日本児童文学者協会の「糸魚川児童文学セミナー」の成功に向けて、本誌は9・10月号に特集を組む。題して「雪国が紡ぐ物語――新潟と北陸の児童文学」。
越前、越中、越後の「越の国」と「加賀の国」の特集になるわけだが、越後新潟の糸魚川の児童文学作家、横沢彰氏にも、特集の中で自作を語ってもらう。
そんな横沢氏のご息女でタレントとしても活躍されている横澤夏子さん主演の映画「えちてつ物語」が封切られた。舞台は越前、福井県の「えちぜん鉄道」。横澤夏子扮する車内アテンダントの物語だ。
パンフレットのコピーがいい(映画もよかった)。「福井県の青い空の下。〈えちぜん鉄道〉を舞台に、あたたかい感動が日本中を駆け抜けます!」。また別のコピーには「心の故郷が、ここにある―。」
「糸魚川児童文学セミナー」のオープニング飾ってくれているような映画だった。
『日本児童文学』も雪国の暮らしに「心の故郷」を探そうとした。作品を「雪国が紡いだ世界」と捉え、新潟県在住の作家、杉みき子さんを訪ね、インタビューをする。ご期待ください。 (編集長 高橋秀雄)