第4期・5期オンライン創作講座を受講して (樺島 ざくろ)

講座ブログ

「自分も作家のひとりだという意識を持ちましょう」
4期でお世話になった升井純子先生の言葉です。
え? だって私、プロじゃないのに?
びっくりしました。
たとえデビューはしていなくても、誇りと責任を持って書き、読み、考えましょうというお話だったと思います。
しびれるー!
視界が、すうっと少し晴れたような気がしました。今でも机の前にその言葉を貼っています。

長編の勉強がしたくて、4期・5期とオンライン創作教室を受講しています。
毎度おもしろい作品を、ズバーン! ズバーン! と、豪速球でキメてくるメンバーたち。
みんな、いったいいつ書いてるんだろう! 圧倒されます。
まだヘロヘロ玉しか投げられない私には、早かったかなぁ?
でも育児と介護が一段落して、ようやく手に入れた私の大事なターン。このせっかくのチャンスにたくさん学んで、刺激に身をさらしたいと思っています。

5期の佐々木ひとみ先生は、良かった点と、気になった点、そしてどう変えたらより良くなるかという変更案の3つを意識して、合評に臨みましょうとおっしゃっていました。
「うまいなぁ」「すごい!」だけで終わらない。その先にあるものを考えることが、きっと力になっていくのだと思います。

私はまだ長編が書けません。なんとか形になった長編は、一作だけ。
構成がとっ散らかったり、途中で息切れしたり。なかなか長いものを書ききることができないのです。
けれど長編にならなかった作品を見て、佐々木先生は、「物語の種ができましたね。どうぞ大事に育ててください」と言ってくださいました。

そっか。刈り入れの時期ではないけれど、種を作ることなら今の私もできるんだ。
0を1に。ううん、1にならなくて、0.いくつかの小数点だったとしても、それは無ではないもんな。ささやかでも私はたしかに、この世に新しいなにかを作ってる!
風に吹かれたような、ちょっと泣きたいような気持ち。
これを誇りというのかもしれないな。

けれどこれを100に近づけるには、あとどのくらい山を登らなきゃならないんだろう?
道はないし、暗くて足元も見えないのです。いま自分が何合目にいるのかだってわからないのに。
そんなときポウッとほのかに光って、道を照らしてくれるのがこの講座だと思います。
もちろん、登るのは結局自分の足。都合の良い裏ワザや魔法はありません。
それでも先生や仲間の言葉は行く先を少し明るくして、ヒントと勇気を与えてくれます。

「この作品、届くべき人に届くといいですね」
あるとき佐々木先生がかけてくださった言葉、これも光。
今の私なりの誇りと責任を持って、粘り強く書き歩んでいきたいと思います。

お世話になっている先生、スタッフの皆さま、そしてあたたかくご対応くださる次良丸先生、いつもありがとうございます。

 

(ありがとうございます! by事業部)