「児童文学を書いてみたい」
解良 明美
小学生の頃、姉の本棚から「だれも知らない小さな国」を手にとって読んで以来、佐藤さとるさんが大好きで児童文学が大好きなまま、大人になりました。
その児童文学を書いてみたいと思い始めたのは、今から四年前です。最初の一年はどうしていいのかわからず、「物語の書き方」の本を見つけては読みました。次の年からカルチャースクールで書き方を少しずつ学び、三年が過ぎようとしています。
昨年からのコロナウィルスの影響で通っているスクールの講座仲間が減り、とうとう一人きりになってしまい、そんな中、児童文学学校を知りました。
「色々な講師の方々のお話を聞いて自分の視野を広げたい。同じ志の友達ができたらいいな」という気持ちで、今回参加させていただくことにしました。期限が近づいていたので早速申し込み、以前ショートショートで書いた数行を十枚の短編に急いで仕上げ提出しました。
自分の添削指導の日になり緊張していましたが、しめのゆき講師から良い点や改稿ポイントをご指導いただき、自分では気付けなかった視点の大きさを感じました。自分は物語を作る上で、目の前の出来事に気をとられ過ぎていたなと思います。
如月かずささんの講義の中での、「キャラクターの声を聞く。キャラクターは物語や作家のあやつり人形になっていないか。言動が自然で筋が通っていること」などの言葉も、これから改稿する上で意識していきたい点です。
そして、この文学学校に参加して私が一番驚いたことは、十枚という作品に一人一人ちがうアプローチの仕方があり、個性があるということです。
たくさんの物語と人に出会えたことが、とにかく嬉しかった。今回参加して本当に良かったです。