公募突破を目指す方は創作教室へ 森埜こみち
書いてみたいという思いだけを胸に、創作教室に飛び込みました。書こうと思っても、何をどうやって書いていいかわからなかったのです。いまから思えば、泳げないのに、泳いでみたいとプールにドボンしたようなものです。
教室で無我夢中で手足を動かしているうちに、多少は泳げるようになり、まわりが見えてきました。みんな、公募突破を目指していたのです。受講生の何人かはすでに受賞歴のある方だったし、こんな公募があるよ、というのが日常会話になりました。
そうだ、公募だ。こんどは公募の海にドボンです。
でも落選しまくりました。へこみました。はたして、自分が書いたものはどのあたりなんだろう。まだ底の底だろうか。真ん中あたりまできただろうか。海面まで、あとどのくらいあるんだろう。まったくわかりません。落ちるたびに悶々、悶々の日々。あの心細さは、いまでも覚えています。
そんなとき、光源になってくれたのがいっしょに受講している仲間です。仲間の存在がぽつぽつと海のなかにあって、いまここにいるよ、と見通しのきかない海のなかを道しるべのように照らしてくれたのです。とにかくあそこまでいこう、そう思わせてくれたのです。
公募突破を目指している方には、創作教室をおすすめします。作品の良し悪し、書く技術を学べるだけではなく、恩師を得られ、仲間を得られます。仲間の存在は、想像いじょうに大きいですよ!
森埜こみちさんは、第19回『ちゅうでん児童文学賞』大賞を受賞。その作品、『わたしの空と五・七・五』でデビューされました。また、第17回長編児童文学新人賞でも入選されています。
そんな森埜こみちさんもかつて受講された創作教室ですが、4月からのクラスは定員に達しました。
次の開講は10月からとなり、夏頃から募集を開始いたします。
日本児童文学学校とともに、人気講座ですので、希望される方はお早めにお願いします。