• 結果発表

偕成社アンソロジー「人とのつながり こんなときは」入選発表

 偕成社と日本児童文学者協会、共同のアンソロジーの公募が10月に締め切られました。5巻のシリーズです。応募総数は105編でした。編集委員5名と偕成社の編集者2人で、一次選考委員会を行い、そこから15編の作品が一次選考を通過しました。一次選考に残った作品は以下の通りです。
「もし、心のモヤモヤに気付いたら」(桂田 幸)、「もし、SOSなんて言いたくなかったら」(樺島ざくろ)、「もし、自分がブサイクだと思ったら」(尾関 忍)、「もし、友達に合わせるのに疲れたら」(白藤か子)、「ぼくのミッション もし一歩ふみだしてみたら」(多胡かよ子)、「もし、ぼくが彼女に会ったら」(貴船弘海)、「もし、自分がどう思われているのか、悩んでいたら」(のむら きょうこ)、「もし、部活動でレギュラーになれなかったら」(ますだ 文)、「もし、わたしがもっと踏みだせたら」(高村 有)、「もし、伴奏を断ったなら」(杉成恵佳)、「もし、やかんの湯気が雲になるなら」(のやま さよ)、「もし自分の居場所がない気がしたら」(土野寧々)、「もし、だれかの視線が気になったら」(水村ライム)、「薔薇の指への夜明け」(みずの瑞紀)、「もし、自分をきらいになったら」(珠下なぎ)
 暮れも押し迫った12月20日、以上15作品の中から、二次・最終選考を行いました。議論は個々の問題意識を丁寧に論議しながら、一作一作へ詰めた話し合いになりました。そして、下記の5編を入選作と決め、アンソロジーへの掲載が決まりました。

  「もし、自分がブサイクだと思ったら」 (尾関 忍)
  「もし、友達に合わせるのに疲れたら」 (白藤か子)
  「もし、わたしがもっと踏みだせたら」 (高村 有)
  「もし、伴奏を断ったなら」      (杉成恵佳)
  「もし自分の居場所がない気がしたら」 (土野寧々)

 今回は30枚という枚数での応募。応募作それぞれ読み応えがあり、さまざまな問題提起の手法も興味深かったです。
 なお選考方法ですが、児文協の賞に関係するものはすべて、入選が決まった時点で、選考委員が入選者のお名前を知るという形で行なっております。


◆◇◆ 主催 日本児童文学者協会・偕成社 ◆◇◆
石井睦美・いとうみく・加藤純子・工藤純子・田部智子(日本児童文学者協会)
早坂寛・中嶋千夏(偕成社)