「子ども食堂かみふうせん」 齊藤飛鳥/著・ふすい/装画 (国土社)
「子どものための食堂だなんて物語に出てきそうですてき!」
子ども食堂を舞台に、四人の小学生たちが紡ぐ希望の物語
ポスターで子ども食堂かみふうせんを知り、遊びに行った小学六年生の碧海麻耶(あおみまや)。店長のおばさんに「あーさん」とあだ名をつけたり、子ども食堂とはどういう場所か教えてもらったり、お客さんの下級生たちと遊んだり、楽しい時間をすごすが……。(第一章 碧海麻耶のはなし)
麻耶の級友でクラスの人気者である八潮闘志(やしおふぁいと)は、麻耶をつけて行き、子ども食堂かみふうせんにたどり着く。そこで悪ふざけをしたばかりに、闘志は……。(第二章 八潮闘志のはなし)
闘志に片想いする地味な少女・柏浦悠乃(かしうらゆの)は闘志に自分の存在を知ってもらおうと、闘志が遊びにいく子ども食堂かみふうせんに行く。果たして、悠乃の恋の行方は……。(第三章 柏浦悠乃のはなし)
担任の先生に教わって以来、子ども食堂かみふうせんに興味津々で行きたくてたまらない湾田一平(わんだいっぺい)。そのくせ、なぜか子ども食堂に行くことを自ら禁じている。一平の奇妙な行動の裏には、実はある秘密が……。(第四章 湾田一平のはなし)
子ども食堂を舞台に、四人の子ども達が織りなす、心温まるオムニバスストーリー。