子どもと平和の委員会では、
1、他団体と協力して子どもの平和を願う運動に取り組む。
2、書き手として平和を表現していく。
3、会員に発信 していきます。
積極的平和主義とうたい、ますます平和から遠ざかっているかのような動きが加速しています。
協会員のみなさんのお考えや、希望ある各地の動き、曲げないことばなど、児童文学者協会の平和の委員会あてお寄せください。
ことばについて、違うなと思うことが増えています。
「わが軍」 もうすでにわが国は軍隊を戦場に送りつけているイメージです。
「八紘一宇」 太平洋戦争でこのことばがどう使われていたかを知った上で、確信犯的に使われているようです。
「粛々と」 権力をかさにして、なにをいおうが問答無用と冷たい響きを加えています。
ことばを勝手に解釈しながらことばを押し付け、表現の自由をおしつぶし、こんなことは言ってはいけないのかと自粛させています。説明を求めてよびつけられたり、本音のことばを謝って取り消したり、窮屈です。
なぜ、こんなにも強い国になろうとしているのか、この危うい現実をどう意見の違う人にも知ってもらうか。
数を頼んでどんどん改悪している現状をどう止められるか?
傍観してだまっていては加担することになり、このままでは子どもと平和への加害者になりそうです。
「徴兵制をもたないで、アメリカに頼りながら、憲法9条で徹底した平和主義をつらぬくのはおかしい」というのが、一方に強く主張されます。この意見にどう反論したらいいでしょう?
ほかの国と同じようにしなくてもいいのです。自衛隊を戦場に送り、兵器を開発せずに、戦後70年ではなくこれからもずっと戦争をしない国を続けるのです。対抗心を持って他国とはりあわないで、外交で解決法を探し続けてほしい。始めたら仕返しされて終わりがないのです。
310万人ともいわれる死者とそれ以上の他国の犠牲者の上で、「永久に戦争を放棄すると分かった時のふるえる気持ちは、もう過去の、想像もできない感覚なのでしょうか。
一色悦子