イスラエルのガザ地区侵攻に対する理事会声明

 

ガザ地区の人々を強制移住させる「人道都市」計画に反対し、ガザ攻撃の即刻停止を求めます
~子どもたちの命と未来を守るために~

粉ミルクが消えた!
この衝撃的な言葉は、私たちの胸を深くえぐります。
過去21か月にわたる、イスラエルによるガザ侵攻は、止まることを知りません。
国連世界食糧計画(WFP)は「ガザの食糧危機はかつてないほどの深刻な段階に達している」と警告しています。
そして今、ガザ南部の廃墟に「人道都市」を作り、ガザの人たちを強制移住させる計画が進められようとしています。

イスラエルのネタニヤフ政権は、ガザに住んできた人たちを、「人道都市」という名の強制招集所に追い込もうとしているのです。

ガザでは、これまでもたくさんの子どもたちの命が奪われてきました。
飢えや絶え間なく強いられる避難など、子どもたちは想像を絶する惨禍の中にあります。
何より生活と直結している、病院や水道や学校や家などの破壊。ガザ地区の子どもたちの生きる権利そのものが、日々侵されているのです。

子どもの本の創作、翻訳、批評・研究に関わる私たちは、こうした状況の中で苦しみ、未来を奪われようとしている子どもたちの姿を目の当たりにして、沈黙してはいられません。
私たちは、ガザの人たちを強制移住させる「人道都市」計画に反対し、攻撃の即刻停止を求めます。

ガザの子どもたちに、日々の食べ物と当たり前の毎日を!
そして、すべてのガザの人たちに、人間らしく生きる権利を!

2025年8月1日

一般社団法人・日本児童文学者協会理事会
(理事長・藤田のぼる)