創作教室は、当然のことながら受講を、と思っていたのですが……。土曜日。しかも月に2回。個人的な事情でこの物理的な条件がどうしてもクリアできず、断念するしかありませんでした。

しかし、やはりあきらめることができず、いろいろいろいろ……の結果、この度、第69期創作教室を受講させていただくことが叶いました。

4月6日、初日。中島ビルに着き、まずはエレベーター前におられた何者かの像にお辞儀をして手を合わせました。5階に着くと重々しい鉄の扉を小さくノック。そおっと開けると、講師の先生や受講生の方たちの姿。なによりもみなさんを囲む児童書の山!ドキドキがワクワクに変わった瞬間でした。その後の活発な合評会は、創作に関する具体的なことに踏み込んだ、それでいてあたたかな講師の先生のコメントに支えられ、とてもなごやかな雰囲気の中で行われました。

 児文協の講座に来たかった!――素直にそう思えることが、うれしいです。

 

2019/04/11