あけましておめでとうございます。
2019年1月1日。
今日から講座ブログをはじめます。
2018年度、事業部になった新しいメンバーで、なにか講座の受講生や元受講生、講師などが交流できるネットの場がほしいという話になりました。SNSも考えましたが、まずは、ブログという形で始めてみることにしました。
うまくいけば、いろいろ発展させていきたいと思います。
まずは一週間に一度のペースで更新できればと思っています。応援してください。
投稿もお待ちしています。日本児童文学者協会にメールかお葉書で600字程度でお願いします。講座ブログ係と明記して、お名前とともにどの講座を受けたかもお書きください。(対象:日本児童文学学校、創作教室、通信添削、1日講座受講生、元受講生)内容は感想、思い出など自由です。
また、講座をうけられた方で、賞をとられた、デビューされたという方がいましたら、ぜひ、おしえてください。
少しずつ紹介していきたいです。
今回は、現在、創作教室で講師をされている津久井恵さんに、今、講座をうけられている受講生に向けた思いを書いていただきました。これは創作通信・新年号に掲載するものですが、一足早くお届けします。
****** 講座ブログ 管理人 赤羽じゅんこ ******
新たな第一章を!
津久井 惠
新年明けましておめでとうございます。
この通信が手元に届くころには、受講生のみなさんは、今年こそ! と意欲に燃えて作品に取り組んでいることと思います。
現役の編集者時代、私も新年早々、集中的に原稿に向かっていたことがあります。新人の登竜門として社で募集していた創作コンクールの最終選考に向けて、この時期、短期間に応募原稿を読む仕事が待っていたのです。
日常の業務では、編集作業、会議、打ち合わせなどに追われて、落ち着いて原稿を読む時間が取れません。そこで、年末までに予備選考を終えて十数編に絞り込んだ最終候補作品を自宅に送付。一月二日早朝から原稿を読むというのがいつしか正月恒例の行事になっていきました。それも十数年にわたってです。
正月休みを返上して働く私を家人は呆れ顔で見ていましたが、当の本人はいっこうに苦にはなりませんでした。今年はどんな新しい書き手に出会えるか。大賞にふさわしい作品があってほしいな。そんなことを期待しながらせっせと原稿を読んでいたものです。
作品を選ぶ基準は、斬新な発想かどうか、主人公の人物造型、文章力の三点。甲乙つけがたく、迷うこともしばしばありました。
こうして選んだイチ押しの作品が大賞を受賞して出版の運びになった時の喜びはひとしおでした。プロデビューした多くの作家がその後も順調に書き続けていることはいうまでもありません。
創作教室の講師を引き受けて、これまで三回、受講生と作品を読みあってきましたが、
ここでも新しい書き手に出会えた喜びを感じています。教室では書き手の顔が見える分、快い緊張感もあります。毎回提出される個性的な作品を読むたびに、完成度の高いレベルにまで早く磨き上げてほしいと願っています。
そのためには、ただひたすら愚直に書き続けること、そして優れた作品をたくさん読むことです。
受講生のみなさんにとって、今年が物語の新たな第一章の年になりますように。