子どもと平和の委員会

2 0 1 5 年4 月2 6 日、滋賀の女性たちが集まりました。

平和の委員会の報告をします。
 2 0 1 5 年4 月2 6 日、滋賀の女性たちが集まりました。
 
春爛漫★ トークイベント★ まとめ
県下でいろいろな活動をしている人が4 0 人弱集まりました。
女性の集まりを表看板にしていましたから、とうぜんのように子どももい
ました。お父さんもいました。この会を支えようとして、裏方で力を出して
いくれた若い男の人がいました。会場に花を持ち込んではいけないと
う管理者の言葉に、敷物を敷くからと折衷案を持ち出し、季節の花がたくさ
ん飾られた会場になっていました。トークをする三人は、滋賀県在住で、
言葉や絵で「書いている( 描いている)」人たちです。早田りつ子こさん
は、女性史の研究家です。市居みかさんは絵本作家で、今関信子は児童文学
を書いています。
三人が丸 テーブルをゆるやかに囲む形で、舞台は設営されました。
聞いてくださる方々と、同じ高さの舞台でした。
それぞれが近況を語り、現在している仕事を披露すると、三人が三人とも、
表現の自由について語りだしたのには、驚くと同時に、力づけられました。
 
早田リツ子さんが聞き取りをしていて、「国が戦争をしている最中、息子を
戦地に向かわせられない婦人が、自分を恥じたとの話を聞いて、戦争はやって
はいけないとつくづく思った」といわれた言葉は、深く心に届きました。
産み育てた子どもの死を願うなんて、自分を守るためなら母親も鬼になるの
だと思いました。ギリギリまで行ったとき、人間は何を考え、何をするか分か
らない恐ろしい存在なのだと、私自身感じています。
だから、平和でなければ。だから、自由に生きられなければ。
個が確立されていない日本の社会では、社会という名の空気が、個人の考え
や生き方を拘束するのだと思います。
二部は、車座トークになりました。それぞれが語る形で行われました。
まとめが送られてきましたので、添付します。
 
春爛漫イベントトークまとめ
* これをきっかけに、県内各地で“ くるま座トークが開催されるよう願ってい
ます。
* 「戦争をする国」を選択するかもしれない日本の今。
* 沖縄のこと・政府の対応。戦争への危惧。地域社会の中での平等・対等意識
をもつこと。意志表示をすることが社会的課題につながると思う。
* やっぱり今は自然環境( 災害)、温暖化の問題です。地震や台風など原発と
か津波、これからどうなるのか不安だらけなことばかりです。今日はとっても
いいお話しが聞けて勉強になりました。早田リツ子先生、今関信子先生、市居
みか先生、三人の方の貴重なお話しも聞けて幸せです。三人の先生がそろって
話される場に今日は参加させてもらえた事、本当に感謝です。
* インターネットが情報の共有手段として重要性を増し、世論が形成されてい
く現状は、ある意味恐怖を感じます。顔の見えない情報操作は、現代社会の最
大の病理だと思います。
* てい談では本当にスカッとした内容でした。元気をもらって頑張らなけれぱ
と改めて背中を押された感じでした。戦争、あの頃お母さん、おばあちゃんは
何をしていたのと言われないようしっかり反対していきたいです。
* 日本国の行くすえ。つ女性は頑張らねばいけないと思った。若い方の参加、
よし、ですね。いろいろつながるといいと思います。
* 原発の再稼動の危険性は、世界の恐怖であり、戦争する国とつなかっている
のを感じます。少人数でしゃべり場をつくりたい。
* 自己紹介3 人ともすぱらしい。吸い込まれる思いでした。
* 若い人にはネットでの発信が必要。若者の情報源は、本や新聞よりもまずネ
ット。見ず知らずの人が発信している情報でも信じてしまう傾向があるくらい。
といっても、私たちがネットで発信していくのは今から勉強しても難しい… 。
* 何もかも自分たちでやっていくのは限界がある。その分野が得意な人だちと
繋がっていくことが大事ではないか。
* 無関心な人に来てもらうには、「来たいと思わせる楽しさ」も必要。来て見
て「知らないことを知る喜び」を感じたら次も来る。情報発信にも工夫が求め
られる。
◆ 参加のきっかけや関心あるテーマ
* 平和さえあれば何とかなる。70 年間戦争がなかった国は世界でも少ない。
日本のこの状況を世界へ。日本は特別な国ではない。アベさんは戦争すること
が既定路線。今が「戦前」となるのでは?
* 六ヶ所村のドキュメンタリー映画の上映に参加した時。「原発」黙っていた
ら賛成と思われる。
* 反原発から始まった。違う世代の人と関わることができた。学校では先生が
忙しい。昔ではないような圧力もあり、竹島など教科書の問題も関わってきて
いる。美術は良い教科書があったが時間数も減った。教育学部の実習にも行っ
たが、学校に入るのがしんどい感じだった。いい先生ほどしんどいのではない
か。
* 高島でいじめの問題の責任をとって先生が辞めた。
* 親子劇場や子ども文庫で知り合い、平和のことや、生活の核になるものを考
えた。2012 年、「日本女性会議」に参加して目からウロゴだった。震災後の
会議で、日本中の女性が集まって発言した。女性学を勉強することになった。
知ることは大事、行動することも大事。
* 地域を大事にする。自治会などの地道な活動をちゃんとしていくことが、社
会的なことにつながる。地域の総会などでは、女性を無視するなどの雰囲気が
ある。
* 発言すると「夫がかわいそう」と言われる。
* 別姓の問題も、地域では家族が崩壊するといって女性を押し込めてきた。
* 女性がきちんと意見を言うことを、地域の男性に感じてもらわないと。
* 区長をやったが、夫の名前になっていた。たかが名前ではない。名前は大事。
● その他、断片的なメモから拾った言葉
* 身近なところから、子どもたちに本を手渡すこと。欲望ではなく考え方、幸
せの基準を考える。人を育てる、人に投資する。
* “ いい子” ? ほんとうの“ いい子” をつくる。力をつけ、学べる場所をつ
くる。
* 子どもが群れになって遊べる場所、時開か必要。
* 気になることは「主体」。子どもは大人の影響を受けやすい。自分のことを
言える、主張できる子に学ばされる。
* 知ろうとしないとわからない。学ぶということ、「なぜ? 」つて考えられる
子どもになってほしい。勉強以前の、子どもたちが生きていくために、「どう
して? なぜ? 」が必要。答えは一つではない。
* 我々は、加害者であり被害者である者の末裔である。
* 人間は聞違いをおこさないとは考えられない。

 

2015/05/15