編集部だより

投稿作品賞を選考しました☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 

 2月15日(火)に、第21回編集会議を行いました。今回もZoomです。午後1時、編集委員9人全員の顔が画面に並びました。

 

 今回は通常の編集会議と5・6月号掲載の『第14回「日本児童文学」投稿作品賞』選考の二部構成。一年に一度の作品選考ですから、自然と気合も入ります!

 

 前半の会議では、原稿締切が4月中旬の7・8月号、特集「ホラー(仮)」を煮詰めていきました。

 私は今まで怖い話をまったくといっていいほど読んできませんでした。怖いのはあまり好きではありません。ですから“ホラーの魅力とは?”を独自調査すべく、編集委員の間で話題になった本数冊を図書館で借りて読みはじめました。すると、なんと一冊目から夢中になってしまったんです! 怖くて不気味で不可解なのに、ぐいぐい引き込まれていくこの感じ!! 恐怖から見え隠れするメッセージを掴み取りたくて、必死に読んでしまうのです。ホラー初心者の私でも楽しめる作品を紹介してくださった編集委員のみなさんに感謝です。みなさん良本をよくご存じでいらっしゃる! ですから、おすすめ本を図書館で見つけたときの嬉しさは格別♪ 本日も怖い本を一冊予約しました☆ 

 

 会議後半の第二部は投稿作品賞の選考です。

 詩・童謡の部からスタート。各々がつけたABC評価をもとに、感想を述べていきます。そんな中、編集委員で詩人の間中ケイ子さんの視点は新鮮でした。そして、“例えば……”で始まる添削は、まるで「プレバト」(TBSのバラエティー番組)の俳句のコーナーを見ているようで、わくわくしました! 言葉を限界までそぎ落とし、順序を入れ替え、助詞を変える……すると詩がぐっと自由度を増し世界を広げ、美しい余白をも生み出したのです。また、詩の奥深さを実感しました。短い言葉だからこそ持つ力、遊び方、繰り返す意図。もっと詩にふれたくなるような選考でした。

 掌編も色の濃い作品が並び、評価が割れました。私は日常の一コマを丁寧に描写した作品にA評価をつけました。こじれていた関係が、ふとしたきっかけでほぐれていく、そんなちょっとした心の変化に惹かれます。400字×15枚以内の短い物語は、どの作品も違った色を発しています。そして、読み手の捉え方も様々でした。ですから、意見交換にも熱が入ります。約3時間に及ぶ選考で、終了したのは午後6時半をすぎていました! この選考結果は5・6月号に掲載されますので、楽しみにお待ちください☆

 

【お知らせ】

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Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 2/22(火)PM3:00~PM5:00

【テーマ】 2022年1・2月号

【ホスト】 奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】 次良丸忍(編集委員・作家・事務局長)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

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★「日本児童文学」7・8月号特集 ホラー掌編作品募集!

「日本児童文学」2022年7・8月号では、「怖い話/ホラー」(仮)特集を予定しています。それにあわせて、会員のみなさまからホラー掌編作品を募集します。

海や山にまつわるこわい話、にひそむこわい話など、夏の夜の暑さを吹き飛ばすゾッとするような怖~いホラー掌編作品を、ぜひお寄せください。

 

《作品・募集要項》

▼次のA~Cのいずれか一つを選んで応募してください。

 …海のこわい話 …山のこわい話 …街のこわい話

 

【応募資格】日本児童文学者協会・会員限定

【締め切り】2022年2月末日

【字数】26字×80行 一人一編のみ

【応募方法】日本児童文学者協会事務局にEメールまたは郵送でお送りください。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。誌上に作品が掲載された場合には、所定の原稿料をお支払いいたします。

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 また、ご報告いたします!

 

 山﨑

 

2022/02/17