『ある晴れた夏の朝』台湾の出版社からのメッセージ 小手鞠るいさんより

『ある晴れた夏の朝』に、台湾の出版社から、翻訳出版のオファーが入りました。
台湾の出版社から届いたメッセージを、みなさんとシェアしたいと思います。
この作品がアジア圏でも翻訳されて読まれることは、長年の私の願いでした。
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本作は、読者に深い省察を促す力を備えた作品です。
青少年向けの戦争をテーマにした小説の多くは歴史小説であり、
 現代の読者に共感を持ってもらうことが難しいという課題があります。
 しかし『ある晴れた夏の朝』は、 現代の学校を舞台にした生徒たちのディベート
という切り口から第二次世界大戦を扱い、
独創的かつ現実味のあるメタ的手法を用いています。
読者は自分自身を登場人物に重ねやすく、まるで実際に討論に参加しているかのように、
戦争の意味について共に考え、探究することができます。
歴史を学ぶこと(そして文学を読むこと)の本当の意義は、
正義を追求するだけでなく、正義が決して単純な答えではないことを理解する点にあります。
物事の複雑さを受け止め、自らの限界を認識し、
何度も立場を入れ替えて考える力を育むことこそが重要だと、本作は教えてくれます。
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