動画第四回目「作家が作家に…加藤純子×押川理佐」全文起こし1/3 紙芝居の紹介

子どもと読書の委員会

こんにちは! 「作家が作家にきいてみた おでんの具はなにがいいですか?」もう、四回目の動画がアップされています。今回はもう、めちゃくちゃ楽しいお話なんですよ!

おふたりの息もぴったりで、そうそう、こういう動画を撮りたかったんです! って、しめのは思いました。そしてですね、予定していた第六回まで収録もおわったのですよ!

そしてこれからの予定もどうぞお楽しみに!

では、インタビューの模様の全文を3回にわけて掲載していきます。

今回は紙芝居のご紹介を楽しんでいただこうと思います。

※無断転載やご使用はご遠慮ください。

●加藤純子×押川理佐(聞き手)

●『とべとべ たかく』(たけがみたえ・絵 童心社)

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タイトルコール

作家が作家にきいてみた おでんの具は なにがいいですか?

【はじめに】

しめのゆき:みなさまこんにちは。日本児童文学者協会、子どもと読書の委員会です。

子どもの本を書く作家って、どんな人たちなんだろう? その秘密を作家同士のおしゃべりの中から探る新企画!

『作家が作家に聞いてみた おでんの具は何がいいですか?』

第4回目の秘密を語ってくださるのは、児童文学作家の加藤純子さん。聞いてくださるのは、同じく児童文学作家の押川理佐さんです。

では押川さん、よろしくお願いいたします。

 

【紙芝居の紹介】

押川理佐(以下オ)はい、インタビュアーの押川理佐です。今回はまずですね、こちらの……見えるかな? 素敵な紙芝居……(加藤純子さんが紙芝居を掲げるのを見て)あっ、ありがとうございます。紙芝居をご紹介いたします。

『とべとべ たかく』加藤純子脚本、たけがみたえ絵、童心社刊。

こちらがですね、素敵な表紙ですよね。緑色の版画、ですね、これ。木版画の表紙で。左を向いた大きなトノサマバッタですよね、こちらね。トノサマバッタが、目をギョロリとにらむようにして、空の方をしっかりと見ていますね。で、足はもう太い足で、先っぽのほうもギザギザになってますね。そして上に「とべとべ たかく!」と赤茶色の文字で、これももちろん版画の文字なんですけれども、非常に力強いタッチの文字で。で、周りは草の緑色と、あと黄色。もう少しこう、シャシャシャシャと、黄色の紗がかかったような。で。バッタの周りだけこう少し水色で周りが縁取られたようになっていて、いかにも草むらにひそみながら跳ぶチャンスをうかがっている力強さを感じるバッタの絵ですね。

 

カ:えっと、(表紙の)バッタの次が。これ、ちょっとこう。こういう風に・・・

オ:おお! 飛んでますね!

カ:これちょっとね。ですから、あの、何ていうんですか、紙芝居っていっても、小さい子、幼児ですよね。保育園・幼稚園の年中さんとかじゃなくて、一番ちっちゃい子。

オ:年少さんぐらい。

カ:そういう子向けの紙芝居なんです。ですから、読者参加型紙芝居っていうんです、こういうのを。

オ:なるほど。読者参加型、はい。

カ:だから、子どもたちがこれを見て、ストーリーを楽しむんじゃなくて、この中に一緒に参加する。

オ:あー楽しいですね。

カ:参加型の紙芝居。

オ:なるほど。

カ:だから子どもたちに、参加の声かけっていうのを、いれていってるわけです。

オ:声かけを。

カ:「みんなで言ってみよう! とべとべ バッタ!」って声をかけると、子どもたちが「とべとべ バッタ!」

オ:あははは。

カ:(ここで紙芝居をさっと引き抜いて次の絵になる。バッタが)飛んでるんですよ。

オ:いいですね。

カ:そういう形の紙芝居なんです。あの、なんか。あの。紙芝居はですから、たけがみさんの絵がものすごく素晴らしいので、ストーリーとしてはほんとうに参加型で呼びかけて。子どもたちに呼びかけて、バッタだったら、「とべとべ バッタ!」って言って。

その次は、あの、マグロに襲われそうなトビウオに、みんなで「トビウオ逃げて!」

 

カ:「とべとべ トビウオ!って言おう!」っていうと、みんなが「とべとべ トビウオ!」っていうと、ピョーン!(と紙芝居をひきぬく)。

オ:すごい楽しいですよね、これは。

カ:って、なってるんですよ。で、あの、この幼年型っていうのは、最初は年長さんの紙芝居を、まあ作ったことあるんですけれど。ストーリーで読ませていく紙芝居で。これは、あの、読んでもらっている子どもたちが、一緒に参加してくれる紙芝居ってことなんですね。