編集部だより

2023年6月

『日本児童文学』を読む会を行います

 編集部ブログ担当の荒木です。

 5・6月号の新藤悦子さんの「作家とLunch」で紹介されていた東京ジャーミーに先日、見学に行ってまいりました。ホームページを検索したところ、とてもきれいなイスラム寺院で、一般の見学もできるということで行ってみたのです。実際にそこに入ってみると厳粛な気持ちになり、ホームページの画像を超える美しさでした。

 さて、『日本児童文学』を読む会をZoomにて行います。今回は、3・4月号と5・6月号を一緒に行います。読者であればだれでも参加できます。

 

 

☆Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会☆

 

【日 時】   2023年6月29日(木) 18:00~20:00

【テーマ】   2023年3・4月号と5・6月号

【ホスト】   奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】   間中ケイ子(詩人・編集委員)

【申し込み方法】メールにてご連絡ください。

        megumiokuyama18@gmail.com

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2023/06/14

5・6月号のここに注目②

 編集ブログ担当の荒木です。

 編集後記の拡大版といった感じで、ここでは注目ポイントを書かせていただきます。

 今回は、田中六大さんのマンガ『学校の怪談』に注目します。

 学校の階段の12段目を踏むと呪われるといううわさがあるということを娘から聞きます。呪いを信じる純粋な子どもたちの物語のように思わせておいて、でも最後は、同じように少し怖がっている大人の自分に話がつながりオチとなります。大人の中にある子どもの部分をユーモラスに描く作者の視線がいいです。

 同じ作者の『おしっこもらスター』(あかね書房)は、授業中におしっこを漏らしてしまったよしおの物語です。どん底気分で公園のベンチに座っているよしおは「なやみがあるならおいらに話してみなよ」と猫に話しかけられます。すると、理由を聞いた猫は立ち上がりギターを抱えたロックンローラーに変身。「そんなときは歌にするんだ(中略)かなしみをぜんぶぶちまけるんだ」と叫ぶ猫の勢いにのまれるようにしてよしおは、おしっこを漏らした正直な気持ちを歌いあげます。

 この勢いが物語の肝であり、作者のやさしさとも言えるでしょう。それは『学校の怪談』で感じられる作者の視線とも通じるようです。機会がありましたらぜひとも『おしっこもらスター』も読んでみてください。

 これからも、注目ポイントを載せていきますので、お楽しみに。

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 前回のブログでもお知らせしましたとおり、本誌11-12月号では、「クリスマスをうたう」として、詩歌の募集をいたします。ふるってご応募ください!

 

「日本児童文学」✿詩歌作品募集

詩・童謡・俳句・短歌

~クリスマスをうたう~

 

「日本児童文学」11・12月号では、クリスマス特集として、クリスマスにちなんだ創作や論考を掲載する予定です。併せて「クリスマス」をテーマにした詩歌作品の募集をいたします。

《募集要項》

✿応募作品のジャンル

 ・詩・童謡・俳句・短歌

✿字数   

 ・詩・童謡

 本誌の見開きに入る分量

 ・俳句・短歌

 タイトル+三句・三首

✿応募方法

 ・いずれかのジャンルを選び、

 応募は一人一篇のみ

✿締め切り

 ・2023年6月末(消印有効)

✿応募資格

 ・どなたでも応募いただけます。

 ・会員外の方は、本誌5・6月号の「応募券」を同封ください。

✿作品選考について

 ・選考は本誌編集委員が行います。

 ・入選作品は、本誌11・12月号に掲載し、所定の原稿料をお支払い致します。

✿送り先

 〒162-0825  東京都新宿区神楽坂6-38-502

「日本児童文学」編集委員会・宛

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2023/06/05