〈NO WAR 子どもたちの明日を守りたい〉
001 児童文学からも声を上げる
日本児童文学者協会は1946年の創立以来、1965年にはベトナム戦争、2003年にはアメリカ軍によるイラク攻撃への反対声明など、戦禍に巻き込まれ苦しむ海外の子どもたちのために声を上げてきました。
イスラエルによるパレスチナ侵に対しては、2024年6月にJ B B Yが、8月には英語圏児童文学会、 絵本学会理事会、日本児童文学学会の三学会の共同声明が出ました。しかし、2025年7月現在、当会は依然沈黙したままです。
2025年5月の総会で、当会からも声を上げることを提案しましたが、それは6月の理事会で「紛争の状況が目まぐるしく変わるなかで、協会として声明を出すには時宜を逸している」(理事会通信)とされ、このブログという形になったそうです。
しかし、ガザではイスラエルによる侵攻が悪化の一方をたどっています。病院や避難所になっている学校も破壊され、物資を入れさせない事による物価高騰と飢餓が進み、全ての子どもの権利が奪われ続けている状況です。
かつ、日本は私たちの年金でイスラエルを支援しており、私たちはパレスチナの虐殺に加担させられ続けています。
ベトナム戦争の時代と異なり、ガザの人たちの悲痛な声がSNSでもリアルタイムで流れて続けています。
協会の要綱には「5 内外の民主的な文化運動と提携する」とあります。先に声明を上げた児童文学団体と連帯する等、会としてもパレスチナの子どもたちのために即時停戦の声を上げる事を強く望みます。
ベトナム戦争では協会は1972年まで数回に渡り声を上げ続けました。平和の希求に時宜を逸することは決してないのですから。