動画第四回目「作家が作家に…加藤純子×押川理佐」全文起こし3/3 ふたつ目の質問~ラスト
おでんプロジェクト動画第四回目の文字起こしもこれでラスト!
おでん動画の予定は、第六回目までですが、まだまだ続いていきます!
さて、皆様に質問です。加藤純子さんの好きなおでんの具は、なんだったでしょうか? ぜひラストまでごらんください!
次回、第五回目は、いとうみくさんのお話を、わたくし、しめのゆきがうかがいました。もうね、すごいんですよ! ぜひ公開を楽しみにしていてください。8月中には更新予定です!
※無断転載やご使用はご遠慮ください。
●加藤純子×押川理佐(聞き手)
●『とべとべ たかく』(たけがみたえ・絵 童心社)
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【ふたつめの質問】
オ:ありがとうございます。では、純子先生に新たな質問を。先生よろしいですか?
カ:はい。
オ:えっとですね。普段のご執筆の中で、あの、気分転換をされたい時とか、ちょっとご気分を変えたいみたいな、そういう時に、なんかそういう時があったら、どんなことをされているかを教えていただけますか?
カ:あーあの、なんかね、この、なんて言うんですかこれ? 何て言うんでしたっけ? 時計が、アップルウォッチっていうのをしてるんですけど、これでバイブがなるんですよ。
オ:おー!
カ:もうそろそろ立って、運動しなさいとかって、だからそれが、「ああ、ずっと座りすぎてんだな」って思って、キッチンに行って夕食の下ごしらえします。
オ:ええ、すごいハイテクですね。
カ:使いこなしてないんですけど。
オ:おしゃれ、おしゃれ、なんかかっこいいですね。結構お料理とかも、純子先生お好きですもんね。割となさってますよね。
カ:気分転換ぐらいですけれどね、ほんとうに。
【みっつめの質問】
オ:じゃあ続けてまた質問させていただきます。作家になられてよかったことがあったら、教えていただけますか?
カ:作家になって良かったっていうのは、最初に本が出た時はすごくあの、気分が高揚して、嬉しかったです。でもなんかあの、一生懸命勉強してるんですけれど、やっぱりこれ才能なのかなっていうのが途中から分かってきて。自分のこうなんて言うのか、尺度っていうか、自分のこう、身の丈で作品書いて行くしかしょうがないんだなって言うのがわかってからは、あの、すごく自分のペースでやるようになったので、あんまりこう、「あー、たいしたもの書けなかったなー」っていうことを、落ち込むってことはなくなりました。
で、おもしろいなって思ったのは、やっぱりあの、なんていうか、人脈っていうか。私が理事になった頃って40ちょっとなんですけれど、まだ子どもたちも小学生とか高校生ぐらいの時だったんですけどね。あの、木暮(正夫)さんとかが理事長してて、すごく出ることが多かったですね。だから、お友達とか知り合いとかがすっごくたくさんできて。えっと、北海道から韓国まで。
オ:え、韓国まで。
カ:みんなで遊びに行きました。
オ:あ、いいですね。
カ:そういうのがね、すごく楽しいなあって思ってます。だからほんとうになんかそういう、人との出会いっていうのはものすごくたくさんありましたけれど、賞とか作品を書いて、賞とかには縁遠い人生だったなって、思ってます。でもそれで、まあ、自分ではこう、なんかまあそこそこの本の数は出してるし、すごく売れる時代だったから、まあなんか、あー売れたんだなーっていうぐらいな感じで、賞は取れません、やっぱり才能があんまりありませんでした、みたいな。そういう感じで、自分で納得して、ちゃんとあの、生きてるので、全然こう、ネガティブに捉えてません。
オ:でも、ほんとう楽しそうにしてらっしゃるのが羨ましいです。
カ:そんな。ふふふ。
オ:ありがとうございます。そしたらあの、最後の質問なんですけれども。
カ:はい。
【よっつめの質問】
オ:純子先生が好きなおでんの具はなんですか?
カ:あ、私はあの、はんぺんです。うち、もう、そもそも、おでんってあんまり作らないんです。うんと寒い冬に、ちょっとおでんとか、ちょっと作りたいなって思う時は、あの、大根とか里芋とかキャベツ入れるんですよ。
オ:おいしそう。
カ:で、私はあとなんか卵ですね。ゆで卵を入れて。それで私ははんぺんをたくさん入れて。あの、夫にはそのさつま揚げみたいな、そんなのがあるでしょ。そんなのをいくつか食べるぐらいで。おでんじゃなくて、野菜の煮物? で、はんぺんが大好きです。
オ:今日は、加藤純子さんに、素敵なお話をたくさんうかがうことができました。ありがとうございます。
カ:ありがとうございました。
【おわりに】
しめの:はい。いかがでしたか? えっと、読者参加型の紙芝居って、ほんとうにすごく楽しそうでしたよね。あの全部をね、みたくなりました。次回は、いとうみくさんの秘密にわたくし、しめのゆきがせまりたいと思います。どうぞお楽しみに。
【プロフィール】
◇加藤純子(かとうじゅんこ)
児童文学作家。
主な作品に、「初恋クレージーパズル」「モーツアルトの伝言」「家庭教師りん子さんが行く」(以上ポプラ社)、「仕事でハッピー」シリーズ(そうえん社)、「勾玉伝説」シリーズ(岩崎書店)、「母と娘が親友になれた日」(ポプラ社)で産経児童出版文化賞、「超高層マンション、暮らしてみれば」(講談社)、「荻野吟子」(あかね書房)、「アンネ・フランク」(ポプラ社)など伝記多数。他、監修した作品集、単行本も多数。作家デビューして45年になる。日本児童文学者協会副理事長。
◇押川理佐(おしかわりさ)
児童文学作家・脚本家
主な著作に『たなばたのよるのともだち』、『ねこまるせんせいのおつきみ』、『ねこまるせんせいとせつぶん』(世界文化社)、『もしものときのがんこちゃん』(NHK出版)、「すすめ! キケンせいぶつ」(Gakken)など。NHKのTV人形劇「新・ざわざわ森のがんこちゃん」、「ざわざわえんのがんぺーちゃん」など、「がんこちゃん」シリーズの脚本を担当。文芸同人誌「泳げ!」同人。日本児童文学者協会理事。JBBY会員。日本脚本家連盟会員。
しめの:せーの! またね~ありがとうございます!